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倉敷のアートと伝統が織りなす「くらしき金魚ミュージアム~龍と金魚のものがたり」~ 2024年9月16日(月)まで開催中!金魚と龍が舞う異空間のアクアリウム

倉敷とことこ

倉敷のアートと伝統が織りなす「くらしき金魚ミュージアム~龍と金魚のものがたり」~ 2024年9月16日(月)まで開催中!金魚と龍が舞う異空間のアクアリウム

夏といえば、お祭りやそこに並ぶ屋台が連想されます。綿菓子にたこ焼き……金魚すくいを連想する人もいるのではないでしょうか。

日本人の金魚鑑賞は、江戸時代から続く夏の風物詩。

2024年の夏は、備前焼を使用した美しい水槽や江戸時代の倉敷で開催されていた魚祭りを再現した「くらしき金魚ミュージアム」がイオンモール倉敷にやってきていますよ。

オープン前日の7月10日(水)に開催された内覧会で、会場の魅力をより味わえるお話を聞いてきたので紹介します。

「くらしき金魚ミュージアム~龍と金魚のものがたり」とは

「くらしき金魚ミュージアム~龍と金魚のものがたり」は、株式会社UWS ENTERTAINMENT がイオンモール倉敷にオープンした2024年7月11日(木)~9月16日(月)までの期間限定のアクアリウムです。

アクアリウムは、江戸時代から続く金魚鑑賞文化を、芸術作品として表現した展覧会で、東京・横浜・奈良・香川にて100万人を魅了してきました。

倉敷会場では、備前焼を使用した美しい水槽や江戸時代の倉敷の魚祭りを再現したエリアなど、倉敷のアートと伝統が織りなす、金魚と龍が舞う異空間アクアリウムを鑑賞できます。

7月10日(水)の内覧会では、株式会社UWS ENTERTAINMENTの代表として繊細かつ奇抜なアイデアで水槽を〈水の惑星〉と称しアクアリウムの新しいスタイルを築いてきたGA☆KYOさん本人から、くらしき金魚ミュージアムへの熱い思いについて説明がありました。

GA☆KYOさん

今回、倉敷でアクアリウムを開催するにあたってインスピレーションを受けたのは、倉敷美観地区のなまこ壁や壮大な高梁川、そして倉敷市内至るところにある用水路。GA☆KYOさんからの「現在ではあまり見かけませんが、日本の原風景をたどると金魚は用水路で泳いでいた魚ですよね」との問いかけに、参加者は首を縦に振ってうなずきます。

金魚の原点ともいえる用水路が数多くある倉敷とアクアリウムに親和性を感じて、倉敷での開催が決まったとのことです。また、倉敷近辺を流れる高梁川には「龍」という異名もあることから、今回のテーマは「龍と金魚のものがたり」になったそうです。

6つのゾーンからなる展示

会場は、6つのゾーンに分かれています。

和柄金魚

日本の伝統的な「和柄」と「生きるアート金魚」がテーマの和柄金魚は、正面だけでなく上や下からも金魚を覗ける展示となっています。

GA☆KYOさんによると、金魚は上から見下ろすように鑑賞するのがお勧めなのだとか。

たしかに、屋台の金魚すくいや用水路の金魚も上から見下ろすことが多いように思います。

こちらを優雅に泳ぐ金魚たちは、日本原産のもの。どこか懐かしい気持ちになりながら、アクアリウムの世界へ没入していきます。

デジキン

デジキンは、プロジェクションマッピングを応用し最新技術を駆使した展示。

このゾーンでは、デジタル金魚すくいが体験できます。

おみくじに挑戦する子どもの手

うまく金魚をすくえると、おみくじが出てくる仕掛け付き。夏休み期間の開催ということもあり、子どもたちも遊びながらアクアリウムを楽しめる工夫がちりばめられています。

デジキンコーナーには、ガチャガチャのおみくじもありました

七色ドーム

会場真ん中に設置された木製ドームは、ドーム内に設置されたミラーボールの光が反射して万華鏡のような幻想的な空間。

外から眺めるも良し、中に入って金魚をじっくりと眺めながら自分も万華鏡の一部になるのも良し。

ドーム内からも会場内のようすが見えるので、さまざまな景色を楽しめそうです。

ドーム内での鑑賞を楽しむ子どもの姿

備前金魚

こちらは、岡山の備前焼と金魚のコラボレーション空間。

備前焼が施された水槽

倉敷美観地区をあしらった水槽には、日本にはまだ出回っていない珍しい金魚ドラゴンスケールが泳いでいます。

備前焼のもつ重厚感や、倉敷美観地区の風景と金魚が大変似合っていて、美観地区で本当に金魚が泳いでいたらどんなに素敵だろう……と想像が膨らんでいきます。

金魚と備前焼のコラボレーション

龍と金魚の物語

上記四つのゾーンの集大成として会場の最後に設けられているのが、竜宮城のような空間。

アートの視覚的な迫力はもちろんのこと、花の香りや水の流れるなど身体中のありとあらゆる感覚で楽しめる空間になっています。まさに、現代アートとしての金魚鑑賞を体感できる場所ですね。

自由に覗ける万華鏡も置いてあるので、万華鏡越しに金魚鑑賞するのもおすすめです。

万華鏡を覗く

金魚小道

会場を後にして出口までの小道は、金魚提灯がお見送りをしてくれます。

こちらは、今回のアクアリウムのために金魚提灯の産地で有名な山口県柳井市の職人が作ったオリジナルのもの。

柳井の職人が作ったオリジナル金魚提灯

江戸時代の倉敷でおこなわれていた「くらしき魚祭り」をイメージして作られた空間だそうです。

かわいらしい金魚提灯が空中を泳ぎ、ふと視線をおろすと木桶のなかを金魚たちが泳いでいる。「くらしき魚祭り」はもう開催されていないお祭りで、私たちは誰も経験していないにもかかわらず、どこか懐かしいホッとした気持ちになって会場を後にします。

出口には物販もありました

会場内は広く一方通行ではないので、自分たちのペースでゆったりと鑑賞できそうですよ。

推し金魚を見つけよう

「くらしき金魚ミュージアム」で展示される金魚は、約40種類1000匹。

ピンポン玉のように丸い形のピンポンパールのように、ほかの会場でも人気の高い金魚のほか、日本ではあまり出回っていない金魚も公開されています。

スイホウガン
水槽の上から眺めた地金
琉金

それぞれに色や形が違うので、自分の「推し」金魚を探すのも楽しそうですね。

子どもも大人も参加型のアクアリウム

今回の内覧会の後半は、保育園児たちも訪れました。

子どもたちに一番人気だったのはやはり、デジキンのゾーン。足元を泳ぐ金魚を追いかけたり、デジタル金魚すくいのおみくじに挑戦したりと、子どもたちがアクティブに動き回っていたのが印象的でした。

デジキンゾーンを歩く子どもたち
デジタル金魚すくいに挑戦する子どもの手

暗いなかでの展示というと、静かに過ごさねばならないようなイメージもありますが、アクティビティがあることで、自然と賑やかになります。また、フォトスポットも随所にあるので、夏の思い出を写真に残すこともできますね。

フォトスポット
スマートフォンで撮影した金魚

会場入り口には、実際に金魚すくいができるエリアもあります。腕試しに挑戦してみてはいかがでしょうか。

おわりに

近年、アクアリウムに限らず、チームラボなど体験型のアートが増えてきているように感じます。自分以外の鑑賞者が動いたり金魚をすくったりすることで作品が盛り上がる体験型のアートは、従来の静かに落ち着いて眺めるアートとはまた違ったおもしろさがありますよね。
イオンモール倉敷は家族連れも多い施設なので、多様な鑑賞体験が期待できそうです。

会期最終日の9月16日(月)まで、休みなしの展覧会。

屋内施設なので天候に左右されることなく、涼しみながら夏の思い出を作りに足を運んでみてはいかがでしょうか。

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