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猫飼いさんが『愛猫の存在に救われた』と感じるシーン3選 猫たちは心を癒やすプロかも?

ねこちゃんホンポ

1.愛猫に救われる日常

自分に付加価値をつけ、絶えず他人との競争を強いられる生き方は、なかなかつらいものです。うまくいっているときは良くても、何かの失敗で落ち込んだとき、ガクッときます。自信もなくなります。

「あなたはそこにいてくれるだけでいい」とは誰も言ってくれません。

学校や仕事でいろいろと嫌なことがあっても、おうちに帰って、愛猫を見ていれば、じわっと心が和んできます。人間世界で巻き起こる突風は、日なたで眠る愛猫の圏外です。

猫が気にするのは、毎日のごはんと清潔なトイレ、それに心地のよい寝床だけ。気が向いたら、「そろそろ撫でさせてやるかな…」と飼い主さんに甘えてきます。

気まぐれにもほどがある猫という動物を、なぜだか人間はこよなく愛しています。なぜこれほどまでに猫に心を奪われてしまうのか?科学的見地に立てば、一応、それなりの説明はつきます。

猫の姿かたちが「ベビースキーマ」(赤ちゃんっぽい)であること、猫との触れ合いを通じて、脳内で分泌されたオキシトシン(愛情ホルモン)が、コルチゾール(ストレスホルモン)を減少させ、副交感神経が優位に働くこと、主に2つの理由があります。

飼い主さんにとって、科学的説明はそれほど重要ではないのかもしれません。そばに愛猫がいるだけで、冷えきった心がほのかに暖まってくるからです。その実感に優るものはないのでしょう。

上機嫌なゴロゴロ音に耳を澄ませば、かすかに愛猫の心の声が聞こえてきます。

「あなたがいてくれるだけでうれしい」。

気まぐれにふるまう愛猫が、ときに崩れそうになる、飼い主さんの日常をひそかに守ってくれています。

2.家族に変化をもたらす愛猫革命

猫という新カルチャーを家族に導入すると、家庭内において、一大変化が巻き起こります。明治維新と同じような、いわゆる「ニャン明開化」の始まりです。

おうちに愛猫をお迎えしたとたん、家族は猫中心の生活に大きくシフトチェンジします。アウトドア派からインドア派へ、犬党から猫党への劇的な転向も珍しくありません。

整理整頓と掃除が大の苦手だったのに、愛猫のことを思い、いつの間にかキレイ好きに変わり、それぞれの部屋にこもりがちだった家族が、愛猫と遊びたいがためにリビングに集まってきます。

たいていバラバラだった食事も、みんながそろって愛猫の話題で持ちきりです。反抗期を迎えた男の子も、愛猫のことなら積極的に話してくれます。

夫婦間の会話も増え、鎖国主義者だった猫嫌いのパパも、今ではちょっと過激(激甘)な猫党の党首です。

家庭内の雰囲気が格段に明るくなったとすれば、きっと愛猫のスリスリ革命のおかげでしょう。分け隔てなく与える愛猫のスリスリによって、家族間の緊張やゴタゴタがどうでもいいことのように思えてくるからです。

革命以降の家族の激変ぶりは、明治時代にたとえるなら、蒸気機関車の登場と似たようなインパクトかもしれません。愛猫に引っ張られるかたちで、笑い声を吐き出しながら、家族列車が明るいほうへと進んでいきます。

3.セラピストとしても一流

猫には平和な革命家の顔がある一方、さまざまな状況でセラピー的な役割も果たしています。

引きこもりがちだった人が猫との出会いで社会復帰を果たす、あるいは、介護の現場で高齢者のみなさんが猫と触れ合って元気になる。前述したように、猫と関わると、オキシトシンによって幸せな気持ちに包まれます。

海外では、ペットロスによりうつ病を患った女性が、お医者さんのアドバイスで新たに子猫を迎え入れた結果、見違えるように回復した、という話もあります。新しい我が子が、愛猫を失った女性の悲しみを埋め合わせてくれたわけです。

猫の行動は気まぐれで、ときに不可解です。行動の真意を理解するため、あれこれと考えを巡らせる思考プロセスそのものが、人間の脳を活性化させる、とも言われています。

心を患った人に対して、猫が与える良い影響には、規則正しい生活や言葉ではなく感覚を重視したコミュニケーション、さらに、多くの人間とは真逆の論理で生きる猫を鏡にして、自己を相対化できることなどがあります。

そして、何よりも、愛情や喜び、やさしさなど、失ったはずの感情が自分の中にまだ残っていることを、さりげないかたちで、猫は教えてくれます。

そのことに気づきとき、人は回復の第一歩を踏み出しているのかもしれません。

まとめ

愛猫がいてくれて助かった、という体験は、飼い主さんであればいくらでもあるでしょう。今回は、愛猫に思わず感謝したくなる状況を3つ紹介しました。

愛猫もまた間違いなく飼い主さんに救われたと思っているはずです。飼い主さんの膝のうえで鳴らすゴロゴロは、猫なりのアンサーソングかもしれません。

癒し、癒されつつ、これからも愛猫と幸せなひとときを過ごしてみてください。

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