関東随一のジーンズショップ「マルカワ」と「エドウィン」コラボブランドのジーンズが個性的すぎる!
今ほどネット通販が普及していない頃、服を買うには品揃えの多いお店を利用したものだ。どこの地域にも、倉庫のようなデカいセレクトショップがあって、品揃えが多すぎてお気に入りの1着を見つけるのは大変だけど、楽しい宝探しだった。今ではネットで完結。自宅にいながら画面を見ながら選ぶのは楽だけど、ちょっと味気ない……。
そんな宝探しを楽しめるお店はまだ存在する。たとえばマルカワの湘南店は、関東随一の品揃えを誇るジーンズショップである。そこのセールで掘り出しものを見つけたぞ! オリジナルブランドの立体裁断モデルを購入したのは良いんだけど……。ちょっと個性的すぎかな?
・残された2店舗
1948年、町田市で「小川書店」として創業した同社は、1966年にジーンズ専門店に業態転換。日本のジーンズショップの先駆けとして店舗を拡大し、1975年に町田駅前に本店を構えて、会社名を「マルカワ」としたそうだ。
全盛期には54店舗を展開するも、池袋サンシャイン通り店・中野店・現在は藤沢湘南台店、そしてここ湘南店を残すのみとなった。
しかしその4店舗のうちの中野店と藤沢湘南台店は、2025年5月6日をもって閉店するとのこと。したがって、実店舗は2店舗を残すのみとなってしまう。
だが! 侮るなかれ!! その残された湘南店はジーンズの品揃え1万本以上、関東随一の品数を誇るのである。倉庫のような店構えは伊達じゃない。
入店すると、棚という棚は全部ジーンズ。EDWINを筆頭に、LEVIS・BIG JOHN・wrangler・Leeなど国産メーカーを中心とした有名どころはもちろん、さまざまなブランドの商品が揃っている。ここから自分の好みの1本を見つけるのは、まさに宝探しだ。
私が目をつけたのは、セール対象だったマルカワ限定商品の「Jeanism(ジーニズム)」というブランドの立体裁断モデルの「3D ヘリクルーカーゴ」だ。ジーニズムはマルカワとEDWINがタッグを組んで立ち上げたブランドである。
定価税別7500円がセールで税込4950円になっている。こりゃ、お得じゃないか。
これと処分品だったLEVISのチノジョガーパンツ。それからやはり処分品のベルトを購入した。
・限定商品は個性的、とくにお尻が…
ひとつずつ紹介しよう、まずは税込550円のベルト。色はあまり気にいってないけど、ベルトにはこだわりがないので、安いだけの理由で購入した。
次はチノジョガー、処分品で若干色褪せている。
定価税別8000円が、全体的に日焼けしているという理由で税込4290円だった。
実際にチノジョガーをはいてみると、こんな感じ。日焼けしているけど、褪せた感じは味があっていいね。28インチでちょっとはけないかな? と思ったけどしっくり来てます。
でも……後ろを見ると、お尻キツキツでした。まあ、はいているうちに伸びてお尻にも馴染むでしょう。
一方、立体裁断モデルのジーンズは、かなり個性派だった。2つ折りに畳んだ状態がコレ、どっちが前側かわかる?
画像に対して左が前側で、通常のパンツの膝に当たる部分が逆向きになっている。パッと見て、はけるのかどうかわからないんだけど、これ大丈夫かな……。
開くとこうなります。ガニ股! クセがすごいな。正直なところ、シルエットはあまりキレイとはいえないんだけど、はいたら真っすぐになるんだよね。なってもらわなきゃ困るんだけど。
着用するとこの通り。おお! ちゃんとひねりが正されて、自然なフォルムに。
はくと、膝に圧迫感はない。ひねりが入っていることで、膝にゆとりが生まれている。なるほどね、こうなることを計算してデザインされていたのか。動きやすいからワークパンツとして使えそうだな。
ただし!
背面は個性が爆発してしまっている
というのは……
ひねりの終着点、つまり脚の付け根に当たるお尻の部分が、ねじれたようになってしまうじゃないの。
お尻部分が個性的すぎる気が……。おそらく私の尻が小さすぎて、生地が内側に巻き込まれてしまうんだなあ。もっと私の尻がデカければ、こうはならなかったのかも……。
とはいえゆとりがあるので、しゃがむ姿勢になっても引っ張られる感じがしないので、やっぱりコレはワークパンツとしての用途がふさわしいのかもしれない。
いずれにしても、マルカワに行けば欲しい1本は見つかるはず。なお、中野店と藤沢湘南台店では閉店セール中なので、気になる人はお早めにどうぞ!
・今回訪問した店舗の情報
店名 ジーンズショップマルカワ 湘南店
住所 神奈川県厚木市戸田249-1
時間 10:00~20:00
定休日 無休
参考リンク:ジーンズショップマルカワ
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24