今さら聞けない【陸っぱりシーバスポイント5選】 基本のポイントをおさらいしよう
陸っぱりでシーバスを狙う場合、初心者を含め誰もが狙うのが橋脚周りだ。しかし、こういった場所は有名ポイントが多く、情報が簡単に手に入る現代では釣り人が平日でも来ている。それだけ魚にプレッシャーを与えていては、簡単に釣るのは難しい。だが、シーバスのポイントは何も橋脚周りだけではない。では、他にどんな所にシーバスは付くのか?初心に戻って考えてみよう。
陸っぱりから狙うシーバスポイント5選
それではさっそく陸っぱりのシーバスポイントを簡単に説明していこうと思うが、ここではあくまで基本的な場所のみを取り上げたので、そのつもりで見てほしい。
橋脚の明暗部分
昼間の橋脚下はどんな所でも暗い。明るい部分よりもシーバスは暗い部分に潜んでベイトを狙うので、明るい時間の橋脚下は比較的狙いやすい。いっぽう、夜は常夜灯によって明暗部分が変わる場所があるので、昼間に確認しておくとよい。基本は、明るい場所から暗い場所へルアーを流れに乗せて流し込む釣りが基本だ。
沈船
こちらは見落としがちだが、なかなかおすすめのポイントだ。沈んだ船の周りは流れも複雑だが、小さいベイトの隠れ家ともなる。そこへシーバスもやってくるのだが、実はあまり数は釣れない。そして1番注意したいのがキャストミスによる根掛かりだ。引っかかると外すのに苦労するかロストの確率も高い。
排水溝
大小色々な排水溝があるが、陸っぱりから狙うのは、小さいものが多い。常に水が流れているわけではないが、流れ出していれば水が動くのでチャンスだ。しかも流れ出し部分は深く掘れている場合があるので、干潮時で他が干上がっても魚が溜まっている。ただし直接は狙いにくい。
沈みブロック
これは潮が引いた時などに実際に確認しておかないと、キャストして即根掛かりしてしまう。だが、ポイントとしては優秀で、特にベイトはこういった複雑な地形を好み群れで集まってくる。それを追いかけてシーバスもやってくるが、状況が良ければ数釣りも可能だ。どんなブロックがどのくらい沈んでいるのかを正確に把握することが釣果への近道となる。
地形変化
これも沈みブロック同様に目で見て探すことが基本となる。陸っぱりで狙うような河川はほとんどが浅いシャロー帯だが、こんな場所は潮が引くと干上がって干潟になったり、底が見えたりする。
ベイトはこのような所を好んで回遊するので、潮が満ちている時にこのような地形変化を知っていれば、何もないような所でも隠れたポイントを知ることができる。ただ基本的に浅いので、ボトム(底)を引きずるとエイやボラが引っ掛かるリスクもある。
どこでどんなルアーを使うか
さて、ポイントは絞れたところで次にどんなルアーを使ったら良いかがあるが、これはデイゲーム、ナイトゲーム、季節や潮回りによっても違ってくるので一概にこれだとは言えない。なのでここではよく使われるものや、おすすめのルアーを上げてみたい。
まず、シンキングペンシルだ。これはあらゆるポイントで使える万能ルアーといってもよい。引き抵抗がほぼないので、慣れるまでは少しハードルは高いが、流しても引いてもいいし、デイゲームなら動かしても釣れるからまさに万能だ。
次にバイブレーションだ。主にデイゲームで活躍するが、ゆっくり引けばナイトゲームでも使える。橋脚周りや沖の地形変化、日中なら橋脚下の暗い部分を早巻きで狙うのもおすすめだ。
そして最後にフローティングミノーだ。これは入門者にうってつけの基本ルアーだが、意外と奥が深い。水に浮かべてそのまま流しても、ユラユラと独特の誘いがかかるので実は釣れる。巻けば潜るが、せいぜい1М前後なので根掛かりのきつい場所で使うとよい。ただ飛距離は期待できないので、岸際の沈船や障害物周りで主に活躍する。
根掛かり対策は万全に
そして、これらのポイントを狙う場合に避けては通れないのが根掛かりだ。タイトに攻めれば攻めるほどリスクは上がって行くが、本当に1匹釣りたかったらある程度のルアーロストは恐れてはいけない。それでもなるべく損出を避けるためにはどうしたら良いだろうか?
手っ取り早いのが、そのポイントに通いつめて地形や障害物の位置、水深の変化などを把握することだ。そうすれば、他の釣り人が根掛かりで苦戦していても自分だけは釣れることも夢ではない。
その他にキャスト精度を上げたり、玉砕覚悟で安いルアーを使う手もあるが、これには時間やお金が掛かってしまうので、時間とお金に余裕のある人はそれもアリだろう。
さて、いかがだっただろうか、様々な情報が溢れている中であらためてポイントを見直すことができただろうか。ベテランのシーバスアングラーにはありきたり過ぎる内容だったかもしれないが、こうしてたまに原点に帰るのも悪くない。今回紹介した場所はおそらく全国各地の河川に存在すると思うので、新たな視点で見つめ直すのも面白いはずだ。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>