駐新潟韓国、中国総領事が上越市を訪問 中川市長に着任あいさつ
2024年2月に就任した駐新潟韓国総領事館の呉栄煥(オ・ヨンファン)総領事(61)と、昨年9月に就任した中国駐新潟総領事館の崔為磊(サイ・イライ)総領事(50)が2024年7月5日までに、上越市役所を訪問し、中川幹太市長に着任のあいさつをした。
《画像:中川市長(右)と歓談する呉総領事》
4日に同市を訪れた呉総領事は、韓国有力紙の中央日報の元記者で、日本でも東京総局長や日本支社長として勤務経験がある。昨年まで韓国大邱支社長を務めていた。
中川市長は友好都市の浦項市との交流事業を紹介し、来年の日韓国交正常化60年に触れながら「今後さらなる交流の深まりに力添えをいただければ」とあいさつした。呉総領事は「韓国も日本も地方は人口減少など難しい状況。持続可能な交流のためには、インバウンドの予備軍でもある若者が大切」と話し、中高生同士の交流事業に協力を呼び掛けた。
また慶尚北道最大の湾岸都市である浦項市との交流について、「もっと深い関係になれば、将来的には直江津港へのクルーズ船も夢を持ってどうかなと思う。人口が減る中、互いに応援できる仕組みを保つことが大切」と語ると、中川市長は通年観光計画を紹介しながら「いろいろ見ていただけるところもあるので、お互いに行き来しながら交流を深め合えれば」と応えた。
《画像:中川市長(右)から記念品のバテンレースとワインを受け取り、韓国伝統の真ちゅう製の食器を贈る呉総領事(中央)》
《画像:中川市長(右)を訪問した崔総領事》
5日に訪問した崔総領事は、中国外務省のアルゼンチンやキューバ大使館で勤務し、ラテンアメリカ・カリブ局参事官や福建省漳州市副市長などを歴任した。
中川市長はあいさつで、友好都市の琿春市について「新型コロナウイルスの世界的拡大で従来通りの交流ができていないが、両市の友好の歴史を大切にしながら交流を深めていきたい。お力添えをお願いしたい」と述べた。
崔総領事は「中日関係は近密で、人的往来も発展している。旅行意欲も高い」と話し、観光交流の促進に意欲を示した。さらに「(中川市長が)中国に行く機会があれば、上越市の旅行プロモーションや、展示会などで上越市の物の宣伝に協力したい」と提案。中川市長が「個人的には中国の電気自動車や高速鉄道など最新技術が興味深い」と答えると、崔総領事は北京や上海、深センの企業を挙げながら「もし意欲があれば連絡を取ります」と話した。
《画像:記念品の一つのバテンレースを手に記念撮影。崔総領事(左)からは中国伝統工芸の内画などが贈られた》