元気なシニアは食べている!良質なたんぱく質や脂質を取りやすくする、部位の選び方やひと手間加えた調理法とは?【70歳からおいしく栄養がとれる食事のくふう】
食べやすくしてとりたい食材、元気なシニアは食べている!肉類【70歳からおいしく栄養がとれる食事のくふう】
肉からは良質のたんぱく質や脂質がとれ、また量が少なくてもエネルギーをとることができ、毎日の食事に取り入れたい食材です。ただ、人によってはかみにくく、飲み込みにくい食材であることも確かです。食べにくいためにあまり食べなくなってしまうことも少なくありません。できるだけ食べやすい部位を選び、調理前のひと手間として、切り方を変えたり、たたくなどして繊維をのばすこともおすすめです。塊肉はもちろんのこと、スライス肉でも食べにくいときはひき肉を活用してみましょう。よく練って団子にするなどして、まとめることで、より食べやすくなります。
食べやすくする切りかた
食べやすくする調理法
ひき肉を使った便利おかず
万能肉味噌
● 材料
合びき肉または豚肉ひき肉…200g、ショウガ…1かけ(チューブ小さじ2)、酒・みりん・味噌…各大さじ2砂糖、しょうゆ…各小さじ1、油…小さじ2(香りのよいごま油がおすすめ)
● 作り方
1 ショウガはみじん切りにする。
2 鍋に油を熱してショウガを炒める。香りが出てきたら合びき肉を加えて3分炒める。調味料を加えて1分炒め合わせる。
活用例
・ご飯のおとも
・麻婆豆腐
・ナスの肉味噌がけ
・そぼろ入り卵焼き
・ジャージャー麺
・おにぎり、チャーハン
・キーマカレー
・ふろふき大根
鶏そぼろ
● 材料
鶏ひき肉…200g、砂糖…大さじ2、みりん…大さじ1、酒…大さじ1、しょうゆ…大さじ2
● 作り方
1 鍋に調味料を入れて、鶏ひき肉を加えてよく混ぜておく。※しっかり混ぜておくとダマになりにくい
2 弱火~中火にかけて、菜箸3~4本を使い、ほぐすように炒り煮する。
3 煮汁が鍋底に少し残る程度まで、さらに炒り煮する。
● 冷凍法
保存袋に平らに入れて、使いやすいように切れ目を入れておく。
活用例
・そぼろ丼
・そぼろ入り卵焼き
・海苔巻きの具材
・麺類の具材
【出典】『70歳からおいしく栄養がとれる食事のくふう』
監修:特定非営利活動法人 京都栄養士ネット 日本文芸社刊
監修者プロフィール
訪問栄養食事指導で地域の皆様の健康と栄養をサポートする管理栄養士のグループ。メンバーは京都府栄養士会の会員。2018年9月に認定栄養ケアステーションの認定を受け、京都府全域で訪問栄養指導を中心とした活動を行っている。2021年10月より機能強化型栄養ケアステーションに移行認定。在宅で療養されている方を訪問して、その方にあった食事の作り方やどの程度栄養量が摂れているか何を補えばよいかなどを、その方の嗜好や生活環境を大事にしながら、一人ひとりその人にあった形で提案し、実践してもらえる支援を目指し、多職種と連携し活動している。