猪名川町『茶寮 百灯瀬』の滝の見える席で、都会の喧騒を離れ五感で涼を感じるゆっくり時間を 猪名川町
連日夏日が続き、無意識につい暑いと呟いてしまってますよね。そんな時はやはり「涼」を感じるのが一番!今回行ってきた日本茶カフェ『茶寮 百灯瀬(ももとせ)』(猪名川町)はそんな時にぜひおすすめしたいお店です。
"全国をお茶で旅する"をコンセプトに、ここでさまざまなお茶と巡り合い新しい発見や感動を感じてほしいという同店。お店は能勢電鉄「日生中央駅」すぐの場所にあります。
”茶葉がゆっくり開くように、訪れた人の時間をゆっくり広げたい”という想いを込めて作ったという店内はその想いを体現するかのような和モダンでゆったりとした空間。
店内奥にの大きな窓の外には滝や緑があり窓際の席に座ると水の音と緑に囲まれ、まるで庭園の中にいるよう。
同店では飲み物のほかにも、お茶の甘味や旨み、渋みといった味をより引き立ててくれるような食事も提供しています。
今回注文したのは黒毛能勢牛ローストビーフ、イクラの宝石重ね(ハーフサイズ)、茶そば(ハーフサイズ)、出汁巻き玉子、合鴨、ミニあんみつで構成された「百灯瀬御膳」。
地元能勢町で飼育された黒毛和牛"黒毛能勢牛"のローストビーフをサイコロカットしたものとイクラが美しく重ねられた「イクラの宝石重ね」。まずはそのまま食べてみます。肉本来の味を美味しさを感じる柔らかくて濃厚なローストビーフとイクラの相性の良い贅沢な味わいがたまりません。アクセントにべったら漬けも入っていて食感も最高です。
半分ほど食べ進めた後は出汁と薬味でお茶漬けに。ローストビーフのお茶漬けは初めて食べましたが出汁をかけることで少しやさしい味わいへと味変して美味しかったです。
こちらの合鴨は茶そばにのせて楽しみます。
京都の料亭で使用する抹茶そばはお茶の風味をほのかに感じる上品な味でした。
あんみつには煎茶の茶葉を混ぜたものとほうじ茶の白玉・北海道産小豆の餡子、抹茶ゼリー。全て自家製で作っているそうで、食べると各々全てが丁寧に作られているのが伝わってくるような感じで色んな美味しさが楽しめます。
食事が終わった後は、氷から溶け出た水でお茶を抽出する「氷出し玉露」を注文。氷出しのお茶は初体験だったのですが、水出しよりもさらにお茶のポテンシャルを最大限に引き出してくれるのだそう。
目の前のグラスの中の氷がゆっくりと溶けていくのを待ち、氷が半分ほど溶けたら抽出された玉露を少しだけ口に入れ味わいます。しばらく舌の上に置いておくと海苔を思わすような独特の香りと濃縮された旨みが口の中に広がります。今まで飲んだことのあるお茶と全然違います!
一煎目を飲んだらお水を少し足して、また抽出されるのをゆっくりと待つ。滝の水音、目の前に広がる緑、お茶の香り、この時間がとても心地よく、まさに「涼」を五感で感じられるとても幸せな時間でした。
三煎目を飲み終わったぐらいには茶葉も大分開いてきたので、今度は茶葉そのものを味わいます。
まずはそのまま食べてみて、次に醤油を少しかけて食べてみます。茶葉を食べたのは初めてだったのですがすごく苦いのではないかという想像とは違って食べやすく、茶葉を噛めば噛むほど旨みを感じ苦味はほんのりある程度で食べやすかったです。醤油をかけるとよりまろやかになりおひたしのようでした。
上質な空間で存分に「涼」を感じることのできた筆者。同店ではほかにも日本茶ラテやパフェなどお茶の魅力を感じさせてくれるメニューがまだまだあるので、ぜひまた行ってみたいと思いました。
場所
茶寮 百灯瀬(ももとせ)
(川辺郡猪名川町伏見台1-1-92 ヴィラ櫟1F)
営業時間
11:00~16:00(L.O.15:00 )
定休日
水曜日
駐車場
有