豊臣秀長が見た景色を求めて―朝来にそびえる天空の城『竹田城跡』で歴史ロマンに浸る 朝来市
大河ドラマ『豊臣兄弟!』のトークライブ取材で朝来市を訪れた筆者。せっかくなら主人公・豊臣秀長ゆかりの地にも足を運んでみたいと思い、竹田城跡へ向かいました。
「天空の城」として全国的に知られる竹田城跡は、標高約350メートルの古城山山頂に築かれた山城で雲海に包まれた姿が全国で有名です。
実は但馬は豊臣秀長と深い関わりを持つ地域。秀長は兄・秀吉とともに但馬平定に携わった後、竹田城の城代を務めたとされています。
なお、竹田城跡周辺は一般車両の乗り入れが規制されており、城跡の近くまで一般車両で行くことはできません。登城する際は徒歩のほか、「天空バス」やタクシーを利用する必要があります。
訪問を予定している人は、事前にアクセス方法を確認しておくのがおすすめです。
今回は周辺の駐車場に車を停め、景色を楽しみながら徒歩で竹田城跡を目指すことに。
看板のそばにある熊出没の注意書き。筆者が登城したのは初夏ですが、この季節はクマが繁殖相手を探すため行動範囲が広くなるそう。
まず大事なのは熊と出会わない事!ラジオを流し、人間の存在をアピールしつつ登山道を進みます。
今回利用するのは西登山口。道は車両も通るためアスファルトで舗装してあり、途中までは傾斜もゆるやかなので歩きやすく、パンフレットによると片道40分ほど。
登りの途中、中腹付近で一度足を止め、木々の切れ間から見下ろす景色を眺めました。小休憩を取りつつゆっくり深呼吸。
料金収受所に到着。ここにはベンチも設置されており、ひと息つきながら気持ちを整えるポイントになっていました。さあ竹田城跡までもうひと頑張り!
一歩ずつ登り、ついに竹田城跡に到着した瞬間、目の前に広がる景色に思わず足が止まりました。城郭の淵に足を進めると周囲からも「すごい」「きれい」といった感嘆の声があがり、人々が一様に足を止めて景色に見入っていました。
竹田城跡の最大の見どころともいえるのが石垣群です。自然石を巧みに組み合わせて築かれた石垣は、400年以上の風雨にさらされながらも美しい姿を残しています。
現代のような重機が無い時代に、これほど壮大な石垣を築き上げた先人たちの知恵と技術には驚かされるばかりでした。
ふと疑問に思ったのが、なぜ建物は失われたのに石垣だけが解体されることなく残されていたのか。そんな竹田城跡の“ミステリー”に思いを巡らせる時間も、この場所ならではの楽しみ方かもしれません。
さて、本丸へと進むと、姿を現したのは城の中心にあたる天守台。天守台に立つと、眼下には城郭群や竹田の町並みが広がり、山城ならではの雄大な景色を楽しむことができます。
天守台に立ち、吹き抜ける風を感じながら、ふと400年以上前の但馬平定の時代に思いを馳せます。
戦のためにこの地へやって来た豊臣秀長の目には、この景色はどのように映っていたのでしょうか。今は穏やかな山並みも、当時は天下の行方を左右する最前線だったのかもしれません。
ガイドの方によると、雲海が見られる秋は一年で最も人出が多い時期とのこと。今年は大河ドラマの影響もあり、例年以上のにぎわいが期待されているそうです。
豊臣秀長もまた、この場所から雲海に包まれた山々を眺めたことがあったのでしょうか。歴史ロマンに思いを巡らせながら、次は秋の絶景を見に再び訪れたい――そんな思いを胸に、城跡を後にしました。
住所
竹田城跡
(朝来市和田山町竹田古城山169)
入城時間
(春)スプリングシーズン
3月1日~5月末
8:00~17:00(最終登城 16:30、南登山道は16:00)
(夏)サマーシーズン
6月1日~9月中旬
5:00~17:00(最終登城 16:30、南登山道は16:00)
(秋)雲海シーズン
9月中旬~12月初旬
5:00~17:00(最終登城 16:30、南登山道は16:00)
(冬)ウィンターシーズン
12月初旬~翌年1月3日
10:00~15:00(最終登城 14:30、南登山道は14:00)
※1月4日~2月末は、冬季閉山のため入城不可
観覧料
<個人>
大人(高校生以上)1名 500円
中学生以下 無料
<団体料金 20名以上>
大人(高校生以上)1名 450円
中学生以下 無料
※支払いは現金・PayPayに対応
問い合わせ
情報館 天空の城
TEL 079-674-2120