NewJeansの引き抜きを画策か?韓国芸能事務所のハイブが子会社幹部のミン・ヒジン氏を告訴
韓国の大手芸能事務所のハイブ(HYBE)は4月25日、子会社のアドア(ADOR)の社長でプロデューサーのミン・ヒジン氏(44)が経営権の乗っ取りを画策した疑いがあるとして、内部監査の中間報告を発表した。アドアに所属する5人組ガールズグループのNewJeansの引き抜きを画策した疑いもあるとしている。
ハイブは、BTSを始め、SEVENTEENやTOMORROW X TOGETHER、ENHYPEN、LE SSERAFIMなどが所属し、2023年12月期の売上高は2兆1780億ウォン(約2396億円*)と韓国では最大の芸能事務所だ。
ミン・ヒジン氏は、韓国を代表する芸能事務所のひとつ、SMエンタテインメントからキャリアをスタートし、これまでに少女時代やSHINeeらを手掛けてきた。2019年にハイブに合流すると、2021年にアドア(ADOR=All Doors One Room)を設立し、NewJeansをデビューさせると瞬く間に大成功に導いた。
1月7日に放映されたNHK番組「NHKスペシャル 世界に響く歌 ~日韓POPS新時代~」では、独占インタビューに応え、「NewJeansを手がける注目のプロデューサー」として紹介されている。自身のインスタグラムは70万人以上のフォロワーがおり、ミン・ヒジン氏が次にどんなグループを手掛けるのか、常に注目を集めている。
今や韓国のエンターテインメント業界をリードする敏腕プロデューサーとしての地位を固めたミン・ヒジン氏だが、ハイブは業務背任の疑いを理由に地元警察に告発状を提出、25日付けで受理されたという。一方のミン・ヒジン氏も翌日、記者会見を行い、「経営権を奪おうと計画したり、意図したり、実行しようとしたことはない」と潔白を主張した。
真相は今後、裁判によって明らかにされるとみられるが、双方の主張は真っ向から対立しており、争いは長期化するとみられる。