スカーレット・ヨハンソンがハリウッドの精鋭を招集!“月面フェイク映像”の監督を演じた大物とは!?『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』製作秘話&本編映像解禁
スカヨハが惚れ込んだ脚本を精鋭スタッフで映画化!
『アポロ13』や『ファースト・マン』、『ドリーム』に並ぶ、アメリカの有人宇宙飛行計画をテーマにした映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』が、7月19日(金)より全国公開。本作は、世界中で長年にわたり取り沙汰されてきた「月面着陸は実はフェイクだったのでは……?」というウワサから生まれた、完全オリジナル脚本による映画化作品だ。
脚本に惚れ込んだ主演のスカーレット・ヨハンソンがプロデューサーに名を連ね、『ザ・ロストシティ』のチャニング・テイタム、『ヴェノム』のウディ・ハレルソンら豪華キャストが競演する本作。そして製作スタッフには、アカデミー賞ノミネートの撮影監督ほか、ヨハンソンが招集したハリウッドの精鋭スタッフたちが参加している。
ということで、このたび解禁となった“PRのスペシャリスト”のテクニックが冴えわたる痛快なスカヨハ本編映像と併せて、鉄壁の布陣を紹介する監督コメントを紹介しよう。
人類史上最も有名な瞬間の一つを“偽る”映画への覚悟
人類最大の偉業といわれるアポロ11号の月面着陸。その歴史的瞬間はテレビで全世界に生中継され、人間が<リアル>に月の上を歩く映像を見て興奮し、誰もが胸を熱くした。
しかしその後、その映像や写真は実は偽物<フェイク>だったのでは? という説が流れ、マスメディアでも大きう取り上げられることに。そのウワサをきっかけに本作のアイデアが生まれた――が、これは陰謀説を描く映画ではない。監督のグレッグ・バーランティはこう語る。
本作は人間が月に行ったことがなぜ重要なのかを描いている。人類史上最も有名な瞬間の一つを偽るという映画を作るのであれば、人類の歴史における真実の瞬間をとてもリアルに感じさせなければならない。
参加スタッフ陣はオスカーノミネートの精鋭揃い!
1969年のNASAを舞台にアポロ11号の月面着陸を成功に導くべく奮闘するNASAと、その月面着陸をPRするために政府から雇われたPRのスペシャリストが織り成す人間ドラマを描いた痛快作『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』。プロデューサーを務めたスカーレット・ヨハンソンがこの映画を製作するにあたり招集したスタッフたちは、まさに精鋭揃いだ。
ヨハンソンはまず、2020年<TIME>誌の「最も影響力のある100人」にも選出されたバーランティを監督に抜擢した。アメリカのテレビ界で最も多作な脚本家/プロデューサーの一人であるバーランティは監督のオファーに対し、脚本のアイデアに惚れ込み直ぐに引き受けることを決めたのだと振り返る。
スカーレットの会社から脚本が送られてきたんです。彼女とは以前、別のプロジェクトのことで会っていて、それ以来制作者としてずっと親交がありました。脚本が送られてきて、彼女たちから「気に入ってもらえたら幸いです。監督が必要で、撮影は3~4か月後に始まります」と言われました。
脚本を読んですぐにストーリーに惚れこみましたし、今の時代に映画スターがオリジナルストーリーの映画を作りたいと思っていることが素晴らしいと思いました。それですぐに参加することを決めたんです。
撮影監督には、ティム・バートン監督の『アリス・イン・ワンダーランド』(2010年)やリドリー・スコット監督の『ナポレオン』(2023年)の撮影で知られるダリウス・ウォルスキーを起用。トム・ハンクス主演の『この茫漠たる荒野で』(2020年)でアカデミー撮影賞にノミネートされた名撮影監督だ。バーランティ監督も、名だたる映画監督たちが信頼するウォルスキーの手腕を絶賛する。
彼は夜のシーンを3つのライトで照らすことができ、それは魔法のように素晴らしいものです。どうやったらそんなことができるのか分かりません。彼は大きな瞬間を捉えながらもそれを親密に感じさせる方法と、親密な瞬間を捉えつつも大きく感じさせる方法の両方を兼ね備え、二つのバラバラの映画を観ていると感じさせないような撮影スタイルとテンポを大事にしてくれました。彼はマジシャンです。
実はウォルスキーは映画本編にも登場しており、月面着陸のフェイク映像の撮影監督エドヴァルドを演じているので要チェック! 初めての演技に臨んだウォルスキーについて、監督は「一番楽しかったのは、俳優としての彼を演出できたことです」とコメントしている。
劇伴はジャンルレスに活躍する名作曲家!
そして音楽には、ダニエル・ペンバートンを起用。大ヒットアニメ映画『スパイダーバース』シリーズや、『オーシャンズ8』(2018年)、『スティーブ・ジョブズ』(2015年)など、エンタメ作品から社会派作品まで様々なジャンルの映画音楽を担当している作曲家だ。
バーランティ監督は、様々な音楽ジャンルをボーダレスに表現するペンバートンの音楽を絶賛しつつ、彼が依頼を快諾してくれた経緯を明かす。
トーンが混ざり合った映画の厄介な部分は、ジャズもあり、NASAのためのオーケストラ曲、月へ行くシーンではシンセサイザーのような曲もありますし、愛のテーマもあります。どれも異なるものですが、1つの作品のように感じられるのです。
製作中はずっと、彼のチームに“ダメだ、ダメだ、彼は忙しすぎるから”と言われていました。ようやく映画が完成し、「彼に観てもらえないでしょうか?」と頼みました。そして彼は映画を見て、「なぜ私の音楽を使っているのか、なぜこれをやるべきなのかが分かったよ」と言ってくれたのです。
スカヨハの熱演に息を呑む本編映像初解禁!
このたび初解禁となったのは、製作と主演を務めたスカーレット・ヨハンソンが演じる敏腕PRのケリーがお得意の“嘘”を武器に、アポロ計画の活動資金の拠出に難色を示す下院議員を説得する本編映像だ。
NASAの施設を訪れたカタブツ議員を迎えたケリーは、議員が過去に講演したジョージア工科大学の卒業生だと自己紹介する。もちろんこの経歴は真っ赤なウソだ。さらに続けて「議員の講演に胸を打たれてNASAでPRをしている」のだと畳みかけ、瞬く間に議員との信頼関係を築くことに成功する。
そんなケリー(の名演技)にほだされた議員は賛同し、アポロ計画を支持する貴重な一票を投じることに。まさに口八丁手八丁、手練手管を繰り出す彼女のやり方に否定的だったコール(チャニング・テイタム)も、さすがにこの時ばかりは「彼女も素敵なジョージアガールです」と引きつり気味な笑顔で同調するのだった……。
敏腕PRケリーと実直なNASAの発射責任者コール。それぞれやり方は違えど「月面着陸を成功させる」という目標は同じ。2人が見守る先でアポロ計画は、どんな展開を迎えることになるのか? その先の物語は、ぜひ映画館の大スクリーンで見届けよう。
アポロ計画の裏側と奮闘を描く『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』は2024年7月19日(金)より全国ロードショー