アメリカ分断、そのとき報道カメラマンは何ができる?現実とリンクするA24『シビル・ウォー アメリカ最後の日』緊迫の新場面写真
A24史上最大規模の製作費を投じた映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』が、2024年10月4日(金)より全国公開。このたび、戦場となってしまったアメリカで、その凄惨な現実を世界に伝えるため<戦火の中でカメラを構え続ける>2人の報道カメラマンを捉えたシーン写真8点が解禁となった。
「お前は、どの種類のアメリカ人だ?」
映画の舞台は、連邦政府から19 もの州が離脱したアメリカ。テキサスとカリフォルニアの同盟からなる“⻄部勢⼒”と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武⼒衝突が繰り広げられていた。「国⺠の皆さん、我々は歴史的勝利に近づいている」。就任“3期⽬”に突⼊した権威主義的な⼤統領はテレビ演説で⼒強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は⽬前に迫っていた。
ニューヨークに滞在していた4⼈のジャーナリストは、14 ヶ⽉⼀度も取材を受けていないという⼤統領に単独インタビューを⾏うため、ホワイトハウスへと向かう。だが戦場と化した旅路を⾏く中で、内戦の恐怖と狂気に呑み込まれていく――
2週連続で全米1位の超話題作
今や世界を席巻するA24が史上最大の製作費を投じ、アメリカで起きる内戦を描いた『シビル・ウォー アメリカ最後の日』。メガホンを執ったのは、『28⽇後…』で脚本を担当し、⻑編デビュー作『エクス・マキナ』で第88回アカデミー賞視覚効果賞を受賞する快挙を果たした、アレックス・ガーランドだ。
3⽉のサウス・バイ・サウスウエストで開催されたプレミア上映で絶賛の声が相次いだほか、公開前からSNSを中⼼に⼤きな話題になっており、ついに世界71 の国と地域で公開を迎えた本作は2週連続で全⽶1位を獲得している。
アメリカ分断、そのとき報道カメラマンは……
このたび解禁されたシーン写真は、戦場となってしまったアメリカの凄惨な現実。そして真実を世界に伝えるためにカメラを構え続ける2⼈の報道カメラマン、リー(キルステン・ダンスト)とジェシー(ケイリー・スピーニー)の姿を捉えたものだ。
ジェシーが、暗闇に潜みながらベストなシャッターチャンスを狙うシーンのほか、銃弾が⾶び交う中、⾃らもヘルメットと防弾チョッキを着⽤、兵⼠とともに前線に⾶び込むカット、道路に墜落したヘリコプターを⾒つめるリーとジェシーの様⼦など、いずれも<戦場のカメラマン>の⽬線を体感するようなものとなっている。
“リー・スミス”、“ジェシー・カレン”という名前は、政治⾵刺漫画家の息⼦としてジャーナリストに囲まれて育ったガーランド監督⾃⾝が、実在の戦場カメラマン2⼈の名前から取ったものだ。
“リー”はモード誌のモデルとして活躍後、主に第⼆次世界⼤戦のヨーロッパ戦線における戦争写真家として活動、その⼈⽣が、ケイト・ウィンスレット主演の『Lee』(原題:イギリス、アメリカほか世界公開予定)で描かれるなど、20世紀を代表する⼥性写真家の1⼈となった<リー・ミラー>。
そして“ジェシー・カレン”は、現代の紛争を撮る写真家であり、そのキャリアは「過去50年間の紛争を網羅」と評される<ドン・マッカラン>から取られており、いずれも⽣涯をかけて世界で起こっている真実と、現実、悲惨さをカメラを通して訴え続けてきた彼らに監督からの賛辞を込めたものになっている。
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』は2024年10月4日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開