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【沼る VS 微妙】Netflix世界2位、視聴率2桁を目前とする話題の韓国ドラマ「エスクワイア」

Danmee

©Danmee

今、『エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち』(JTBC/2025)の勢いがすごい。

韓国では、最終話まで全2話を残して最高視聴率は9.1%を記録。初回放送からほぼ右肩上がりで成績を伸ばしてきているだけに、2桁越えも夢ではない状況だ。

また、Netflix(ネットフリックス)の“グローバルTOP10ランキング・非英語TVショー部門”では一時2位にランクイン。その他、約51カ国でTOP 10入りするなど、世界的に高い関心と支持を集めている。

もちろん日本でも多くの韓ドラファンに愛されており、2025年9月4日現在“今日のTV番組TOP10(日本)”において4位の座についている。

放送開始前から期待作の1つとして注目を浴びてはいたものの、ここまで跳ねるとは予想されていなかったといっても過言ではない作品。なにがそんなにも世界中のドラマファンを魅了しているのだろうか。最終回と視聴率2桁越えを目前に、視聴者の反応から見えてきた沼るポイントと微妙なポイントを一部紹介する。

(図)Danmee 春の韓ドラ王者は「いつかは賢いレジデント生活」!シリーズの魅力を受け継ぎ堂々の首位

ざっくりあらすじ

『エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち』は、正義感が強い新人弁護士ヒョミン(チョン・チェヨン扮)が、妥協を許さないクールな実力派パートナー弁護士ソクフン(イ・ジヌク扮)のチームで働くことになり、様々な経験を経て本物の弁護士へと成長していく法廷オフィスドラマ。

訴訟問題を題材にした各話完結型のエピソードで構成され、主演2人の関係性と両者が所属する法律事務所の複雑な人事問題や政治的駆け引き、権力構造が、縦軸となり作品をとおして少しずつ変化をしていく。

法廷・人間ドラマ・権力構造の3柱で魅せる

単なる法廷ドラマにとどまらない魅力を放っており、法廷ものと人間ドラマ、権力争いを3本柱にしたストーリーは、絶妙に絡まり合いながら物語に深みをもたらしている。そのうえどの要素も完成度が高く、ストーリー展開の早さも好評だ。

特に訴訟に関する話は、現役の弁護士が脚本に携わっているだけに、弁護するための切り口がなんとも斬新で面白い。

一見勝ち目がないようにみえても、独創的な論理で糸口を見出し、判例を活用しながら巧みな話術によってどんでん返しを巻き起こす。無駄なく非常にコンパクトにまとめられており、次は、どんな難題にチャレンジするのか、弁護士たちの活躍を見続けたくなる一面が。

また人間ドラマでは、各登場人物の心の傷を取り上げ、葛藤しながらも人として成長していく姿が視聴者に共感と感動をプレゼントする。

法廷でみせる攻めの顔とは真逆。人間味を感じさせ、私生活での各者の経験や体験が、依頼人や仕事との向き合い方と絶妙に関わっているのがリアルだ。

また、ソクフンにまつわるベールに包まれた過去が小出しにされていく過程は、伏線を散りばめながら視聴者の関心を刺激。ロマンスものを彷彿とさせるような公私のギャップも視聴ポイントとなっている。

そして法律事務所内の権力争いは、法曹界の裏側を覗いているかのような緊張感が。ヒョミンとソクフンがどう立ちまわるのかが見どころだ。依頼人を弁護する職に就く者が、自分の身をどう守るのか見届けたくなるだろう。

『エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち』には、視聴者が虜にならざるを得ない工夫が、ふんだんに盛り込まれているといっても過言ではない。

作為性と議論

しかしその一方で、この仕掛けともいえる要素が一部視聴者にとっては、“ぎこちなさ”として受け止められているのも事実。

特に、訴訟に関するエピソードに関して、少々荒さがあるとして設定に作為性を感じたという意見が。

ドラマである以上、ある程度のエンターテインメント性が加味されるものだが、没入して視聴していた人にとっては、少々残念だったようだ。

また、弁護士たちの話であるため、基本的には法に則った視点に立って様々な問題と向き合っていくのだが、視聴者によってとらえ方が異なることから、その過程や結末に賛否や議論が生まれやすい側面をもっている。

いずれも見方を変えればどの作品にも共通するポイント。この他には特段、微妙だと言われる点は上がっておらず、本作が多くの人から愛されている作品であるのを改めて立証している。

快進撃を広げている理由がある『エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち』。今年観ておきたい韓国ドラマの1つだ。

(ライター/西谷瀬里)

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