尼崎の名産品「尼の生醤油」が2028年6月をもって販売終了へ 長い歴史に幕 尼崎市
尼崎の名産品である「尼の生醤油」が、2028年の6月をもって販売終了になります。理由は近年の物価高騰などの影響で、安定した製造・販売の継続が難しくなったためです。
実は尼崎は「醤油の名産地」で、明治から大正にかけての尼崎では「醤油」は重要な産物の一つで広く知られた存在でした。当時、尼崎の醤油は「尼の生揚」と呼ばれ、独特のウマ味と高い香気を持つ優れたもので、アメリカや中国など海外にも輸出されていました。
明治・大正時代に最盛期を迎えますが、大正の半ばには生産が半減、昭和に入ると工場も減り、戦後は姿を消しました。しかし、この味を忘れられずにいる人々の間で復活の声があがり、当時のほぼ同じ製法で醸造されたのがこの「尼の生醤油」です。
「尼の生醤油」は、1月中旬~2月中旬の「寒」に仕込み、愛染祭から土用にかけて搾取する低温短期で、腐造すれすれの塩分で仕込みます。原料に使う丸大豆が表面に層をなし、諸味(もろみ)を密封状態に保ち、小麦が発酵してできたアルコールなどの香りの物質が発散するのを防いでいます。これが味のまろやかさ、香りのよさの秘密だそうです。
購入できる場所は、アマスタ内の「デイリーカナートイズミヤ尼崎店」や「デイリーカナートイズミヤ杭瀬店」などのスーパーや神戸阪急新館5階にある「ひょうごふるさと館」です。
40年にわたり伝統を守り続けた製品がなくなるのは本当にさみしい限りです。筆者も「尼の生醤油」を使った焼き菓子なども食べたことがあるのでそれらも今後いただけないと思うと残念ですが、まだ販売終了まで時間があるので心残りがないように伝統の味を味わっておきたいです。
「尼の生醤油」の今後の販売スケジュール
2026年7月1日 :2026年度産 販売開始
2027年7月1日 :2027年度産 販売開始
2028年6月30日: 2027年度産 販売終了
主な販売場所
デイリーカナートイズデイリーカナートイズミヤ尼崎店(アマスタ内)
(尼崎市神田中通1丁目2-1)
デイリーカナートイズミヤ杭瀬店(駅の街杭瀬内)
(尼崎市杭瀬本町1丁目1-1)
いかりスーパーマーケット塚口店
(尼崎市塚口町1丁目15-8)
スーパーモンマルシェ西武庫店
(尼崎市武庫元町2丁目16-12)
ひょうごふるさと館(神戸阪急新館5階)
(神戸市中央区御幸通8丁目1-26)