<春季高校野球静岡県大会> 聖隷クリストファー、安定の強さで準決勝へ。エース左腕の高部陸投手、3回戦でマダックス達成
5月3日に準決勝が行われる春季高校野球静岡県大会。昨夏の静岡大会準優勝、昨秋の県大会3位と常に優勝争いに絡んでいる聖隷クリストファーが、今春も安定した強さを見せている。
2年生エース左腕の高部陸投手が4月26日、島田樟誠との3回戦で3安打11奪三振、95球で完封する〝マダックス〟を達成。4月27日の準々決勝は3投手の継投で御殿場西を退け、準決勝は注目右腕、山田堅正投手を擁する磐田南と東海大会出場権を懸けて対戦する。
聖隷クリストファー
100 010 102=5
000 000 000=0
島田樟誠
高部、抜群の安定感
3回戦について、高部投手は「初回からコントロール良く攻めることができて、チームに流れを持ってこられた」と納得の出来。知徳との2回戦は球のキレは良かったものの、制球が荒れ気味だったため、この日はワインドアップを試みた。
「中学のころはワインドアップ、高校でセットにしたので特に違和感はなかった」と、テンポ良くストライク先行の投球。カーブを10球ほど交ぜただけで、おおむね直球という思い切った組み立てだった。八回に「インコースを狙った球が引っかかってしまった」と2死球を出したものの、きっちり後続を打ち取った。
上村敏正監督は「初回に追加点が取れれば楽だったし、その後も(三、四回の好機に)ゲッツーで流れは悪かったけれど」と、味方の援護が得られない中でも、最後まで崩れなかったエースを頼もしく感じている様子だった。
中軸の復調が好材料
野手はこの日、3安打2打点の1番小林桜大選手や、2安打の2番大島歩真選手がけん引。準々決勝では昨夏の4番渡部哉斗選手と昨秋の主砲江成大和選手がともに2安打2打点と状態を上げている。磐田南とも好勝負が期待できそうだ。
(編集局ニュースセンター・結城啓子)