犬(おとこ)たちの戦いの物語!稽古中のメンバーの姿をお届け 舞台「銀牙 -流れ星 銀-」の稽古場取材に行ってきました!神戸セーラーボーイズ 定期公演vol.2
8月2日より新神戸の『AiiA 2.5 Theater Kobe』(神戸市中央区)で上演される、神戸セーラーボーイズ 定期公演vol.2 舞台「銀牙 -流れ星 銀-」の稽古の様子を特別に取材させてもらいました。
2年目を迎えた新生・神戸セラボとして初めて挑む舞台を成功させるべく稽古に励むメンバーたちの姿を、意気込みコメントとともにお届けします♪
稽古を見学しながら、主人公を演じる津山晄士朗くんと頼れるリーダー中川月碧くんに、今回の公演の内容や見どころについてお話を聞きました。
ーまずは2人が演じるキャラクターについて教えてください!
晄士朗:僕が演じる主人公の「銀」は、まだ幼くて未熟なキャラクターなので、そんな銀が戦いを通じてどのように成長していくのかを見てもらえたら嬉しいです。主役を演じるのは今回が初めてで、自分がお客さんからはどう見えるのか、どういう芝居をしたらいいんだろうとかを考えるとワクワクします!
月碧:僕が演じる「クロス」は、この作品の中で唯一のメス犬なんですけど、か弱いわけじゃなく、周りのオスの犬たちにも負けない強さがあり、一緒に戦っていけるような芯の強いキャラクターです。
ー「次に挑戦する舞台は『銀牙 -流れ星 銀-』だよ」と聞いたとき、どう思いましたか?
晄士朗:「(人じゃなくて)犬なんだ…!どうやって稽古していくのかな」と思いました(笑)。
月碧:『銀牙 -流れ星 銀-』というタイトルは知っていたんですけど、僕らのお父さん世代の作品なので、実際に見たことはありませんでした。でも、「人ではなく犬」という部分にはとてもワクワクしました。以前に上演された舞台を映像で拝見したら、すごい運動量で!役者さんも全力で歌って、踊って、お芝居しているのが、映像からでも伝わってきました。
ー「犬」を演じるにあたって、どんな風に稽古に取り組んでいるんですか?
月碧:犬のアニメーションの映像などを見て自分なりに研究をして、“犬の動きの基本” から学んでいきました。人の場合、右足が出たら次に左手が出ますが、犬の場合は四足歩行なので右足の次に右手が出るんですよ。あとは、SNSやインターネットで犬について色々調べたりもしました。演じるキャラクターによって犬種が違うんですが、犬種が違うと、得意なことや、性格も違うことがわかり、演じるうえで参考になりました。
晄士朗:僕は家で犬ではなくウサギを飼っているんですが、稽古が始まってからは「(この子は)なにを考えているんだろう?」という目で見るようになりました!
―今回は迫力ある「アクションシーン」も多いと聞きました!
晄士朗:そうですね、僕は舞台でアクションをするのが初めてで、最初は不安でしたが、実際に始まると稽古がとても楽しくて。だんだん型が出来上がっていくのも面白くて、アクションが大好きになりました。
―月碧くんは昨年11月に上演された定期公演vol.1の『ロミオとジュリアス』でアクションに挑戦していましたね。
月碧:前回は剣を使った殺陣が多かったんですけど、今回は動物の体なので、重心が人間よりも低かったり、手で牙を表現したりするので、指先の先までしっかり力を入れないと、客席に臨場感が伝わらないと思っています。こうちゃんは初めてと思えないぐらいアクションが上手でした!堂々としていて迫力もすごかったです。
―原作が少年漫画なので、やはり友情・努力・勝利あふれる熱血ストーリーなんでしょうか?
月碧:それが、意外とシリアスなストーリーなんです。1匹の大きな熊に立ち向かっていく犬たちの話なので、悲しいシーンだったり、残酷なシーンもあります。僕の中ではストレートなジャンプ作品ではなく、どちらかというと「戦う犬(おとこ)たちのリアルな物語」というイメージがすごくあって。だからこそ僕たちもリアルな動きでリアルなお芝居をすることが使命だと思っています。
ー野生が舞台の過酷な世界観の中で繰り広げられる物語なんですね。今までの神戸セラボにはなかったシリアスなお芝居に期待が高まります。
晄士朗:だからこそ難しいと思っています。今までのお芝居のレパートリーにはなかった、初めてのことに挑戦していくので、イチから作り上げていくことが多かったです。稽古でも「こういうパターンがいい?それともこんなパターン?」と、何回も試行錯誤しながら役をつかんでいきました。
―ここに注目してほしい!ここがおもしろい!など、作品の見どころについて教えてください。
晄士朗:犬たちがそれぞれに持っている “使命” みたいなものを劇中で感じていただけたら嬉しいです。
月碧:一つひとつのシーン、歌、ダンス、殺陣の熱量がすさまじいので、今まで見たことのない僕たちを見てもらえると思っていますし、視覚的にも楽しんでいただけるように僕たちもこだわって作っています。多分1回だけじゃわからないところもあるので、何回も観ていただけると嬉しいですね。
―最後に、公演への意気込みをお願いします!
晄士朗:皆さんが想像している僕たちの姿を、はるかに上回る作品をみんなで作っていけたら良いなと思います。
月碧:お客様が「衝撃」を感じるような作品をお届けしたいです。そして、衝撃を受けた上で、さらに深く観ていただけたら、「こういうところもこだわっているんだ」という随所に散りばめられた楽しみも見つけられると思います。第一部の芝居パートでは今までの僕たちとは全く違った姿をお届けしたいですし、第二部のライブパートにも “面白いこと” がたくさんあるので、そちらにも期待していただきたいです!
ここからは、ほかのメンバーたちの意気込みコメントを紹介♪
【髙山晴澄】
僕が演じる「中虎」は甲斐犬という犬種で、赤虎・中虎・黒虎兄弟の次男です。3匹は小さい頃に山に捨てられた後、力を合わせて戦い・生きてきたので、兄弟の絆が強くて、舞台ではその絆の深さを感じてもらえるよう精一杯演じます。また、今回の公演は僕にとって初舞台になるんですが、みんなで協力し合い、ひとつの舞台を作り上げる雰囲気がメッチャ好きです!お客さまには、初めて見る僕のお芝居を楽しみにしていただけると嬉しいです。
【細見奏仁】
僕の演じる「スミス」はコメディ要素の強いキャラで、明るい心を持ったムードメーカーですが、奥羽軍第3班の小隊長という一面もあるので、おちゃらけた部分だけでなく、しっかり訓練を受けた犬であることも意識して演技しています。今回はストーリーの展開が早く、キャラクターの心情が目まぐるしく変化していくので、シーンごとの心の持ち方の切り替えに苦戦していますが、「すごかった」「開いた口が塞がらない」と思ってもらえるような作品になるよう頑張ります!
【田中幸真】
僕が演じている「ジョン」は、すごく自信家というか、クールな性格です。セミフィクション公演で僕が演じている「中田颯真」は明るい性格なので、いつもの自分と違う役を演じることに難しさを感じていますが、稽古を重ねていく中で、役について掘り下げる時間がどんどん楽しくなってきました。今回は楽曲の数が今までの3、4倍ぐらいあるので、振り付けを覚えるのも大変でした(笑)。この素晴らしい作品を自分たちが演じることに緊張はありますが、精一杯頑張りたいと思います!
【奥村頼斗】
僕が演じるのは「スナイパー」という、表ではしっかりした司令官だけど、裏ではボスの座を狙っているキャラクターですが、“裏切り者” という役柄をストレートに演じるのではなく、佇まいや動作から頼りがいのある司令官の姿をしっかり表現したいと思っています。ちなみにスナイパーの犬種はドーベルマンで、シュッとしているけれど力強い強靭な肉体が特徴です。そんな犬種によって変わる表現も、見どころのひとつなのでお楽しみに!
【石原月斗】
僕が演じる役は「ハイエナ」という名前の犬で、悪知恵が働く、あまり性格がよろしくないキャラクターなので、悪そうな表情をしている僕を見てもらいたいと思っています(笑)。今まで演じたことのない役柄に慣れるために、稽古中も常に頭の中で悪知恵を働かしたりとか、策略を立てたり、口角を上げてニヤッと笑ったりすることを心がけています。僕たちが「新しいお芝居」に挑戦する姿にぜひ注目してください!
【明石侑成】※取材当日はお休みでした
僕の演じる「ベン」は部隊を最前列から引っ張っていく “漢” で、僕とは真逆の性格をどうやって演じるのか日々研究しているので、舞台上では漢の中の漢の姿を見せたいと思います!あとは、仲間思いなキャラクターでもあるので、仲間のために熱くなれるところも、見どころのひとつですね。とてもエネルギッシュな作品なので、作品が持つ熱量やパワーをぜひ劇場で直接感じていただけたら嬉しいです!ご来場をお待ちしています!
【髙橋龍ノ介】
僕が演じる「黒虎」は片目がつぶれていて、性格も僕とは対照的な、劇中でも暴れまくる役柄です。稽古中は素の自分を捨てることを意識し、暴れるところはしっかり暴れて、ノるところはノッて、役に入り込むようにしています。人間以外の生き物を演じるのは今回が初めてで、4足歩行で歩くシーンがけっこうあるんですが、赤ちゃんの頃のハイハイ以来なので、手と足をスムーズに動かしたり、お尻を上げて歩いたりするに苦戦しました。休憩中も犬気分が抜けなくて、たまに吠えたりしています(笑)。
【崎元リスト】
僕の演じる「赤虎」という役は三兄弟の長男で、長男として責任感や、三兄弟が抱える悲しさみたいなものを上手く表現することにフォーカスを当てています。長男としての意地やリーダーシップを発揮する中で、過去の寂しさが垣間見えるようなキャラクターなので、そのギャップを楽しみにしてほしいです!ダンスのパートでも、メンバーみんながそれぞれのキャラの個性を活かしたダンスを披露するので、役や犬種によって変わる表現にもご注目ください!
神戸セーラーボーイズ 定期公演vol.2 舞台「銀牙 -流れ星 銀-」
1983~87年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された高橋よしひろ先生の不朽の名作漫画『銀牙 -流れ星 銀-』で描かれた「犬(おとこ)」たちの物語を、神戸セラボのメンバーたちが舞台で再び紡ぎます。
公演チケットは現在「イープラス」で販売中!
公演日
2024年8月2日(金)〜11日(日・祝)
※5日(月)は休演日
場所
AiiA 2.5 Theater Kobe
(神戸市中央区北野町1 コトノハコ神戸 2F)
時間
●8月2日(金)18:00~
●8月3日(土)12:00~、17:00~
●8月4日(日)12:00~
●8月6日(火)14:00~
●8月7日(水)14:00~、18:00~
●8月8日(木)14:00~
●8月9日(金)18:00~
●8月10日(土)12:00~、17:00~
●8月11日(日・祝)12:00~
キャスト・スタッフ
【原作】高橋よしひろ「銀牙-流れ星 銀-」(集英社文庫コミック版)
【脚本・演出】丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)
【振付】辻󠄀本知彦
【音楽】伊 真吾(OVERCOME MUSIC)
【作詞】堤 泰之
【ライブパート:脚本】優木 鈴
【ライブパート:構成・振付】後藤健流
<キャスト>
銀 津山晄士朗
ベン 明石侑成
クロス 中川月碧
ジョン 田中幸真
スミス 細見奏仁
ハイエナ 石原月斗
スナイパー 奥村頼斗
赤虎 崎元リスト
中虎 髙山晴澄
黒虎 髙橋龍ノ介
リキ 上田堪大
竹田五兵衛/語り 北代高士
アンサンブル 福島海太 楠木健吾 松田康平 桑野颯太