オフィスは「働く場」から「つながる場」へ キングジム本社に共創スペースMeetsを開設
キングジム(東京都千代田区)は、本社2階を全面リニューアルし、新たなコミュニケーション空間KING JIM CREATIVE COMMONS「Meets(ミーツ)」をオープンした。
Meetsは、部門や立場を超えた出会いから新たな発想が生まれる場をコンセプトに、キングジムグループの従業員や外部パートナーが気軽に交流できる新しい拠点で、偶然の出会い(セレンディピティ)を通じて共創を促すことを目的としている。
今後は、新製品発表会やファンミーティング、ワークショップなどの社外イベントや、グループ横断の社内研修など幅広く活用していく予定だという。
「働く場」から「つながる場」へと進化
Meetsの空間コンセプトは「OPEN×SHIFT」。
固定されたワークスタイルから解放され、働く場と休む場の境界をなくすことで、従業員一人ひとりが自分に合ったスタイルで過ごせる環境を目指す。
ボックス型会議スペース「SHIFT BOX LAB」は、上から見ると四角形でキングジムのロゴをイメージしており、「既存の枠をずらし、新しい可能性を生み出す場」を表現した。
Meetsは、カフェやレストラン、商業施設など多くの人が集まる空間をプロデュースするCPCenter(コンテンポラリープランニングセンター)と協業してつくられた。
具体的には、カフェカウンターやミーティングスペース、フリースペース、商品展示などを備えている。
木村美代子氏(代表取締役社長)は「部門や会社の枠を超えて仲間とつながり、新しい発想を生み出す共創の場。オフィスを『働く場』から『つながる場』へと進化させ、新しい舞台装置を活用し、クリエイティブな集団の輪を広げ、キングジムグループのバリューを発信し続けてまいります」とコメントしている。
共創スペースづくりは増加傾向
共創やコラボレーションを促進するオフィス空間づくりの動きは他社にも広がっている。
部署の垣根を超えて交流を持てるデスクの設置や、フリースペース、カフェスペースの設置といった取り組みをする企業が増加傾向だ。
パーソルキャリア(東京都港区)が2024年10月に移転した麻布台本社オフィスは「外と接する」「コミュニティを育む」「力を育む」「未来を創る」の4つのテーマを基に設計されており、社外の人々との交流を促進するイベントスペースや応接室、社員同士が集まりやすいカフェエリアやライブラリエリア、新たなサービスや働き方を創出するコラボレーション空間が整備されている。
キングジムの発表についての詳細は公式リリースで確認できる。