神奈川区三ツ沢下町のガーデン山団地 “幻の滝”が復活 夏祭りに合わせ6年ぶり
三ツ沢下町のガーデン山団地で、日本庭園の人工滝が6年ぶりに復活した。7月26、27の両日に開かれた自治会の夏祭りに合わせて稼働し、ライトアップされた滝が涼やかな水音を響かせた。
同団地は1966年に分譲が始まり、世帯数は約320戸。明治から大正にかけて財を成した実業家の大沢幸次郎が構えた邸宅と庭園の跡地に建てられた。「ガーデン山」の名称は、大沢家が所有し、一般開放していた植物園「横浜ガーデン」に由来する。
団地内の集会所近くには旧大沢邸の庭園の一部が残され、高さ5mほどの人工滝もその象徴的な存在だった。もともと水道を直結して流していたが、費用が掛かることからポンプによる循環式に。近年では夏祭りに合わせて稼働していた。
しかし、新型コロナウイルスの影響で自治会活動が休止したことなどから、これまで稼働を停止していた。
滝底の清掃から
滝の復活は、昨年再開した団地の夏祭りの目玉にしようと、自治会の関原尚会長が中心となって企画。管理組合の同意を得て、まず住民らで協力し、枯れ葉などが溜まった滝底を清掃した。
特に困難だったのが循環装置の復旧作業だ。関原会長によると「操作マニュアルも残っていなかった」という。専門業者によるポンプ設置工事を祭り前週までに終え、無事に間に合わせた。
祭り当日、ライトアップされた滝から心地よい水音が流れると、住んで間もない住民からは「滝なんてあったんだ」といった声が上がった。
「幻の滝の復活」を合言葉に準備を進めてきた関原会長は「子どもたちも喜んでくれて良かった。涼やかな水音は本当に心地良いですね」と笑顔で話した。