「旅行も外食もムリ!」 物価高が子どもの【夏休み】を直撃 6割超が予定を変更する保護者の悲鳴
買い物のたびに「高くなった」と感じる食品、毎月の電気代、外出時の交通費や外食費。物価高は、子育て家庭の日常にじわじわと影響しています。
なかでも夏休みは、昼食づくりや冷房の使用、家族での外出や帰省など、支出が増えやすい時期です。子どもたちが楽しみにしている長い休みを、家計への負担とどう両立するか。予定の立て方に悩む家庭も少なくないようです。
そこで気になるのが、限られた予算のなかで、保護者たちが、何を削り、何を残そうとしているかということ。今回は、小学生以上の子どもがいる保護者へのアンケート結果をもとに、物価高が夏休みの過ごし方にどのような影響を及ぼしているのか、各家庭が予定をどのように見直しているのかを見ていきます。
▶子どもの「体験格差」を感じたことがある? 格差を実感した瞬間〈アンケート結果〉「物価高」についてのアンケート:「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に、2026年6月10日~6月17日 インターネット上で実施。有効回答数は200件。
物価高を実感する保護者は99%! 約8割が生活の変化を余儀なくされている
コクリコラボアンケート
小学生以上の子どもがいる保護者に「直近半年、物価高を実感していますか?」と尋ねたところ、99.0%が「はい」と回答しました。今回のアンケートでは、ほぼすべての家庭が物価高を実感していることがわかります。
コクリコラボアンケート
さらに、「物価高による生活の変化はありましたか?」と質問すると、「大きく変化した」が18.5%、「やや変化した」が60.0%で、合わせて78.5%でした。物価高を感じているだけでなく、約8割の保護者が、実際に暮らしの変化を経験していることがわかります。
夏休みへの影響を感じる保護者は6割超 外食・レジャーの見直しも
物価高による生活の変化は、子どもたちの夏休みの過ごし方にも影響しているのでしょうか。
コクリコラボアンケート
「物価高の影響で、今年の夏休みの予定や過ごし方に影響があると思いますか?」と尋ねたところ、「とてもある」と答えた保護者は20.5%、「ややある」は43.5%で、合わせて64.0%でした。物価高を受け、日々の暮らしだけでなく、夏休みの予定や過ごし方を見直す家庭も少なくないことがわかります。
旅行や帰省、レジャー、外食に加え、在宅時間の増加による昼食代や冷房費も重なりやすい夏休み。物価高の影響を受け、予定の立て方にも変化が現れています。
コクリコラボアンケート
同アンケートで夏休みへの影響が「とてもある」「ややある」と回答した保護者に、「具体的にどのような変化がありそうか」を尋ねたところ、最も多かったのは「外食の回数を減らす」でした。次いで「無料または低価格で利用できる施設・イベントを選ぶ」「レジャー施設の利用回数を減らす」「自宅で過ごす時間を増やす予定」と続きます。
「旅行や帰省をしない予定にした」という回答は少数で、完全に取りやめるというより、回数や日数、宿泊の有無を見直す回答のほうが多く見られました。
一方で、「ならいごとや夏期講習の利用回数・費用を抑える予定」「子どものおこづかいや娯楽費を抑える予定」「学童や預かりサービスの利用回数・費用を抑える予定」といった回答はほかの項目と比べて回答割合が低い結果となりました。
家計を見直すなかでも、子どもの学びや楽しみ、生活に関わる支出は、できるだけ減らさずに守りたいという保護者の思いがうかがえます。
外食を自炊に、遠出を近場に 支出を抑えて夏休みを楽しむ工夫
写真:アフロ
アンケートには、夏休みをできるだけお金をかけずに過ごすためのアイデアも寄せられました。食費を節約する、冷房の効いた場所へ出かける、遠出はせず近場のお出かけに変えるなど、保護者たちの具体的な声を紹介します。
・去年までは、夏休み中の自分の負担を減らすための必要経費として中食や外食を利用していましたが、今年は自炊をがんばろうと思っています。子ども2人とランチに行くだけでも、5,000~6,000円かかるためです。外食を控えることは食費の節約につながる一方で、保護者にとっては昼食づくりの負担が増えます。夏休みの節約は家計にはプラスでも、保護者の時間や労力という別の負担を生みやすいことがわかります。
・夏休みは冷房費などの光熱費も高くなるため、今年の夏はお弁当を持参して、無料で涼しく過ごせる場所や、お弁当の持ち込みができる施設へ出かける予定です。
自宅で過ごす時間が長くなる夏休みは、冷房の使用時間も増えがち。冷房費を抑えるため、無料で涼しく過ごせる施設を選び、お弁当を持参して外出するという工夫も見られました。
・最近はお祭りや外食を少し我慢させてしまっているので、代わりにコロナ禍のときに流行っていた「自宅夏祭り」を家でやってみたいなと思っています。・家庭菜園で育てる野菜の種類を増やしました。この夏は、家で育てた野菜を子どもと一緒に収穫し、野菜が育つ過程や食べ物への関心につなげながら、家族で食卓を楽しみたいと思っています。外出の機会を減らすことは、子どもにとって楽しみが少なくなりがちです。だからこそ、自宅夏祭りや家庭菜園のように、家庭の中で子どもが楽しめる体験をつくろうとする声もありました。
遠出を控え、近場で楽しめる場所を探すという意見も寄せられています。
・物価高などの影響もあり、海外旅行はやめて国内旅行にしようと考えています。近場で楽しめるお出かけスポットを増やしたり、自分たちが住んでいる地域の観光地を回ってみたりする予定です。意外と地元の人ほど行かないような場所を訪れることで、地域の魅力を再発見する機会になればいいなと思っています。
費用のかかる予定を見直しながらも、自宅や近場、無料で利用できる場所を活用し、子どもが楽しめる時間や夏休みらしい体験をできるだけ残そうとする保護者の思いが見えてきます。
一方で、こうした工夫は近くに利用できる施設があるかどうかにも左右されます。家庭の状況によって、子どもが参加できる体験や外出の機会に差が出る可能性もあります。
節約だけでは限界も 保護者が求める支援とは
各家庭では、食費や外出費を抑えるためのさまざまな工夫が見られました。しかし、夏休みは昼食代や光熱費など、どうしても避けられない出費もかさみます。個人の工夫だけでは乗り切れない厳しい現状のなか、保護者は国や自治体にどのような支援を求めているのでしょうか。
コクリコラボアンケート
「物価高対策について、国や自治体に今後期待する支援」を複数回答で尋ねたところ、最も多かったのは「所得税・住民税などの減税」でした。次いで「水道光熱費への支援」「子育て世帯への現金給付」と、上位にはまずは家計への経済的な支援を求める声が多く見られました。
また、「夏休み中の子どもの居場所の充実」や「子ども向けの無料・低額イベントの充実」を望む声も目立ちました。すでに紹介した家計の工夫でも、無料・低価格の施設やイベントを活用して負担を抑える家庭が見られましたが、こうした結果からも、国や自治体に対して、お金をかけずに子どもが安心して過ごせる場所や気軽に参加できるイベントの充実を期待する保護者が多いことがわかります。
物価高の夏休み、子どもの楽しみをどう残すか
物価高の影響で、外食やレジャー、旅行や帰省のあり方を見直す保護者は少なくありません。けれども今回のアンケートから見えてきたのは、夏休みをただ「削る」のではなく、形を変えて子どもの楽しみを残そうとする保護者の姿でした。
一方で、各家庭でできる工夫には限りがあります。地域の公共施設や無料・低額イベント、子どもの居場所があるかどうかも、夏休みの過ごし方に関わります。費用を抑えながら子どもが安心して過ごし、さまざまな体験ができる環境をどう充実させていくかも、今後の課題といえそうです。
皆さんのご家庭では、今年の夏休みをどのように過ごす予定ですか?
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります(明らかな誤字等は修正のうえ記載)。
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