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魔法の母乳マッサージに救われた! 慣れてきた頃が怖い!?私の乳腺炎の話

たまひよONLINE

Anetlanda/gettyimages
3人の子どもたちの育児に格闘しながら、在宅ライターをしている“あしださき”です。第2子を29歳で出産した私ですが、当時、2度目となる母乳育児に変な自信を持ってしまっていました。すると、慣れからくる気の緩みも災いし、子どもが10ヶ月を迎えた頃、ひどい乳腺炎になってしまったのです。そのきっかけは夜間授乳でした。

母乳育児に過信は禁物! つらい乳腺炎体験談


私は、赤ちゃんと同じ布団で寝て、泣いたら飲ませるという「添い乳」スタイルが楽で、気に入っていました。通常は右と左、両方きちんと飲ませていたのですが、それもだんだん面倒に思えてきていたある夜のこと。

片方を飲み終えただけで子どもがぐっすり寝てしまったので、「次の授乳のときに、両方のおっぱいを飲ませるように気をつければいいか」と、自分も一緒に眠ってしまいました。

それがこの母乳トラブルを引き起こした明らかな「原因」になるなんて…。

思い返せば、寝ている間、寝返りを打つと片方の胸がチクチクと痛んでいたのが、その「予兆」。これをまた放置したことで、状況が悪くなっていきました。

乳腺炎の初期症状、「白斑」を甘く見てはいけません


翌朝、乳房の痛みが気になって目が覚めました。よく見ると昨晩飲ませないで放置してしまった方の乳房がガチガチに張っていました。そして、乳首の先に白いニキビのような塊、白斑が3つほどできていたのです。

これを何とか自己解決しようと、とにかく子どもにおっぱいを飲んでもらうも、「ツーン」とくる痛みがあり、子どもも嫌がってあまり飲んではくれませんでした。

起きてから2時間ほど試行錯誤している中、痛みと乳房の張りがひどくなっていくのを感じました。

それから、インターネットで検索した方法をすべて試しましたが、まったく改善せず…。もはやお手上げ状態でした。

ピンチを救った「桶谷式」の記憶


私の乳房は真っ赤になり、触ると熱を持った状態に。歩く振動で痛みが響いてきます。これはもう自分では治すことができないと思いました。

それから、昔「桶谷式」のマッサージを受けた話を実家の母から聞いた事を思い出しました。

早速、自宅近くの「桶谷母乳育児相談室」に電話をかけて、切実な痛みを強く訴えると、優しい電話口の方はその日のうちに診てくださると言ってくれました。

着いたところはマンションの一室。赤ちゃん連れの女性が数名、順番を待っていて、私もしばらくして名前が呼ばれました。同じ室内に木の枠で目隠しされたベッドがあり、そこで処置が始まるようでした。

神業!岩のように固いおっぱいを救ってくれた手技


手技はまず、ホットタオルで詰まった方の乳房を温めることから始まり、次にタオルで乳房全体を包んでひたすら大きく動かします。これを「はがす」と呼んでいるようで、「よくはがさないと治らない」と言われました。
はがすまではあまり痛くないのですが、次の「絞る」段階がものすごく痛かったです。

具体的には乳首をギューッといろいろな方向から圧迫して、詰まりが解消されるまでそれを繰り返す、という作業。その痛みから解放されると、天井へ向かって母乳がピューっと飛んで行きました。よく見ると天井には母乳のシミでいっぱい…。

先生に「この母乳、おいしくないから味見してごらん」と言われました。口にしてみると、しょっぱくて冷たく、変な味でした。

そして、1時間ほどのマッサージを終えると、私のおっぱいは魔法のようにふわふわになっていたのでした。

私のおっぱいは典型的な乳腺炎だと診断されました。1度目のマッサージでは、詰まっていた部分をしっかり搾り出し、赤ちゃんが飲める状態にしてもらいました。しかし、白斑はそう簡単には治らず、その後2回通って状態を安定させました。今、当時を冷静な目で振りかえると、明らかな“原因”、見落とした“予兆”、間違った“対処”を自分自身で実感しました。何か自分で違和感に気づいた時は、きちんと専門家に診てもらうことが大事だと思います。

[あしださき * プロフィール]
高校の担任からも「楽観的な性格」と評され、とにかく楽観思考の3児の母です。物事はあまり複雑に考えず、元気なわが子に会えればそれが安産だと思うタチ。主にママ業、時々在宅ライターを兼務中。

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

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