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『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』鈴村健一さん(沖田総悟役)×太田哲治さん(山崎 退役)インタビュー|親子二世代で『銀魂』を――真選組がいる「吉原大炎上」の魅力

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

人気長編「吉原炎上篇」が完全新作映画化。『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』というタイトルで、2月13日から全国公開中。

そこで、アニメイトタイムズでは主要キャストへのインタビューを実施。今回は、沖田総悟役・鈴村健一さんと、山崎 退役・太田哲治さんです。真選組が登場する「吉原大炎上」のストーリーの印象や、真選組キャストへの想いなどを伺いました。

 
※本文中には多少ネタバレがあるので、お気をつけください。

 

【写真】『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』鈴村健一×太田哲治インタビュー|真選組がいる「吉原大炎上」の魅力

『銀魂』の良いところが全部入っている「吉原大炎上」

──まずは、「吉原炎上篇」が映画化されると聞いたときの率直なお気持ちを教えてください。

太田哲治さん(以下、太田):順を追って説明しますと、「劇場版を作るよ」という話はTVアニメ『3年Z組銀八先生』の収録現場で聞いていて、またやるんだ!と思っていたんです。だけど後日劇場版になるのは『吉原炎上篇』だと知り、「じゃあ、真選組は出ないってことかな?」と。

──16年前にTVアニメとして放送された「吉原炎上篇」には、真選組と桂は登場していませんからね。今回は出ていますが。

太田:そうなんですよ。ですが、その後に開催されたイベント(2025年8月開催『銀魂まるちばーす祭り』)で観た特報映像には、真選組の姿があったので「あ、これは確実に出るな」と、そこでようやく確信に変わりましたね。

鈴村健一さん(以下、鈴村):僕は……「もう終わらないんだな」と思いました(笑)。何度目の終わる終わる詐欺かもわからないくらいなので、「えっ、復活するんですか!?」という驚きではなく、「おっ、じゃあやりましょう!」とスッと受け入れられた感じですね。「真選組も出ます」と聞いたときは、どうやって登場させるんだろう?と純粋に気になりましたし、台本をもらうまでは警戒していました。真選組は本当に出るのか?って。

──ともあれ、実際には吉原に潜入捜査をしている“仕事中の真選組”が観られました。台本や完成映像をご覧になって、いかがでしたか?

太田:私、先日試写を拝見したんですけど、すごく感動しました! 記憶に残っている部分も含めて、新しいものに生まれ変わっていましたから。しかも、プラスされている要素が違和感なくストーリーの本筋に組み込まれていて、すごくよくできているなと驚きました。「誰が監修したんだろう!?」みたいな。

鈴村:『銀魂』の良いところが全部入っている台本だったよね。吉原の遊郭を描くストーリーなので、ベースはシリアスでどっしりしているんですけど、バカバカしいこともちゃんとやるし、決めるところはちゃんと決めて、最後には泣かせる。そういう浪花節な感じが「間違いなく『銀魂』だな」と感じました。

──なにより、完結したはずの『銀魂』で、真選組や桂らの新規セリフが聞けるのもうれしかったです。お二人も、感慨深いものなのでしょうか?

太田:いやぁ〜……実は私、ほぼアドリブだったんですよ(笑)。

──そうなんですね(笑)!

太田:はい(笑)。なので新たなセリフに関して考えながら録っていくというプロセスはあまり無かったのですが、アニメ『銀魂』の「吉原大炎上」の世界に、山崎としていられるのはやはり嬉しかったです。これまでずっとやってきた山崎を“そのまま持ってくる”イメージで演じていました。

鈴村:ともあれ、出番を作っていただけたのはうれしいですよね。今作の沖田の登場シーンに焦点を絞ってみると、ここにも全部入っているんですよ。土方さんをいじって、毒づいて、でもちゃんと任務は遂行して、桂を追いかけて、バトルもして……と、沖田がこれまでやって来たことが一通り見せられる台本になっている。純粋にありがたいなと思っていました。

──ちなみに、本編で注目のポイントはありますか?

太田:Goooo〇〇〇 PiPi〇〇〇じゃないですか?

鈴村:ああ……! あれ、何なんだろうね? コラボでもしてるの?

太田:私もそう思ったんですけど、「そういうわけではないです」と言われて。

鈴村:なのにしっかり言うよね?

太田:そのために私、Goooo〇〇〇 PiPi〇〇〇の機能を勉強しましたからね!? 何があってもいいように(笑)!

 

 

親子揃ってファンになって! 銀魂映画化構想

──試写をご覧になったそうですが、16年前に制作されたTVシリーズのアニメーションと比べて、大きく違いを感じるところはどこでしたか?

鈴村:まず、アスペクト比が4:3からシネマスコープ(シネスコ)サイズになりましたよね。

──16年前というと、地デジ化前ですもんね。

鈴村:シネスコサイズになり、映像から得られる情報量が一気に上がりましたよね。冒頭の遊郭を俯瞰で移動するシーンだけでも、めちゃくちゃ技術が上がったことがわかりました。あれはきっと、CGだよね? 街の人たちとか。

太田:そうですね!

鈴村:すごく細かく動いていて驚きました。今この街で、これだけの人が生きているんだと表現されているなと。キャラクターが動くところももちろんすごいのですが、何気ない街の風景や街を行き交う人の動きが生っぽくなっていて、物語に引き込まれるなと感じましたね。リアリティがありました。

太田:確かに、没入感がありましたよね。私は、「吉原炎上篇」を見返して「吉原大炎上」と比較してみたんですけど、アクションシーンが増えたなと気づきました。そもそもこの長編って戦闘民族の夜兎が登場するので、バトルが多いですけど、今作ではアニメーションの技術が上がったことで、アクションの一つひとつがより詳細に描かれていて。キャラクターによって戦闘スタイルが違うことまではっきりとわかりました。普通に、アクション映画としても面白いんじゃないかと思うくらい、迫力のある映像になっていましたね。感動しました。

──神楽と阿伏兎のバトルも凄まじかったですよね。速くて、重くて。

太田:そうそう! とくにパワーアップしているように思いました。神楽の狂気じみたところがはっきり感じ取れるアニメーションで、そこがまた切なかったですね。

──こんなふうに、今もなお熱い気持ちにさせてくれる『銀魂』。これからもきっと続いてくれるんだろうなと思うので、「吉原炎上篇」のように映画化してほしい長編を教えてください。

太田:真選組が登場する長編は、「銀魂オンシアター2D」(※TVシリーズを再編集してイベント上映するシリーズ)でいくつか公開されているんですよ。残るシリアス長編は「さらば真選組篇」だと思うので、真選組に関わる者としては完全新作映画としてやってほしいなと思うんですけど……「さらば真選組篇」だけだと、ちょっとわかりづらい気がするんですよね。

──その前に描かれた「将軍暗殺篇」があってこそですもんね。

太田:そうなんです。だからちょっと現実的ではないと思うので、いっそ「真選組動乱篇」からまた映画化してもらいましょう!

鈴村:そうだね。もう最初からいこう。

太田:ですね! 当初から乗っ取り企画はよくありましたけど、真選組を主役にした長編をすべて映画化していただいて、順次劇場公開していただくのが一番だと思います。

鈴村:僕は、こういう取材を受けるたびに言っているんですけど、TVシリーズをまた頭から作り直してほしいなと思っています。そうすれば、また20年くらいできるんじゃない?

太田:確かに! それが一番いいですね。長編のたびに劇場公開したりして。

鈴村:『鬼○の刃』みたいな感じでね(笑)。

太田:うわぁ、めちゃくちゃいいアイデアじゃないですか。

──20年では終わらない気がしますね。永遠に演じられそう。

鈴村:そうなったらすごいですよね。考えてみると、初期のエピソードが放送されていたのはもう20年前ですから。リメイクしてもおかしくないと思うんですよ。

太田:確かに。そうして、親子二世代で『銀魂』ファンになってもらえたら嬉しいですね。

 

真選組のキャストはもはや家族のよう?

──お二人にとって、『銀魂』や沖田、山崎はどういった存在になっていますか?

鈴村:代表作と言ってもいい作品だと思っています。声優のことを全然知らない人に「鈴村さん、どんなキャラをやっているんですか?」と聞かれたとき……今は正直『鬼○の刃』と答えてしまうんですけど(笑)。それと同じくらい、沖田も「知ってますよ!」という反応をいただけるんです。だから、自分にとってすごく大事な出会いだったなと改めて感じています。『銀魂』は、オーディションを経てキャストに選んでいただきましたが、オーディションを受けたのは沖田ではなく、新八だったんです。

太田:えっ! そうなんですね。

鈴村:そう。たぶん、真選組自体オーディションがなかったと思うんですよね。で、ある日突然「『銀魂』という作品の沖田役に決まりましたので、よろしくお願いします」と言われ、「あ、そういうキャラクターがいるんだ」というところからはじまり、気づけばこんなに長い付き合いになりました。

太田:私にとっても、間違いなく代表作ですね。山崎はもともと目立つキャラではなかったので、「『銀魂』をなんとなく知っている」くらいの人だと「山崎って、どんな人でしたっけ?」と言われることも多かったんです。だけど、だんだんとキャラを付けてきて「“あんぱん”の人だよ」というとわかるようになってきて。個人的に、一番長く付き合っているキャラになりました。今も、常に私の中にいるのを感じています。

──では、お二人にとって真選組のキャストはどんな存在でしょうか?

太田:こういう間柄の役を長年演じさせてもらっているので、キャストのみなさんにも全幅の信頼を置いています。現場に千葉さん、中井さん、鈴村さんがいてくださると安心感がぜんぜん違いますね。山崎は、3人(近藤、土方、沖田)とは少し役割が違うので、別録りになることがあるんですけど、それでもお三方の雰囲気をまとって現場に立てている感じがします。

鈴村:で、僕にとっては……お兄ちゃんと弟という感じですかね(笑)。たまに会っても必要以上に「久しぶりっすねぇ!」とはならず、個々の役目を果たして帰っていくという距離感が家族みたいなんですよね。まるで、“全員が実家を出てバラバラに暮らしている兄弟”のように感じます。しかも、兄弟の仕事ぶりが見事で、憧れるばかりなんですよ。

変な話、最初に近藤役は千葉さんですと聞いたとき、ちょっと意外だったんです。もっと太い声の人が来るかなと思っていたので。でも、今はもう千葉さん以外考えられないですよね。

太田:本当に……!

鈴村:そのくらい、唯一無二の存在になっています。そして中井さんに関しては、初期の土方がクールだったこともあり、沖田と近いものを感じていて。決して真似するわけではないけれど、「中井さんみたいな芝居をしたいな」と思ったことが何度もあります。憧れている人ですね。で、太田くんみたいにモブっぽい声も出せないし。

太田:ははははっ! それ褒めてます(笑)?

鈴村:ははっ! でも、そのなかにもちゃんとクセがあって、引っかかりのあるキャラクターになっているからすごいです。そんな絶妙な役を演じている太田くんもやっぱり面白い役者ですね。みんなそれぞれ個性的で、アニメを観ていてこの人たちの顔が浮かばないからプロだな、すげえなと思います。良い家族ですよ。

 

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