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大舞台を経て「ぎょうぶ」が見据える理想の形 中西正男の「そら、この芸人さん、売れるにきまってる!」

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大舞台を経て「ぎょうぶ」が見据える理想の形 中西正男の「そら、この芸人さん、売れるにきまってる!」

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【関西若手No.1漫才師は誰だ!?】ytv漫才新人賞ROUND3

■関西を中心に活動する芸歴10年目までの若手漫才師が対象となるytv漫才新人賞。霜降り明星~ビスケットブラザーズ~カベポスター~ダブルヒガシら王者に続けるか!果たして13代目王者は誰だ!?■年3回の各ROUND上位2組…合計6組に、敗者復活1組を加えた‟計7組”が、年度末に行われる新人賞決定戦で栄冠を競う。今年度最後の大会となるROUND3が開幕!
https://tver.jp/episodes/epw5t5qb36

昨年の「М-1グランプリ」で準決勝に進出、敗者復活戦でもインパクトを残したお笑いコンビ「ぎょうぶ」。独特の着眼点が光るネタでytv漫才新人賞ROUND3を通過し、3月3日に生放送されるytv漫才新人賞決定戦にも出場を決めました。為国さん(26)と澤畑健二さん(31)が目指す2024年の理想の形とは。

澤畑:「М-1」でいうと、去年は準決勝には進むことができました。敗者復活戦という大きな舞台も経験させてもらいました。

もちろん、さらにその先を目指してはいたんですけど、これまでよりは上まで進むことができました。ただ、そこで感じたのがリアルな悔しさだったんです。

準決勝までは何とか進めたし、うれしさというか、ある種の満足感があるのかなと思ったら、それよりもとにかく悔しかった。

敗者復活戦でモンスターみたいに面白い人たちと戦う中で「もっと強い人と手合わせをしたい」「もっと違う景色を見てみたい」。そんな思いが生々しくこみ上げてきました。

皆さんの気迫というか「ここまでの踏み込みをしないと勝てない場なのか」という空気を感じられたのも貴重でしたし、そういった方々に勝つのは簡単ではないけれど、それでも勝って次のステージに行きたかった。その思いが敗者復活戦に出たことで、クッキリと形になったというか。そんな感覚はありましたね。

あそこで勝つためには、それ相応の積み重ねも当然しないといけない。方法としてはシンプルですけど、作るネタの数を増やす。これなのかなと思っています。

去年も月に4~6本くらいのペースで新ネタを作っていた時期もあったんですけど、それ以上にネタを作る。去年よりはありがたい話、いただくお仕事の量も増えている中で、去年以上にネタを作る。これは簡単ではないのだろうなと思いつつも、それしかないので、なんとかそこはやりきりたいと考えています。

為国:準決勝の舞台もそうだったんですけど、いつもより大きな場で、いつもより多くの人に漫才を見てもらう。そこで感じることがたくさんあったなと。

より多くの人を笑わさないとダメ。狭いところをターゲットにピンポイントで濃い笑いを作る。これも大切なことだと思うんですけど、分かりやすくというか、広くお客さんに伝わることもしっかり入れないといけなんだと思いました。

あとね、これもシンプルなことなんですけど、現場の空気を吸って感じたことが「もっと大きな声を出す」ということでした。

普段は100人、200人のお客さんの前でやっているんですけど、大きな舞台になると、その何倍ものお客さんと向き合う。劇場の座席によってはこちらの顔が見えにくいとか、こちらを把握しづらいお客さんもいらっしゃる。そういう人にもしっかりとネタを届ける。それを考えたときに、やっぱり声って大事なんやなと再確認しました。

こんなことね、芸人の教科書の一ページ目というか(笑)、基本の基本で自分でも分かっているつもりではあったんですけど、そこを心底感じたというか。やっぱり大事なんやなと。

澤畑:僕は「ネタをいっぱい作る」。もう一つが「大きな声を出す」。どちらもまだ教科書の1ページ目から出てませんね(笑)。

為国:あと、スーツも華やかなもののほうがいいなと感じました。そのほうがお客さんに診てもらいやすいというか。これも思いっきり1ページ目ですけど(笑)。

ただ、教科書の1ページ目に書いてあることにはやっぱり意味がある。頭では分かっていたことが、身に染みて分かるというか。そこは得たことかもしれませんね。

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左から為国、澤畑健二

―大きな経験を経て、2024年はどんな年に?

澤畑:賞レースはもちろん大切ですし、今回予選を通過できたytv漫才新人賞も、他の賞レースも、しっかりと頑張りたいと思っています。

ただ、賞レースはあくまでも人が結果を決めるもの。ここはニュアンスが難しいところなんですけど、自分たちが心底面白いと思えるネタを作る。去年よりもっと面白くなる。そこのブレだけはないようにしたいなと。

それを作った上で優勝できたら一番いいんですけどね。自分たちの笑いのものさしが揺らぐようなことは絶対にないようにする。そこを最優先として考えているかもしれませんね。

為国:僕は全部勝ちたいですね。今のこともメッチャ分かるんですけど、それを踏まえて、僕は全部勝ちたいですね。それをやった上で優勝したい。大きい声出して。

澤畑:最後の最後でまた1ページ目になってますけど(笑)、去年の経験もこれまでの経験も全て使って、なんとか良い年にしたいと思います。

■ぎょうぶ

1997年3月8日生まれで兵庫県出身の為国(ためくに)と92年9月21日生まれで京都府出身の澤畑健二が2018年にコンビ結成。「М-1グランプリ2023」で準決勝に進出し敗者復活に出場。ytv漫才新人賞ROUND3で2位となり3月3日に生放送されるytv漫才新人賞決定戦に出場する。

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