【八戸市 ANDBOOKS】自分だけの時間がゆっくり流れる、孤高のブックバー&カフェ
以前、まるごとブログで本のまち八戸の市営書店「八戸ブックセンター」を紹介しました。著名な作家さんたちが訪れることもあります。そのときの様子はこちら
そんな本のまち八戸でオシャンティーなくつろぎブックバー&カフェテリアを見つけちゃいました。
オシャンティな入り口
名前は ANDBOOKS(アンドブックス)さんです。
良き名前です。
てんてこ丸は今回、“カメラ&アルコール”ANDBOOKS的な感じでお店にお邪魔してきました。ゆっくりお酒を嗜みながら、出された料理を写真に収める。そして、それらのお酒や料理について書かれた書籍をパラパラめくりながらゆっくり時を過ごしました。
皆さんもANDの前に何かしらの単語を意識して店に行くとより一層楽しめちゃいますよ。
はい、
ここは、2018年7月にOPENしたお店で、八戸の中心街(飲み屋街)から徒歩圏内ではありますが、少し離れたところにあります。
今まで県内にもありそうでなかったブックバーとカフェが両立したお店です。
〇「本」気で探しても店を見つけにくいのには秘密が?
店が入っている建物の外観はこんな感じです。
ん、どこ?看板は?
お店が入っているビルディング。お店は2階の右側
皆さん分かりますか?よーーーく探してみてください。
小さい・・・箱・・・
てか、低っくいところにあるなぁ
(追記:2023年現在、この看板は置いてありませんのでご注意ください)
と思う方もおられますが、実はこれ、意図的にこうしているのです。
店の前には店舗の詳細な説明をするものはなく、小さな箱だけ置かれているため、気になる人は、携帯でどんなお店かを調べます。
そのため、本が置いてあり、ゆっくりくつろげる場所であると認識したお客さんしか入ってきません。
また、店を中心街(飲み屋街)から少し離れたところにオープンしたのも、ある程度客層を安定させるためだそうです。平たく言えば、変に酔っぱらって店の雰囲気を乱す可能性のある人はあまり入って来ないようになっているということです。
てんてこ丸は、長時間お店にお邪魔して来る人来る人みんなに話しかけまくっていましたが、みんな気さくで、物腰のやわらかな方たちばかりでした。
〇自他ともに認める「センスの塊」なDIYの店内
「恥の多い生涯を送ってきました」と今にも言い出しそうな面持ちで「デザイナーしていました」と答えてくれたのが店主の本村春介さん。
木を基調としたこの落ち着いた店内、そのほとんどは店主がトカトントンと自らDIYで作ったものだそうです。天井、床、テーブルなどはとても素人が手掛けたものとは思えず、驚きました。
店内
天井
天井の余った木材をテーブルの下にも代用。
「センスの塊でしょ(冗談(笑))」
あまり私が見まくっていたので、店主が笑かすつもりでいってくれました。
すると、
うん・・・すごいですよ。
と、常連であるNさんがつぶやきました。
左が店主の本村さん。
右が常連のNさん。
なんと、このNさんは建築の仕事をしているそうで、まさにプロをもうならせるDIYだったのです。
〇日本文学からインドカレーの伝記まで幅広い本のラインナップ
店には2000冊の書籍が用意されています。地元八戸市を代表する作家の作品や紀行記、日本文学、料理まで幅広いジャンルのものが置かれています。
太宰治の書籍(日本文学)など
ここでも店主の人柄が伝わるような本がいくつも置かれています。
中でもカレーと猫に関する本の数には驚きました。
カレーの本。もっともっとありました。
窓際には猫関連の書籍がたくさんある。
猫関連の本に関して店主は、
猫派なんで・・・・(笑)と笑います。
〇本格スコッチウイスキーを堪能できる
アルコール類はビールやワイン、カクテルなど一通りありますが、メインはスッコチウイスキーです。
店主が独学で勉強し、約60種類の本格スコッチウィスキーが堪能できます。
60種類以上の本格スコッチウィスキーが楽しめる
写真は「ロング・ロウ」という上品なウイスキー。美味すぎた。
〇カレー屋と間違われる完成度の絶品カレー
バターチキンカレー①
ここのカレー・・・
本当においしいです。ホントに・・・
バターチキンカレー②
カレーもまた、店主が独学で研究に研究を重ねて完成させたもので、「ナッツとキーマのスパイスカレー 850円」、「バターチキンカレー 850円」の2種類用意されています。
カレー屋さんと勘違いして来るお客さんもいるんだとか。
ランチとして食べるのもいいですが、飲んだ後の“締めカレー”として食べるのがおすすめです。
〇ここでの過ごし方は千差万別
お酒やコーヒーを嗜みながらゆっくり時が過ぎていく空間がそこにあります。
一人でまたは友人たちとお酒を飲んだり
友人との待ち合わせ場所に
店名にBOOKS(本)とついてるからと言って、何も本を手に取らなくてもいいのです。
チャージ料金もありませんので、気軽にふらっと入って、自分だけの時を過ごすことができます。
一人で考え事をしたい時
カップルでお酒を楽しみたい時
近くに映画館があるので、上映までの待ち時間に利用したり
そして、本があることで退屈すること、独りぼっちになることはありません。
そういう意味ではANDBOOKS=安堵BOOKSなのかもしれません。
是非、自分だけの“なにか”を見つけに行ってみてください。
最後に一言
店を出るときいいました・・・「グッドバイ!!」
By てんてこ丸