好きが詰まった空間で味わう新感覚の「コーヒー麹」姫路の町家カフェ『coffee icca』 姫路市
Instagramをチェックしていた時、ふと目に留まった「コーヒー麹」。コーヒーと麹――意外な組み合わせに、珈琲も発酵食品も好きな記者の興味をそそるその正体を確かめるべく、さっそく足を運びました。
場所は、JR姫路駅から車で約10分。訪れる人を出迎えるのは、明治時代の町家を改装した趣ある『coffee icca(イッカ)』(姫路市)。
店内に入ると、まず目に飛びこんでくるのは、時を重ねた木の質感と存在感のある梁が印象的な高い天井。歴史を感じる梁と無垢の床、やわらかな灯りに包まれた空間には、まるで時の流れがゆっくりになったかのような穏やかさが漂います。
店名の由来である「まあ、いっか」という言葉のように、肩の力を抜いて過ごせる空気が広がっています。
コーヒー豆は、加古川の焙煎所「Kotobuki焙煎」から仕入れたものを使用。ブレンドや月替わりのコーヒー、シングルオリジンなど、種類も豊富で、香りや個性の違いを楽しめるのも魅力のひとつです。
今回のお目当ては、もちろん「コーヒー麹」。
麹と珈琲エキスを掛け合わせて発酵させたオリジナルドリンクで、麹由来の酵素や栄養素を含む、体にやさしい一杯です。発酵によって引き出される自然な甘みとまろやかさも特徴のひとつ。
ミルクとしっかり混ぜ合わせてからいただきます。
その味わいは、一般的なコーヒーやカフェラテとはまったく異なる風味。ナッツのような香ばしさと、角の取れたやさしい甘みが広がります。発酵由来のまろやかさが加わることで、どこか奥行きのある味わいに。甘さ控えめの焼き菓子とも相性抜群です。
ホットはさらに印象的。口に含んだ瞬間、きのこスープを思わせるような深いコクと香ばしさが広がり、体の内側からじんわり温まる感覚に包まれました。個人的にはホットが特にお気に入り♡
アイスとホットでここまで表情が変わるのも面白いところです。
「コーヒー麹」は自宅で5回分楽しめるテイクアウト用も販売されており、自分へのご褒美や、コーヒー好きへの手土産にも喜ばれそうです。
スイーツはコーヒーとの相性を考えて作られた焼き菓子が中心。
特におすすめの「おやつプレート」は、ショーケースから好みの焼き菓子を選べるうえ、自家製コーヒーゼリーがセットになっています。コロンビア・エルパライソ農園の豆を使ったゼリーは、ライチを思わせる華やかな香りとフルーティーな味わいが特徴です。
焼き菓子は日によってラインナップが変わり、グルテンフリーのメニューも。訪れるたびに新しい出合いがあるのも魅力です。
コーヒーも、発酵も、空間づくりも。そのすべては、店主の“好き”から始まったもの。「ほっとひと息つける場所でありたい」という想いが、この店の一杯と空気感にやさしく溶け込んでいます。
歴史を重ねた町家で味わう、新しい発酵ドリンク。コーヒーの世界はまだまだ奥深い――そう実感させてくれる『coffee icca』は、いつもの一杯とはひと味違う体験を求めて、足を運んでみたくなるお店でした。
場所
coffee icca
(県姫路市西新町108-8)
営業時間
11:00~16:00
定休日
水曜日、木曜日
駐車場
有