ノーブランドの格安フックは「安物買いの銭失い」になりがち? 錆びやすい傾向あり
ルアー釣り用のフックは、主にトレブルフックが使用される。しかし近年、このトレブルフックには製造元が不明なノーブランド品も多く出回っている。筆者は今回、そのフックの実力を検証してみた!
オークションサイトで多数出品!
ノーブランドのフックは有名通販サイトだけでなく、オークションサイトでも多数出品されている。特に種類が豊富でレビューも多く、どのフックが良さそうか簡単に調べられる。しかし、その種類の多さには圧倒されることも…。
実際に購入してみた
レビューが1000件を超える、評価の高いトレブルフックを購入。支払い後2日で手元に届いた。販売元はそこそこ名の知れた釣具通販サイトで、対応も良好だった。
ぱっと見は普通!
フックを開封すると、メーカー品と見た目はほとんど変わらない。ただ、やや厚めに施されたメッキがぎらついており、少し怪しい印象もある。針先は鋭く、新品らしいが、果たして実力はどうか?
実際に使ってみた結果
結論から言うと、2週間後にはサビが目立ち、針先も鈍ってしまった。筆者はフックを研いで使うようなタイプではないが、1週間目には既にサビが出始めており、2週間で完全に使い物にならなくなった。
安いけど機能面では…
購入したフックは20本入りで1000円少々。1本あたり50円ほどだが、2週間で交換が必要になる。サビたフックは魚を逃してしまう原因にもなり、見た目も悪い。
結局、使い捨て
フックは3本取り付けたが、全て交換することになった。正直、2週間も使わずに交換したくなるレベルだ。この品質では、使い捨てと割り切るしかない。これでも高評価の商品だったことを考えると、格安フックの実力はこの程度なのだろう。
やはりメーカー品を使おう
この結果を踏まえ、筆者は今後格安フックを買うことはないだろう。確かに安いが、コスパはむしろ悪い。メーカー品のフックなら、しっかり洗えば2か月程度は使用できる。きちんとメンテナンスすれば半年ほど持つこともある。こう考えると、格安フックは逆にコストパフォーマンスが悪いという結論になる。
年に数回の釣行ならOK?
格安フックが適している人もいる。それは、年に数回しか釣りをしない人だ。メーカー品のフックも、保管中に劣化するため、翌シーズンにそのまま使えるとは限らない。年に数回しか釣りに行かない場合は、使い捨て感覚で格安フックを利用するのも悪くない。
フックは釣果の生命線!良いものを使おう
やはり、フックはメーカー品の良質なものを使うべきだ。特に初心者や、頻繁に釣りに行く人にとっては、サビたフックが釣果に悪影響を与えるだけでなく、釣りの上達を妨げることもある。結局、フックはメーカー品が安心で安全なのだ。
<須藤雄飛/TSURINEWSライター>