関山演習場での日米豪実動訓練の反対訴え上越市でデモ 市民ら約160人参加
陸上自衛隊関山演習場(新潟県上越市、妙高市)で2025年9月16日から始まる日米豪共同の実動訓練に反対するデモが15日、上越市の高田城址公園周辺で行われた。市民ら約160人(主催者発表)が参加し、「関山演習場の実弾訓練反対」「戦争の準備はやめろ」などとシュプレヒコールを上げながら練り歩いた。
《画像:シュプレヒコールを上げながら陸自高田駐屯地前をデモ行進する参加者》
主催は「戦争法廃止!総がかり行動in新潟実行委員会」。社民党や共産党、労働団体、市民団体などが参加した。
陸上自衛隊によると、実動訓練「オリエント・シールド25」は16〜24日の日程で、陸自約1200人、米軍約700人、豪軍約200人の合計約2100人が参加して行われる。豪陸軍の参加は今回が初めて。関山演習場では、小火器や迫撃砲による実弾射撃やヘリによる人員と物資輸送、野戦病院開設などの訓練が予定されている。また豪陸軍の人員・装備品輸送のため新潟空港が使用される。
《画像:訓練の反対を訴えた集会》
デモに先立ち、同市本城町の高田スポーツセンター駐車場で集会が開かれた。あいさつした実行委の片岡豊代表は「このような共同訓練は様々な国とやっていて、政治が停滞する中、どんどん戦争国家への道を進んでいる。一つ一つ『ノー』の声を挙げなければ、どうなるか」と述べた。またマイクを握った参加者の代表らは「訓練は集団的自衛権を行使するための準備であり、憲法違反だ」「台湾有事が念頭にあるなら、私たちは関係ない。東アジアの平和は一歩下がって冷静に考えるべき」などと訴えた。
続くデモでは、「戦争の準備よりも平和のための対話を」「米・豪軍との共同訓練やめよ」「新潟空港の軍事利用を許すな」などと書かれた横断幕やボードを手に、陸自高田駐屯地前など高田城址公園の周辺約2kmを行進した。