心をつくる脳の仕組み|大脳皮質の三層構造と感情・思考を司る部位別役割
心理学が導き出した不可思議な「心」と「脳」の関係とは
大脳皮質や右脳・左脳が心をコントロールしている
心と脳は独立していると唱えたのは、17世紀のフランスの哲学者ルネ・デカルトです。現在では、脳の働きによって心がつくり出されているとして心理学全般が成り立っています。
心をコントロールしているのは、大脳にある大脳皮質です。大脳皮質は大脳の表面を形成する2〜5ミリの層で、思考、感情、情動、意思、認知、言語、記憶・学習、睡眠・覚醒、運動制御に関わっています。
大脳皮質は下から古皮質(爬虫類脳)、旧皮質(旧哺乳類脳)、新皮質(新哺乳類脳)の3層が重なっていて、古皮質は本能(食欲や性欲など)、旧皮質は情動(快・不快や怒りなど)、新皮質は高度な心の働き(言語、芸術、創作など)に関わっています。
また、大脳は働きによって4つの部位(前頭葉、後頭葉、側頭葉、頭頂葉)にわけられます。こうした大脳のほかに脳幹や小脳などによって人間の脳は構成されています。
脳の研究が進むことで発展したのが神経心理学です。脳科学(神経科学)とともに構築された心理学で、認知、思考、言語活動、記憶といった高次機能を分析します。神経細胞や右脳・左脳についても研究が続けられています。人の心にどのような影響をおよぼしているかといった謎の解明も進められています。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 心理学の話』