トキ鉄「雪月花」12月6日に金沢初乗り入れ 新潟・富山・石川の3セク鉄道が連携
新潟県上越市のえちごトキめき鉄道の観光リゾート列車「雪月花」が2025年12月6日、石川県の金沢駅に初乗り入れする。同社とあいの風とやま鉄道(富山市)、IRいしかわ鉄道(金沢市)の開業10周年を記念した3社の連携企画として、初めて上越妙高―金沢間を直通運転し、北陸の冬の景色や食を楽しんでもらう。
《画像:日本海沿いを走行する雪月花(えちごトキめき鉄道提供)》
運行は上越妙高を午前9時発の午前便と、金沢を午後3時50分発の午後便の2種類。食事は、午前便は上越市の飲食店「YAGAIYA」(中央1)の店主、信田紘基さんが、午後便は金沢市の老舗料亭「大友楼」がそれぞれ担当し、デザートは富山市の「引網香月堂」の和菓子が提供される。乗客には輪島塗の箸や3社からの乗車記念品も贈られる。
料金は上越妙高発の午前便が5万9800円、金沢発の午後便は5万6800円。定員は各便30人で、10日正午からトキ鉄予約サイト( https://reservation.echigo-tokimeki.co.jp/ )で予約を受け付ける。
3社は10年前の2015年3月、北陸新幹線長野―金沢間の開業でJRから経営分離された並行在来線を運営する3セク鉄道として開業した。初の連携企画は開業10周年記念のほか、2024年1月に発生した能登半島地震の被災地支援の意味もあり、売り上げの3%を各県の復興支援に寄付する。
11月6日に石川県庁で3社が記者会見して発表した。トキ鉄の平井隆志社長は「日本海のダイナミックな景色と奇麗な山並みの両方を楽しめる」、あいの風とやま鉄道の伍嶋二美男社長は「立山や剣岳、富山湾を見られるスポットもあり、高岡駅では社員が万葉衣装で見送りする」、IRいしかわ鉄道内田滋一社長は「これから日本海の海の幸が一番おいしい季節」とのコメントを発表した。
《画像:記者会見して初の連携企画を発表した(左から)IRいしかわ鉄道の内田社長、トキ鉄の平井社長、あいの風とやま鉄道の伍嶋社長(同)》
《画像:ちらし》
えちごトキめきリゾート雪月花にて「旧北陸本線並行在来線3社開業10周年記念・能登半島地震復興支援」の特別運行を実施します。 | えちごトキめき鉄道株式会社( https://www.echigo-tokimeki.co.jp/information/detail?id=2459 )