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三浦市 幼・保・学童で就労説明会 深刻な人材不足受け初開催〈三浦市〉

タウンニュース

子どもたちとブロック遊びをする城ヶ島保育園の保育士

三浦市は6月26日(日)、市内にある3幼稚園、4保育所・認定こども園、4放課後児童クラブと合同で、就労説明会を初開催する。慢性的な人材不足を受けて企画。各施設で働く魅力を発信し、学生だけでなく資格を持つ「潜在保育士」にもアピールする狙いだ。

「今年も新卒は入らなかった」。市保育会会長で城ヶ島保育園の脇坂眞園長はため息をつく。現在スタッフ8人で園児46人を受け入れている。ハローワークで求人募集するほか、卒園生らが実習に訪れることもあるが、正職員は見つからない。知人の紹介などで何とか人材を確保している。

他自治体に流出

厚労省は「保育分野における人材不足の原因・理由」に「賃金が希望と合わない」「休暇が少ない・とりにくい」といった待遇面を挙げている。

それらを踏まえ、横浜市などでは1人あたり最大8万2千円を補助する「保育士宿舎借り上げ支援事業」を採用。また、横須賀市では経験年数7年以上で給与に月額4万円の上乗せするなど、自治体間で保育士の”争奪戦”が過熱している。三浦市は財政難で、独自の施策を打ち出せずにいるのが現状。他自治体と比べると手厚さに見劣りし、就職希望者が流出してしまうケースも多い。

増え続ける児童

人材不足は保育士だけに留まらない。市内の学童は保護者会が運営。初声小学校内にある放課後児童クラブひまわりでは一昨年48人だった児童が現在58人に増加。昨年から教室を1つ増やし、スタッフ10人で見守っている。放課後児童支援員歴18年の伊集喜代子施設長は「少子高齢化が進む三浦ですが、女性の社会進出などに伴って子どもを預ける需要も高まり、1人あたりの負担も増えている」と窮状を訴える。

働く魅力知って

文科省が管轄する幼稚園では、幼稚園教諭の資格を持つ人材を求めている。三浦幼稚園には現在、スタッフ約30人が在籍。児童定員455人に対し、受け入れているのは300人弱で、預かり保育も半数の30人と規模を縮小している。実習に来た学生に声掛け、今春3人の新卒を採用したものの、鈴木隆之園長は「もっと人材がいれば、たくさんの子どもたちを丁寧に見れる。説明会を通じて、幼・保・学童のスタッフが横の繋がりを持ち、垣根が高い業界の雰囲気を無くすといった良い化学反応が起きれば」と期待を込める。

市子ども課は「給与など根本的な待遇改善は国が責任を持つべきだが、市としても対策を打たない訳にはいかない。説明会はその第一歩。子どもと接するやりがいや自然豊かな三浦で働く魅力を発信し続けていき、少しでも興味を持つ人を増やせれば」としている。

会場は三浦市民交流センター(ベイシア三浦店2階)。午前9時30から午後1時まで。各事業所のブースが設けられ、特徴や働き方などについて職員から話を聞ける。

問い合わせは市子ども課【電話】046・882・1111(内線365)または【メール】hoken0701@city.miura.kanagawa.jp

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