帯広~旭川を結ぶ3列独立シート・トイレ付き高速バス! 北海道拓殖バス「ノースライナー」乗車記から富良野グルメまで
北海道のノースライナーは帯広~旭川までを約4時間強で結ぶ高速バス。今回は富良野や旭川空港を通る狩勝峠経由便をご紹介です。車内は3列独立シート・トイレ付きでゆったり、Wi-Fi・コンセント・ミニテーブルや毛布サービスもあり。実際に乗車してきた写真付きでご紹介します。
帯広~旭川を繋ぐ都市間高速バス・ノースライナーに乗車!
今回は、ノースライナーをご紹介。北海道の帯広駅~旭川駅を繋ぐ昼行便の路線で、1日6便が往復運行しています。
そのうち5便が狩勝峠経由便(富良野・美瑛など)、1便が三国峠経由便(ぬかびらなど)。帯広駅〜旭川駅間の乗車時間は、狩勝峠経由便で約4時間10分、三国峠経由便で約4時間25分です。
ノースライナーは北海道拓殖バス、十勝バス、道北バスによる共同運行の路線。今回は、北海道拓殖バスの運行便についてレポートします!
なおノースライナーの車両は、北海道拓殖バスは3列独立シートですが、十勝バスは後方のみ4列シート、道北バスはすべて4列シートになります。
また、当日の状況によっては急遽異なる車両での運行となる場合もあります。「どうしても3列独立シートがいい」などシートにこだわりがある場合はご注意くださいね。
今回の乗車記は北海道拓殖バス運行便のため、3列独立シートでお送りします。
では、まずは車内の様子からご紹介します!
ノースライナー(北海道拓殖バス運行便)バス車内紹介
ノースライナーは3列独立シート・トイレ付き車両。縦列は10席分あります。座席番号はヘッドシート部分に印字されており、車内は全席自由席です。
つづいて座席周りの様子をご紹介! 背もたれはヘッド部分が分厚くなっていて、走行中に車内が揺れてもしっかりホールド感があります。
リクライニングを倒すと、さらにゆったりくつろぎモードに。レッグレストとフットレストもあり、しっかり体をリラックスさせられますよ。
座席の脇にはUSBポートが1座席に1つずつ。携帯電話の充電用に利用できます。車内はフリーWi-Fiが自由に利用OK。座席前面の網ポケットに案内ボードがあるほか、車両前方にもステッカーが貼ってあります。
座席の前面には、網ポケットと荷物掛け。リクライニングが深めに倒れるため、ドリンクホルダーはドリンクがこぼれないように、リクライニングで傾くことのない足元近くに設置されています。
椅子のアーム部分にはミニテーブルが収納されています。軽食を食べるときなどに便利!
トイレは車内の中央付近にあり、階段を降りていく形。トイレの上にはおしぼりとゴミ袋が置いてあり、必要に応じて自由に受け取れます。
網棚の上には毛布がスタンバイ。夏でも多めに用意してあるのが嬉しいですね。もちろん、網棚には荷物を載せるのもOKです。
【ノースライナー乗車レポート】7:50帯広駅BTから乗車!
今回の乗車は、帯広駅BTから。狩勝峠経由便で、帯広駅~富良野駅までを移動してきました! 帯広駅BTから終点の旭川駅前まで行けば約4時間以上ですが、今回は富良野までなので、約2時間40分のバス旅です。
ちなみに今回の便の停車バス停と時刻は、それぞれ下記の通り。
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帯広駅BT 7:50 → 競馬場前7:57 → 柏林台南町2丁目8:00 → 西帯広ニュータウン8:05 → 芽室8:18 → 御影8:29 → 清水8:40 → 新得駅前8:54 → 落合9:24 → 道の駅南ふらの(幾寅)9:35 → 山部10:13 → 富良野駅前10:29 → 中富良野10:40 → 上富良野10:52 → 美瑛駅前11:11 → 旭川空港11:26 → 旭川医大前11:44 → 神楽4条8丁目11:57 → 旭川駅前12:00
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帯広駅BTは、帯広駅前のロータリー沿い。路線バスの乗り場もいくつかあったので、朝の乗車時に慌てないように、前夜のうちに確認してきました。それによると、ノースライナーは5番乗り場から発車とのこと。
ということで翌朝、少し早めの7:30頃に5番乗り場へ。早朝というほどでもない時間ですが、駅周辺はほとんど人がいませんでした。駅構内のコンビニで飲み物を買い、乗り場で待機。
出発10分ほど前に、ノースライナーが到着!
予約なしの現金支払いでも乗車できるそうですが、事前に予約しての乗車がおすすめです。取材日にも数人、予約なしで乗車の方がいらっしゃいました。降車バス停によって値段が変わるため、その場で乗車の場合は乗務員さんへ降車予定を伝えます。
ちなみに、車内は自由席。取材日の帯広駅からの乗車人数は私を含めて7~8人程度で、ゆったりと座ることができましたよ。
トイレ休憩は「道の駅 南ふらの」にて
帯広駅を発車すると、車内にはすぐに車内アナウンスが流れました。乗務員さんからの挨拶と、走行ルートや到着予定時間、車内の案内などが伝えられます。
その後、バスは路線バスのように数分おきに停車。走るにつれ、車窓の景色もどんどんのどかになっていきます。
朝から乗車だったため、車内はまったりした空気。車内で朝食を食べたり、うつらうつらとしていたりしている人も多いようでした。かく言う私も、うつらうつら組の1人。
そんななか、「もうすぐ休憩場所に到着します」とのアナウンスが入ったのは9:30頃。「道の駅 南ふらの」で、約10分ほどのトイレ休憩です。
バスはすぐに休憩地に到着し、「9:45に出発です」と伝えられました。
なお「道の駅 南ふらの」はかなり大きな施設。トイレだけでなくちらっと施設内に立ち寄ったところ、お土産売り場なども充実していましたよ。
さらに施設の前には道路を隔ててラベンダー畑もあり、全体的にふんわりいい香りでした。さすが富良野!
トイレ休憩が終われば、バスは再び発車。私の降車予定、富良野駅はもうすぐです!
10:29、富良野駅へ到着!
「もうすぐ富良野駅へ到着します。お降りの方は降車ボタンでお知らせください……」との車内アナウンスが入ったのは、10:24頃。
そこから約5分、定刻10:29にバスは富良野駅前へ到着となりました。バスはこのまま中富良野・上富良野・美瑛駅前・旭川空港などを経て旭川駅前へと走りますが、私はここで降車。
乗務員さん、ありがとうございました!
7:50には帯広駅を出て、10:30頃には富良野駅へ到着。JR線だと一度滝川駅へと北上して大回りしなければならないところを、ほんの2時間半ちょっとで乗り換えもなく、サクっと移動できました! 便利!
また、中富良野駅・上富良野駅・美瑛駅前・旭川空港と、人気の観光地から空港までしっかり停まってくれるので、観光したい人や鉄道・飛行機と連携して動きたい人にとってとても使いやすい印象です。
北海道中央エリアを効率よく巡りたい人に、ぜひおすすめしたい路線です。
おまけ:バス旅で食べたい富良野グルメ
富良野駅で降りたったあとは、もちろん富良野観光へ出発! とその前に、富良野グルメでブランチをいただこうと、フラノマルシェへ伺いました。
フラノマルシェは、富良野駅から徒歩約8分。というと「ちょっと遠いのかな」と思いがちですが、実際は駅から大通りをまっすぐ歩くだけなのでかなり行きやすいです。
私がいただいたのは、「ぷちぷちバーガー」さんの一番人気メニュー「ふらのクラシックハンバーガー」。
説明を見ると、道産小麦100%の特注バンズに、地元の洋食屋さんとコラボしたミートソース、道産100%の合挽きパティと、ご当地食材たっぷり。そして野菜もしっかり。やわらかいバンズと優しい味わいのお肉が印象深く、富良野食材の正統派な美味しさを味わえました。
テイクアウトもOKなので、時間のない人にもおすすめです!
以上、「ノースライナー」に関する情報をお届けしました。富良野や旭川空港に足を運びたい人はぜひ利用してみてください!