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身近な生き物<アメンボ>の不思議な生態 実は人の暮らしを支えてくれている存在?

サカナト

アメンボ(提供:PhotoAC)

水たまりや池、川などでよく見かけるアメンボ

スイスイと泳ぐ姿に「いいなぁー、自由に泳げて」と筆者もよく憧れたものです。

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では、アメンボとはどんな生き物なのでしょうか?

身近な生き物であるアメンボですが、実は少し不思議な生態も持っているのです。

アメンボはカメムシの仲間!

アメンボは昆虫綱半翅目アメンボ科に属する、水面を滑るように移動する昆虫です。細長い棒のような体と長い脚を持っており、脚に生えている細かい毛から油を分泌して弾くことで水面に浮かんでいられると言われています。

「半翅目」とはなんだか難しい名称ですが、実はアメンボは強烈な臭いを発するあの虫、そう、カメムシの仲間なんです。

カメムシは強烈な匂いを発しますが、アメンボも独特な匂いを発します。カメムシと同じく、天敵から身を守るために出すものだそう。

もっとも一般的な種であるナミアメンボと最大種のオオアメンボなど、飴のような匂いを発する種もいるようですが、この匂いには諸説あり、“ベッコウ飴のような匂い”や“無臭”との報告があります。

おんぶのような不思議な繫殖行動

ところで、おんぶをしているアメンボを見たことはないですか?

これは、交尾の際、他のオスにメスを取られないようにオスがガード(メイトガード)している状態です。その間、飲まず、食わずだといいます。

メイトガードするアメンボ(提供:PhotoAC)

また、種にもよりますが、嫌がるメスがいようものなら波紋を出して捕食者を誘いだすという“脅迫行為”をするオスもいると言われています。

アメンボの天敵たち

小さな水生生物であるアメンボには、魚や鳥など、さまざまな天敵がいます。その中でも特に厄介なのが、寄生バチの仲間です。

このハチはアメンボの卵を見つけると、その中に自分の卵を産みつけます。やがて孵化した幼虫は、内側から卵を食い破ってしまうため、一度狙われればほぼ助かりません。まさに“宿敵”といえる存在です。

しかし、アメンボもただやられているわけではありません。メスは産卵場所を工夫し、あえて水中に卵を産みます。これにより、空中を飛ぶ寄生バチは卵にたどり着けず、被害を大きく減らすことができるのです。

このように、アメンボは天敵の性質を逆手に取りながら、生き残るための戦略を進化させてきました。

影の立役者<アメンボ>

アメンボは、私たちの暮らしを支えてくれている存在でもあります。

というのもアメンボは、稲を荒らす害虫を餌にすることがあるのです。そのため、結果的に農作物を守る役割も果たしているのです。

一見すると目立たない存在ですが、アメンボは確かに私たちの暮らしに関わっているのです。身近な自然の中にも、こうした働きが息づいている──このことを改めて考えさせられますね。

水たまりや池に行ったら、そっと水面を覗いてみてください。

(サカナトライター:原島かほり)

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