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相模のとらふぐ 特産品化に一歩前進 「かながわブランド」新規登録〈横須賀市〉

タウンニュース

釣り上げたとらふぐを水槽内で一尾ずつ隔離して出荷する

相模湾・横須賀沖で釣り上げられる「とらふぐ」が、神奈川県を代表する農林水産物や加工品を認定する「かながわブランド」に仲間入りした。県と生産者団体でつくる同振興協議会が11月4日に審査会を開き、新規登録した。とらふぐの漁期は11月中旬から3月まで。長井の漁師で構成する「相模のとらふぐ延縄漁業者グループ福会」(漆山晃会長=人物風土記で紹介)は、知名度アップを図るとともに、冬場の漁業閑散期の収益源にしていく考え。

とらふぐは、餌となるイワシやエビが豊富な漁場の利を活かし、長い縄にたくさんの釣り糸を垂らす「はえ縄漁」と呼ばれる手法で釣り上げる。これを「天然・釣物相模のとらふぐ」と命名。グループには約15人の漁師が参加しており、長井発の地域ブランドとして定着させる。

漁が始まった1995年頃は参入する漁師も少なく、十分な漁獲量がなかったが、県水産技術センターと連携し、稚魚の放流や産卵場所の解明、生態調査に挑むなどしてノウハウを蓄積。700g未満の魚を放流する資源管理も行ってきたことで、近年は年間3トン以上の漁獲量を確保できるようになった。「かながわブランド」は、統一の生産・出荷基準を守り、一定の品質を確保していることが認定条件となっており、これをクリアしている。活のよい状態で飲食店や消費者に届けることもウリの一つだ。漁場から首都圏の消費地が近いことに加え、魚同士の嚙み合いを防ぐため、鋭い歯を切除し、水槽内で1尾ずつ隔離することで輸送中のストレスを軽減する。「食べ方は刺身や唐揚げのほか、うまみ成分豊富な出汁を味わえる雑炊がおすすめ」と漆山会長。ただ、新型コロナの影響で宴会需要などが見込めず、昨年は漁そのものを見合わせた経緯があり、当面は収束状況をにらみながらの展開となる。県内の鮮魚店やネットショップで購入可能。横須賀・三浦の飲食店でも提供している。

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