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【ロブ・エプスタイン+ジェフリー・フリードマン監督「ナチ刑法175条」】ユダヤ人だけではなかった

アットエス

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、静岡市葵区の静岡シネ・ギャラリーで4月19日から上映中の、ロブ・エプスタイン+ジェフリー・フリードマン監督「ナチ刑法175条」(1999年)のデジタル・リマスター版。公開は25日まで。

ナチス・ドイツで刑法175条の規定の下、過酷な扱いを受けていた男性同性愛者の実情を伝えるドキュメンタリー映画。ナチスで軍事組織SAを率いたレームも、ゲイであるがゆえに粛正された。同性愛者に対する「厳しい姿勢」の顕示は、「ユダヤ人排除」と同様、ヒトラーの政治的求心力を高める道具の一つだったことが分かる。国家的差別容認の根拠は「国の資源となり得るか否か」。「LGBTは生産性がない」発言の淵源がここに。(は)

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