「なくてはならないもの」私たちを守りながら、景色をより美しくする 何気ない存在に注目【北海道の絶景・写真13枚】
数多くの「絶景」を持つ北海道。
観光情報にはなかなか載っていない、「日常の絶景」も多くあります。
今回は、HBC帯広放送局のカメラマン・大内孝哉さんが撮影した、防風林の風景をお届けします。
連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」
防風林がある光景
何かと忙しい12月に入り、十勝平野の冷え込みもだんだんと激しくなってきました。
朝の気温は、マイナス2桁台まで下がるときもあります。
11月中旬には、陸別町で今季最低気温を更新!
寒ければ寒いほど、美しい世界がすぐそこまで来ている気がします。
今回は十勝平野に何気なく存在する「防風林」の風景をお届けしたいと思います。
防風林には大事な役割がありました。
・撮影日:2025年10月
・場所:帯広市
・シャッター速度 1/100
・絞り f/20
・ISO 640
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
十勝平野の農村風景。とてもきれいですよね。
少し市街地から出ると、どこまでも続く美しい畑の景色が広がっています。
その美しい風景を際立たせるのが、木々の背丈と間隔がきれいに統一されている「防風林」です。
そしてこの防風林は、春夏秋冬で様々な顔を持ち、一年中美しい景色を楽しませてくれます。
それを感じていただきたいので、まずは春夏秋冬の防風林の写真をご覧ください。
・撮影日:2025年4月
・場所:帯広市
・シャッター速度 1/320
・絞り f/8.0
・ISO 200
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
・撮影日:2024年7月
・場所:中札内村
・シャッター速度 1/125
・絞り f/5.6
・ISO 160
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
・撮影日:2025年11月
・場所:芽室町
・シャッター速度 1/250
・絞り f/5.6
・ISO 200
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
・撮影日:2025年3月
・場所:帯広市
・シャッター速度 1/100
・絞り f/25
・ISO 200
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
いかがでしょう?
春夏秋冬どの季節も、風情があって美しいですよね。
防風林の色合いもその季節に合わせて変化し、畑には四季折々の作物が実っています。
そして防風林はほかにも、十勝平野にとって様々な役割を果たしてくれています。
・撮影日:2025年9月
・場所:芽室町
・シャッター速度 1/100
・絞り f/13
・ISO 125
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
防風林は十勝平野の景観を維持する上でもとても重要ですが、「風害」から畑や作物を守る大事な役割も果たしています。
十勝平野には、季節によって突風が吹き荒れる時期があります。
そのとき、この防風林が自然の壁となり、吹き付ける風を分散させます。
作物の損傷、倒伏を減らし、畑の風食を防いでくれるのです。
また農家さんの家を守り、吹雪や、海からの霧を止め、視界不良の事故を防ぐ役割までも。
十勝平野にはなくてはならないものなのです。
・撮影日:2025年9月
・場所:芽室町
・シャッター速度 1/100
・絞り f/13
・ISO 400
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
十勝平野の景観を守る役割もある防風林ですが、やはりこの防風林があるおかげで、農村景観が美しく際立ち、幻想的な風景を魅せてくれます。
日高山脈との相性は抜群です。
僕は朝方や夕方に見ることができる、シルエットになる防風林がとても好きです。
・撮影日:2025年9月
・場所:帯広市
・シャッター速度 1/100
・絞り f/16
・ISO 2000
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
・撮影日:2025年9月
・場所:芽室町
・シャッター速度 1/250
・絞り f/3.2
・ISO 5000
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
・撮影日:2025年9月
・場所:帯広市
・シャッター速度 1/125
・絞り f/9
・ISO 400
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
・撮影日:2024年9月
・場所:帯広市
・シャッター速度 1/500
・絞り f/20
・ISO 200
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
この十勝平野に防風林がなかったら、景色の見え方は全然違ったと感じます。
十勝平野に住み始めて、景色を見ながらその景色の特徴を調べるようになりました。
畑の作物の四季によって変わる色合いや、周辺に転がっている牧草ロールの使い方、トラクターが作るきれいな畝の作り方、そして防風林の役割。
全てに役割があって景色が成り立っている。
写真が美しくてきれいだと感じるのは、まさに自然のおかげ。
撮影しながら心からそう感じます。
これからもそんな景色に真摯に向き合いながら撮影を続けていきたいと思います。
ご覧いただきありがとうございました!
連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」
撮影・文:HBC帯広放送局 大内孝哉
2015年からテレビカメラマンとして、主にニュースやドキュメンタリーを撮影。担当作品に映画/ドキュメンタリー「ヤジと民主主義」「クマと民主主義」や、ドキュメンタリー「核と民主主義」「ベトナムのカミさん〜共生社会の行方〜」「101歳のことば ~生活図画事件 最後の生き証人~」など。
2023年10月から帯広支局に異動。インスタグラム@takayasunset0921では、プライベートで撮影した北海道の写真を公開中。
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は記事執筆時(2025年12月)の情報に基づきます