【北海道の絶景5選】「息をするのを忘れるくらいの感動」マジックアワーに見た『霧の世界』/十勝
数多くの「絶景」を持つ北海道。
観光情報にはなかなか載っていない、「日常の絶景」も多くあります。
今回は、HBC帯広放送局のカメラマン・大内孝哉さんが撮影した、「霧の世界」をお届けします。
連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」
幻想的な風景を作る「朝霧」
これまでの記事でも、何度も早朝の景色は美しいと書きましたが、今回も早朝ならではの絶景です。
朝日が昇ってくる前から車を走らせ、目的地まで向かいます。
向かってる途中に少しづつ、日が昇ってきます。
空は、青色とオレンジ色が混ざった、うっすら紫色の神秘的なグラデーション。
帯広市内から20分ほど車を走らせると、雄大な十勝平野が見えてきます。
車の扉を開け一歩外へ出ると、澄んだ空気に、自然の新鮮な香り。さまざまな種類の動物の鳴き声。
すべてが心を癒します。
そんな美しい景色を、さらに美しくさせるのが『霧』です。
朝霧のおかげで、見えている光景がとても幻想的になります。
日が昇る前に起きるのは大変ですが、絶景の景色が眠たさも忘れさせてくれます。
そんな幻想的な光景を、今回はお届けいたします。
名前のない木の美しさ
・撮影日:2023年10月
・場所:池田町
・シャッター速度 1/100秒
・絞り f/7.1
・ISO 640
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
十勝川温泉街から池田町方面に向かっているときに出会った、霧の中に立つ一本の木。
特別な名前が付いている木というわけではなく、何気なく見つけた光景です。
反射する、日が昇る前の空の色がとてもきれいでした。
草原が異世界へ
・撮影日:2023年10月
・場所:音更町
・シャッター速度 1/100秒
・絞り f/7.1
・ISO 640
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
これもまだ日が昇る前の時間帯です。
昼間は木が立ち並んでる草原ですが、霧が加わるだけで、異世界の光景に変わります。
息をするのを忘れるくらいの感動
・撮影日:2023年10月
・場所:十勝平野
・シャッター速度 1/100秒
・絞り f/7.1
・ISO 200
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
この空の色。景色。
本当にきれいで、息をするのを忘れるくらい感動したのを覚えてます。
この時間帯って、本当に一瞬なんです。空が色づいてきて、20〜30分持つか持たないかだと思います。
一日で最も美しい朝のマジックアワーです。
浮かぶ太陽
・撮影日:2023年11月
・場所:十勝平野
・シャッター速度 1/100秒
・絞り f/16
・ISO 320
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
やっと日が昇ってきました。
朝霧の中に、太陽の形がくっきりと浮かび上がってきます。
あたり一面、優しいオレンジ色の雰囲気に包まれます。
動物たちの目覚め
・撮影日:2023年11月
・場所:十勝平野
・シャッター速度 1/160秒
・絞り f/25
・ISO 125
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
明るくなり、動物たちも行動し始めます。
中央にいるのは、エゾシカ。
一頭いるだけで、なんとも神秘的な雰囲気になっていました。
朝霧が景色をより美しく変える瞬間は、まだまだあります。
後編の記事でお伝えします。
⇒【後編:北海道の絶景5選 早起きしないと見られない『霧の世界』 雄大な十勝平野が幻想的に】
連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」
撮影・文:HBC帯広放送局 大内孝哉
2015年からテレビカメラマンとして、主にニュースやドキュメンタリーを撮影。担当作品に映画/ドキュメンタリー「ヤジと民主主義」や、ドキュメンタリー「核と民主主義」「ベトナムのカミさん〜共生社会の行方〜」「101歳のことば ~生活図画事件 最後の生き証人~」「クマと民主主義」など。
2023年10月から帯広支局に異動。インスタグラム@takayasunset0921では、プライベートで撮影した北海道の写真を公開中。
編集:Sitakke編集部IKU