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芦ノ湖ボートフライフィッシングで60cm超えニジマス2尾キャッチ【神奈川】

TSURINEWS

芦ノ湖でキャッチしたデカニジ(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

4月28日(日)、神奈川県箱根町にある芦ノ湖に釣行した。今年の芦ノ湖は釣果が低調で、例年の3〜4月に比べて釣れた魚が少ない。ワカサギの多量採捕が釣果不調の要因だが、5月中旬以降は良好な釣果が期待できる。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

今年の芦ノ湖のトラウト釣りは苦戦気味

今年の芦ノ湖は釣れないとの情報が多く発信されているが、私もそれを実感している。例年なら3~4月で50cm超級の釣果が15~20尾のところ、今年は未だ4尾と低迷している。

それでも、まったく釣れていないわけではない。また、季節が進むにつれて、ブラウントラウトやサツキマスの釣果が上向いている。

釣行開始

釣行当日は、元箱根のボート店からローボートを借りて出舟。吉原窪を探るとともに、日中はワンドの外を探れるように、多くのタックルを積み込んだ。

朝一番は、吉原窪の浅場を中心に7番ロッド、TyPEラインⅢのフルシンキングライン、ミンクゾンカーの組み合わせで探っていく。しかし、35cm級のニジマスが釣れたものの、その後はまったく反応がない。そこで、水深のある船道へ移動する。

コイが針掛かりする

ここでは広範囲を探るため長毛のラビットゾンカーを使用。15分ほどキャスト&リトリーブを繰り返していると、ピックアップしたフライを70cm級のニジマスが追ってきた。魚は中層を泳いでいるようだ。そこで、そのレンジを集中的に探っていく。

すると、間もなく重量級のアタリ。アタリと同時に走られることなく、重いトルクでどんどんとラインが出されていく。どうやらマス類ではなさそうだ。コイと判断して、係留を解いて魚に着いていく。動きが止まったところで一気に間合いを詰めると、予想通りコイ。何とかネットに収めると、88cmの巨体。ゾンカーを吸い込んだようで、ラインを切ってリリース。

62cmの太ニジマスをキャッチ

コイのヒットで30分以上もタイムロスしてしまい。朝の時合いは終わったと思われたが、8時半ごろに待望のヒット。今度は、大型ニジマス特有のクネクネと体を捩る動きが手元に伝わった。

慎重にやりとりして3分ほどでランディング。メタボな魚体の62cmニジマス。その5分後にも同級がヒットしたものの。タモに手を掛けたところで痛恨のフックアウト。

体高のあるニジマス62.0cm(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

60.5cmのニジマスを追加

10時を過ぎ、ワンドを出てハーリングを開始。まずは、平和鳥居から山のホテル、蛭川養魚場前を通って龍宮殿沖へと漕いでいく。すると、山の神でロッドが大きく弧を描いた。

アワセを入れると、重量感のある魚信、そして40m後方で60cm級のニジマスがジャンプしたのを見て大型と確信。

障害物のない場所なのでゆっくりと間合いを詰め、ボート脇の水面に横たわったところをタモで掬い取った。野性味あふれるスリムな魚体にきれいな虹帯、欠損のない大きな尾ビレを持った60.5cmのニジマスだった。

ヒレピンのネイティブレインボー60.5cm(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

最終釣果

当日の釣果は32~62cmニジマスを9尾。キャスティングで6尾、ハーリングで3尾の内訳。満足の釣行となった。

今年、釣果が悪いひとつの要因として、産卵のために接岸するワカサギの量が上げられる。芦ノ湖では、採卵のための定置網によるワカサギ親魚の採捕がおこなわれている。

今年は多い日には一網35~50kmのワカサギが取れているとのこと。サイズは4~6cmらしいので、例年の数倍の数が取れている。マス類がこれらを飽食しており、ルアーやフライに反応しないことが不調の大きな要因のようだ。

当日の大型(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

それでも、5月中旬になれば、産卵のための接岸がひと段落する。岸釣りは厳しいが、ボートで沖目を狙えば、魚が多く残っているので、大釣りの可能性がある。初夏の芦ノ湖は、いい釣りができるかもしれない。

山のホテル沖の様子(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年5月24日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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