ニコラス・ホルト、『スーパーマン』レックス役に日本式「カイゼン」 ─ 4月より続編撮影、「レックス・ルーサーは帰ってくる」宣言
国内最大級のポップカルチャーの祭典「東京コミコン2025」開催2日目となる12月6日、ステージには『スーパーマン』(2025)レックス ・ルーサー役で強烈なインパクトをもたらしたニコラス・ホルトが登場。『スーパーマン』や『マッドマックス 怒りのデスロード』貴重トークを披露した。
ニコラス・ホルトが「東京コミコン2025」ステージに登場!
— THE RIVER (@the_river_jp)
初めに『スーパーマン』撮影での思い出深い瞬間について尋ねられたホルトは、「犬のクリプトに攻撃された時」とお茶目に回答。「でも僕のスタンドダブルがすごくて、彼がほとんどの攻撃を代わりに受けてくれました。ただ、僕が逆さ吊りになって振り回されるシーンがあって、そこはとても思い出に残っています。レックスに相応しい仕打ちだなと。でも本当に、撮影はずっとチームが素晴らしかった。ジェームズ(・ガン監督)のキャストも関係者も本当に素晴らしくて、才能豊かで優しかった。あの物語を具現化するために集まった素晴らしいチームに参加させてもらえたという実感があります」。
さらにホルトは「ヴィランを演じるのが大好き」とも話し、ジェームズ・ガンによるレックス・ルーサー像をいかに気に入っているかを続けた。
「確かに彼は物語上のヴィランだけど、彼自身の目的や自己認識、そして自分が成し遂げようとしていることは、本人は悪だと思っていない。スーパーマンが何を象徴するのか、世界でどう動くのか、彼なりの見方があるんです。
そして、人類の運命を左右するような、神のような存在がいることは、レックスにとって到底受け入れられない。そして彼ほどの知性を持ちながら、自分が成し遂げたことに対して人から敬愛や承認を得られないことが、彼を完全に狂わせてしまうんです。だからいろいろな意味で、レックスは自分こそが人類のための唯一の希望や救済だと思っているんです。」
また、ホルトは日本語における「カイゼン(改善)」の考え方がレックスに通ずるとも続ける。
「毎日1%良くしていき、それがやがて偉大さにつながる、という考え方ですよね。レックスのマインドセットは、この考え方にすごく当てはまると思うんです。
彼は常に、自分自身をより良くしようとしてきたし、テクノロジーを進歩させて、人生をより良くできるものにしようと追い求めてきた。その姿勢は、どこか僕自身にも重なる部分がある。演技においても同じで、どんな役を演じるときも、どんな仕事をするときも、どんな日であっても、僕は常に自分を高めよう、より良くしようとしているから。
だからこそ、この部分は本当に僕の心にも響くし、“カイゼン”という概念もすごく気に入っているんです。」
『マッドマックス 怒りのデスロード』撮影時についての話題を振られると、客席に向かって「V8」のポーズを取り、客席からの「Witness!」の声にも応えながら「あれは今までで一番クレイジーな撮影でした」と述懐する。
「数百台の車両、総勢700〜800人のスタッフでナミビア砂漠に出て、エンジン全開で長い撮影に挑みました。その轟音で腕の毛が逆立つほどでした。何も聞こえない中で、砂漠を横断する20分にもおよぶロングテイクを撮り続けるんです。撮影車両が走り抜けるのを見て、“オーケイ、シーンが始まるんだな”とわかる感じです。
僕たちはそういう環境でずっと演じ続けていて、あの撮影の荒々しさ、環境の過酷さのおかげでキャラクターを構築できたし、ジョージ(・ミラー監督)の世界に馴染むことができた。彼は本当に映画監督の達人です。思考そのものが素晴らしい。だから、あの映画に出られて本当に幸運でした。」
今後の出演予定については「トム・フォードの次回作の撮影が来年初頭に始まります。それから、デヴィッド・リーチ監督による『How To Rob A Bank』という映画も撮影しまして、これは来年後半に公開予定。社会風刺も交えたとても楽しい強盗映画です」と紹介し、さらに「来年4月には次のスーパーマン映画『マン・オブ・トゥモロー』の撮影を開始します」と予告。「レックスは帰ってくる(Lex will be back.)」と宣言した。
ニコラス・ホルト、東京コミコン2025で「1-A!1-A!」の大合唱!
— THE RIVER (@the_river_jp)
イベントの最後には、ステージ上に『スーパーマン』でクラーク・ケントの日本語吹替声優を務めた武内駿輔、DCコミックスの伝説的アーティストであるジム・リー、さらに大勢のDCコスプレイヤーをゲストに迎えて記念撮影。ホルトは最後の瞬間までファンとの交流を楽しんだ。
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爽やか!
ニコラス・ホルトの写真たっぷり -->
東京コミコン2025 開催概要
名称東京コミックコンベンション2025 (略称:東京コミコン2025)会期2025年12月5日(金)11:00~19:00
12月6日(土)10:00~19:00
12月7日(日)10:00~18:00 ※開催時間は変更となる可能性があります会場幕張メッセ(〒261-0023 千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)1ホール~6ホール予定主催株式会社東京コミックコンベンション、東京コミックコンベンション実行委員会イベント内容国内外映画、コミックなどの最新情報公開、企業出展(限定・先行商品の販売、グッズの展示など)実際に映画で使用されたプロップ(小道具)やレアグッズの展示、最新技術を使った様々なコンテンツの体験、海外セレブ俳優との交流、ステージでのライブやパフォーマンス、コスプレイヤーとの交流、コンテスト、漫画家やイラストレーターの作品展示や販売、「アーティストアレイ」お問い合わせ先東京コミックコンベンション事務局 info@tokyocomiccon.jp