【ウイスキー教養】テロワールでウイスキー界を動かす先駆者ブルックラディ蒸溜所
ウイスキーの聖地、アイラ島。
その美しい風景の中、「海辺の丘の斜面」という名を持つ場所に佇むのが、世界中のウイスキーファンを魅了するブルックラディ蒸溜所です。
「ラディブルー」が特徴的なボトルを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
今回は「ブルックラディ」「ポートシャーロット」「オクトモア」という個性豊かな3つのウイスキーを生み出すブルックラディ蒸溜所の秘密に迫ります。
ブルックラディ蒸溜所とは
ウイスキーの聖地とも呼ばれるスコットランドのアイラ島で、1881年に創立されて以来、長い歴史の中で閉鎖と再開を繰り返してきたブルックラディ蒸溜所。アイラ島ウイスキーとしては珍しい、スモーキーさが無く、ライトでフローラル、洗練された甘味のあるウイスキーを生産しています。
120年以上の歴史を持つ伝統的な蒸溜所である一方で、
・ワインづくりで使用されてきた概念であるテロワール(※土壌や気候などといった原料の育てられる環境)をウイスキーの世界でも発展させる
・世界で最もスモーキーなウイスキーをつくる
・社会と環境にプラスの影響をもたらす企業に与えられる「B Corp」認証の取得
など前例のない挑戦にも取り組む、革新的な蒸溜所でもあります。
こだわりのウイスキーづくり
ブルックラディ蒸溜所はウイスキーの原料として欠かせない大麦をただの原材料とは考えず、大麦の持つ個性を最大限に生かすことを重要視しています。地元アイラ島で作られた大麦を使用することや、新しい栽培方法、加工方法への挑戦などを日々繰り返しているそう。
年や農家によって異なる大麦の個性やアイラ島の風土を反映したユニークな味わいのウイスキーである「アイラ・バーレイ」シリーズは、まさにウイスキーの世界でテロワールの概念を体現したボトルになっています。