【4200円】「餃子からあげ祭」の餃子とからあげを全部食べてみた結果 → 皮肉な事態に / 大久保公園
昼時に街を歩いていたらアドトラックが走っていた。新宿では珍しくもない光景。しかし、一風違う点があった。トラックの広告が「餃子からあげ祭」だったのである。ホストじゃない!? しかも、餃子とからあげの祭って天国すぎるだろ!
そこでその足で開催地である大久保公園に向かった。餃子とからあげの祭とか人でいっぱいなんじゃないだろうか。まして、あれだけ目立つアドトラックが走ってるくらいだし新宿中の餃子からあげ好きが集まっているのでは。と思いきや……
・空いてた
大久保公園の前に着くと外からでも分かるくらい空いていた。どうやらフェスは2025年9月12日から開催されていたらしい。開催期間は10月5日まででぼちぼち後半戦に突入するところのようだ。
人が大勢集まっている盛り上がりもいいけれど、行列で食べたいものが食べられないことも多いので、これはこれでフェスを楽しめる状況と言えるかもしれない。食べ物の味は変わらないしな。
・700円チケット
そんなわけで入口の券売機を見てみたところチケットは1枚700円。このチケットを購入して商品と交換してもらう形だ。ザッと店を見ると、餃子とからあげは全部700円なので大体1チケット1品と考えていいだろう。
そこでまずは2100円分購入した。というのも、その時オープンしている餃子屋が『麺屋Aishin』『中華そば葵』『タンしゃぶ亭』の3店だったから。700円の分量がどれくらいか不明なのでとりあえず餃子に焦点を絞ったわけだ。で、その3店でチケット交換したところ……
分量感に結構バラツキがある。最も並んでいた『タンしゃぶ亭』は4個で残りの2店は5個。まず、外見だけで判断を下すと、5個な上、ネギとチャーシューがもりもりな『中華そば葵』が一番コスパが良いように見える。
・餃子を食べて気づいた良さ
食べてみても、やはり『中華そば葵』がコスパが良い。『タンしゃぶ亭』が牛肉で珍しい質の味と言うのはあるけれど、レベルとしては全部横並びに感じた。
餃子マニアではないため普段のそれぞれの評価や人気がどうなってるかまでは分からないけれど、全国の店を気楽に食べ比べることができるのはこういった祭の良さと言えるだろう。『麺屋Aishin』は新潟で、『中華そば葵』は埼玉で、『タンしゃぶ亭』は広島だしな。
・お腹に余裕があったので
さて置き、餃子全部食べてもまだ全然お腹に余裕があるので、からあげも全部食べてみることに。プラス2100円分チケットを追加。からあげで出店している『特濃のどぐろつけ麺smile』『自家製麺 竜葵』『自家製麺 伊藤&うどん屋清』の3店で交換した。
見た目的には、『特濃のどぐろつけ麺smile』のからあげがコスパ良さげ。しかし、『自家製麺 竜葵』にしても『自家製麺 伊藤&うどん屋清』にしても、からあげは全体的に餃子よりも量がしっかりめである。これが現代日本の餃子からあげ事情なのであろうか。そんなからあげを全部食べてみたところ、1つ格が違うのが紛れていた。
・皮肉
それは『自家製麺 伊藤&うどん屋清』のかしわ天である。軽い衣とさっぱりしつつも柔らかい胸肉のハーモニーが上品。同じ揚げ物でもこんなに違うんか!
餃子とからあげ全て合わせても『自家製麺 伊藤&うどん屋清』のかしわ天が1位である。もはやこれだけ食べておけば勝ってるレベル。しかし、う~む……これはちょっと皮肉な結果になったと言えるかもしれない。なぜなら……
『特濃のどぐろつけ麺smile』は三重で、『自家製麺 竜葵』は埼玉と、各地から集った餃子からあげの中、『自家製麺 伊藤&うどん屋清』だけが東京の店だったからだ。4200円かけた意味……!
・秋の風を感じながら
なお、後から気づいたんだけど、『自家製麺 伊藤&うどん屋清』は2年連続ミシュランガイドに掲載されているらしい。「ミシュランガイドに掲載」という言葉の説得力を久しぶりに味で感じた。そんな『自家製麺 伊藤&うどん屋清』は9月26日までで、スケジュールを見るとなかなか入れ替わりが激しい祭であるようだ。
1品700円のこの祭のコスパが良いか悪いかは各自の判断に任せるとして、やはり餃子からあげ共に素人の私でも気楽に食べ比べられたのは良かった。風も涼しくなって季節はすっかり秋。フラッと寄ってストリートフード的にちょっと食べるのも良いかもね。
参考リンク:餃子からあげ祭
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.