物語の鍵を握るのは「天文研究会」の絆――『ウルトラマンテオ』岩崎碧さん×神谷天音さん×中田乃愛さん×上村侑さん×森本竜馬さん最速座談会!
2026年7月4日(土)から放送開始となる『ウルトラマンテオ』。
宇宙のどこかにある惑星「H12(エイチワンツー)」。地球によく似たその惑星は、ある時宇宙怪獣たちの襲撃を受けてしまいます。惑星が崩壊する中、地球へ逃げのびた独りぼっちの宇宙人。「テオ」――やがて「ウルトラマン」へと成⻑する彼は明心大学獣医学部獣医学科三年生・光石イブキとして、地球の常識に馴染めないながらも、穏やかな大学生活を過ごしていました。
アニメイトタイムズでは本作のメインキャスト、岩崎碧さん、神谷天音さん、中田乃愛さん、上村侑さん、森本竜馬さんによる最速座談会を実施!
ウルトラマンシリーズの思い出や演じるキャラクターのお話、プチ怪獣“プッチー”との撮影など、放送が楽しみになるエピソードが目白押し。作品同様の優しい雰囲気とともに、ぜひ最後までお楽しみください。
60年の歴史と世界観の深さ「とてつもない作品に参加した」
ーーウルトラマンシリーズの思い出や思い入れのある作品はありますか?
光石イブキ役・岩崎碧さん(以下、岩崎):僕は幼稚園の頃、弟がウルトラマン好きで、その付き添いのような形で『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』を観に行ったことがあります。そこでウルトラマンを知って「本当にこういう世界があるのかな」と思わされました。今回のオーディションを受けることになった際、放送されている作品をチェックしておこうと思い、『ウルトラマンアーク』を観たんです。今観ても、子供の頃と同じように思うほどの映像美が衝撃的でした。
ーー今度はそれを自分がやることになるというのは……。
岩崎:そうですね(笑)。思ってもみませんでした。
風間エマ役・神谷天音さん(以下、神谷):私自身は小さい頃にはあまり見てこなくて。オーディションが決まってから、これまでの作品や最近放送されていた『ウルトラマンオメガ』をリアルタイムで観たんです。放送されている期間に撮影もしていたので「どのように演じたらいいのか」「こういうところはこうした方がいいかも」など、色々と勉強させていただきました。
和泉カンナ役・中田乃愛さん(以下、中田):私は10歳離れた兄がいるんですけど、『ウルトラマンティガ』や『ウルトラマンダイナ』の世代で。おもちゃで一緒に遊んだり、よく分からないまま「シュワッチ!」のポーズもやっていた気がします。地元の石川県には「ウルトラマンスタジアム」もあるので、昔遊びに行っていました。あとは「九谷焼」という石川県の焼き物とウルトラマンがコラボしていて、カネゴンの身体に絵付けする体験にも行った記憶があります。
ただ、きちんと作品を観たのは出演が決まってからでした。最近の『ウルトラマンアーク』や『ウルトラマンブレーザー』『ウルトラマンデッカー』を観たイメージとしては、「ウルトラマンの世界は奥深くて、系譜なども色々あって、追いつけないほどの歴史があるんだな」と。世界観の深さに圧倒されましたね。
火浦リンタロウ役・上村侑さん(以下、上村):僕は世代で言えば、『ウルトラマンマックス』『ウルトラマンメビウス』あたりを観ていたと思いますが、3〜4歳くらいの頃なので、ほぼ覚えていなくて。それでも記憶に残っているのはDASH(ダッシュ)の海上基地ですね。「水の上にある基地って格好良いよな」と思っていました。
『ウルトラマンテオ』は60周年という節目の作品でもありますよね。自分が知っているウルトラマンは、話で聞いたものを含めても「60年分いるかな?」と。「もしかしたら、全然知らないかもしれない」と思って、その歴史とストーリーの厚みに圧倒される感覚がありました。「とてつもない作品に参加した」と改めて感じています。
苫米地ワタル役・森本竜馬さん(以下、森本):自分も年齢的に『ウルトラマンティガ』の世代で、周りはみんな観ていました。友達と誰がティガの役をやるかで争っていて。
岩崎:オーディション?(笑)
森本:そうそう(笑)。その思い出が一番ありますね。
「天文研究会」ならではのチーム感とは?
ーー明心大学獣医学部の「天文研究会」を中心とした物語が展開される本作。ここからは、皆さんが演じるキャラクターのお話を伺います。岩崎さん演じる光石イブキは惑星「H12(エイチワンツー)」で生まれた宇宙人ですが、演じるうえで大切にしていることはありますか?
岩崎:宇宙人が地球で生活するとなった時に、何が宇宙人らしいのかを考えました。自分の中で出た結論としては「触れるもの全てが初めて」という感覚です。この年齢になっても初めてのことはありますし、そういった時にどのような疑問が出て、どのようなリアクションをするのか。それを私生活の中で意識するところから、役を作っていきました。初めて体験した時の驚きはもちろん、イブキは疑問をポロッと口に出すタイプなので、その“疑問”という部分は大切に演じています。
ーー風間エマは天文研究会の会長で、仲間思いな明るい性格です。
神谷:みんなをまとめていく役割ではありますが、実際は空回りして上手くまとめられない時も多いです(笑)。でも、みんなを引っ張っていく明るさや、場を盛り上げるテンション、怪獣が出た時のリアクションも含めて、表情や動きを意識して演じました。視聴者の皆様に一番近い存在になれたら嬉しいですね。
ーー「天文研究会」の雰囲気がすごく良いのは、エマの力が大きいのではないかと思いました。
森本:そのとおりです!
神谷:本当ですか!?
森本:マジで大きいと思う。
神谷:皆さんが盛り上げてくれて、エマのテンションに付いてきてくれる時もあれば、上手にあしらってくれる時もあります。そういうところから、「天文研究会」の距離感やチーム感が出ていると思います。
ーー和泉カンナにもリンタロウとは少し違ったクールさがありますね。
中田:人とは話せますし、仲良くしようと思えばできる子だと思うんです。ただ、そうしてしまうと自分の理念に反すると言いますか、やりたいことができなくなってしまうような感覚なのかもしれません。「自分の世界を追求したい」という思いが強くあるので、カンナの揺るがない芯のようなものは、私自身も持っておきたいなと。
ーー上村さん演じる火浦リンタロウはクールに見えますが、優しい一面も持ち合わせていると感じました。
上村:リンタロウは人によって、かなり感じ方が変わる役だと思っています。演じるうえで意識していたのは、様々なものとの距離感。そこが一番大事になってくるだろうなと。リンタロウ自身がブレることはあまりなくて、周りにいる人や環境によって“リンタロウ像”がズレていくという、意外と受動的な役でした。そういった距離感の変化は楽しんでいただけると思います。
ーー苫米地ワタルこと、ベッチは元レスキュー隊員で年上のお兄さんでもあります。
森本:優しい性格なので、二宮監督からも「嫌味が見えたり、裏が見えたりすると苫米地というキャラクターが成立しなくなる」と言われていました。心から思って言っているのではなく、大人特有の建前で喋っているように見えてしまうと、一気に温かい人間ではなくなってしまいます。そこは気をつけようと思っていたので、かなり意識していました。
ーー裏表がないキャラクターと言いますか。
森本:結構そのままだと思います。
上村:裏表どころか、役と本人の境目もほぼないよね。
森本:二宮監督も「森本竜馬のままでいればいいから。はい、何も考えないで!」って(笑)。
岩崎:懐かしい(笑)。
森本:僕が考え込んでしまっていると、「違う!森本竜馬でいいんだから!」と励ましてくださって。「森本竜馬と苫米地は、ほぼ一緒だと思って選んだ」と言っていただいたので、そのままの状態でいるように心がけていました。
プッチーは「天文研究会」の“6人目”
ーー「天文研究会」にとって重要な存在となるプチ怪獣“プッチー”を初めて見た際の感想をお伺いさせてください。
森本:やっぱり「可愛い!」じゃない?
神谷:可愛い!!
上村:撮影初日に会ったのはイブキだけかな?
岩崎:実際に僕が見ていたウルトラマンシリーズにも、ピグモンやカネゴンのような味方怪獣が登場していて。力強い味方がいてくれるという意味で、子供ながらに少し羨ましい気持ちでした。それが実際に目の前に現れると、怪獣ならではの佇まいと言いますか。見た瞬間に「怪獣だ!」と思うような迫力がありました。
ーーサイズ的にもかなり大きいですよね。
神谷:身長も私と同じくらいか、少し大きいくらいですね。
中田:部室の通路を通る時、横向きで歩くのが可愛いです(笑)。
ーープッチーとの撮影はいかがでしたか?
森本:思ったよりもリアルというか、その場で生きている感じがするんです。表情も豊かですし、動きも含めて「ちゃんとプッチーだ!」と思えました。想像以上に一緒にやりやすかったですね。
神谷:「今は喜んでいるんだな」とか。動きから感情が分かるように演じてくださって。
中田:私たちが何かを言えば、それにも反応してくれていました。
上村:スーツアクターさんが「この時のプッチーの気持ちは〜」と非常に細かく考えながら、演じてくださっていました。本当に「天文研究会」の一員のような感覚でお芝居ができたなと。
ーー6人目のメンバーという感じですね。
一同:そうなんです!
二宮崇監督は“顧問の先生”のような存在
ーー本作のメイン監督・二宮崇さんとのやり取りで印象に残っていることをお聞かせください。
岩崎:これを明確に教わったというより、ヒントをもらって、実践させてくれるような感じだったんです。段取りの段階で二宮監督のイメージを教えていただき、それをテストで実践しつつ、擦り合わせていくという流れでした。撮影期間を通して、自分自身がすごく成長できたと感じますし、それをずっと見守ってくださった気がしています。
神谷:私もエマのキャラクターについては、二宮監督と何度もお話しさせていただきました。衣装合わせの段階で、どんどん派手な衣装になって「これもいける!」「もっと派手でもいけるね!」みたいな(笑)。お話しさせていただく中で、髪色も含めて、キャラクターがアップデートされていきました。
上村:本当に初めてご一緒するとは思えないくらい絶対的な信頼感がありました。「何だったのだろう」と改めて考えてみると、必ず僕たち役者に考える余白を与えてくださっていたなと。自分の色を出すパートもしっかりと設けていただけるので、乗りやすかったです。僕たちが自分自身を出すと、本当に素の空気が出るので、そういった意味で雰囲気の良い、淀みのないお芝居ができていたのだと思います。二宮監督だけでなく、辻󠄀本監督をはじめとした監督たちには感謝しかありません。
中田:私も何かを言われることは少なかったんですけど、私自身が思い詰めてしまう性格なので、勝手に不安になってしまう時もあったんです。でも、自由にやっている時が一番面白いというか。二宮監督からも「あまり決めすぎず、もっと自由に演じていい」と言っていただきました。
撮影が終わったからこそ、すっきりした状態で「あの時の監督の言葉はこういうことだったのかな」と振り返る時間があって。もともと考え過ぎて動けなくなるタイプなので、「感じたままに演じてほしい」ということだと思うのですが、今はまさに殻を破りつつある状況なんです。どれくらい応えられたかは分からないですが、これからいろいろな作品に出たとしても、その教えはずっと残っている気がします。
森本:二宮監督は本当に優しいんですよ。最初は僕も緊張でガチガチだったので、事あるごとに声をかけてくださったり、すれ違うたびに「ベッチ!」と呼んでくださったり。固まりそうになるところを、「もっとリラックスして、森本竜馬のままでいいんだから」とほぐしてくださいました。また、苫米地としてはもちろん、森本竜馬という俳優に対してもアドバイスをいただいたんです。「こういう風に進んだ方が絶対に良いところが出るから」と。役者とキャラクターの両方のバランスで支えていただいたと思っています。
ーー具体的にはどのようなアドバイスがあったのでしょうか?
森本:オーディションに受かった当初は、もっと眉毛が細かったんですけど、苫米地という役としても太くした方が良いし、これからの役者人生としても「絶対にナチュラルな方がいい」と。「なるほど!」と思って、色々な作品を観た時に「たしかに、眉毛を整えすぎていたかも……」と気づかされました。眉毛の概念が変わったというか、「そういうことだったのか!」と感じて、かなりデカい気づきでした(笑)。
一同:(笑)
上村:でも、本当に“顧問の先生”のような感じでしたね。
ーー最後に岩崎さんから「天文研究会」の見どころをお聞かせください。
岩崎:やはり仲の良さですね。最初はイブキ1人なのですが、そこから会長が加わり、カンナさんが加わって……と続いていく中で、どんどん皆の絆も深まっていきます。「天文研究会」の仲の良さが『ウルトラマンテオ』の軸であり、物語の結末にも繋がっていくと思うので、注目していただけると嬉しいです。
[インタビュー・撮影/小川いなり]