“美味しいお酒と肴、そして〆にそば”伊丹の『十割そばと酒肴しおさき』で風流な食文化を楽しむ 伊丹市
あっという間に梅雨が終わり夏本番。まだまだ暑さに体が慣れず食欲が落ちがちな今日この頃ですが、そんな時に食べたくなるのがそば。伊丹に美味しい十割そばを食べさせてくれるお店があると聞き、取材に行ってきました。
今回行ってきたのは阪急「伊丹駅」の近くにある『十割そばと酒肴しおさき』(伊丹市)。名前の通り評判の十割そばだけでなく、共に美味しいお酒と肴も楽しませてくれるお店。夜の営業が始まる前の時間に取材にお邪魔しました。
店内は木を基調にした温かみのある落ち着いた雰囲気で女性でも入りやすそう。
「そばとお酒」について少し調べてみると、昔から受け継がれている風流な食文化の1つで、江戸時代のそば屋ではすでに酒が楽しまれていたらしい。またそばに豊富に含まれるナイアシンには胃を修復する働きがあるらしく、胃を守りつつおいしく楽しめることができるため相性もぴったりなのだそう。
ということで筆者も「そばとお酒」を楽しんでみることに。チョイスしたのはバランスが良くて飲みやすいと勧めてもらった宮城県の「浦霞」の冷酒。ほかにも店主が厳選した日本各地の銘酒が揃えられていました。
まずは酒肴とともに、ちびちびとお酒を味わいます。
もりつゆのベースとなる"かえし"にチーズを漬け込んだという「チーズのかえし漬け」の濃厚な味にお酒が進みます。
出汁の味がしっかりしていてふわふの「だし巻き」も美味しい。なんだか幸せな時間です。〆でそばを食べる前に酒肴でお酒を楽しむことを「そば前」と言うらしいです。
そば前で少しお腹を満たし、いよいよ〆のおそば。シンプルに風味を楽しめる「もりそば」にしました。
山形県と福井県の在来種を石臼挽きし独自ブレンドしたそば粉を自家製麺した十割そば。そば粉のいい香りがします。季節によって粉の強さが変わるので配合を変えているそう。
"風味"を一番にこだわっているという同店のそばは、イメージしていたぼそぼそしている感じではなく、滑らかで弾力がある感じで風味がいいです。本鰹、さば節、宗田かつお、利尻昆布をベースで無化学調味料で仕上られた出汁のきいたつゆも美味しいです。
しかし、少し飲んだ後に食べる〆のそばってなんでこんなに美味しいんでしょうか!普段そばだけを食べる機会の多い筆者ですが、改めて"酒×肴×そば"の組み合わせの魅力に感動。
そして最後にゆっくりと「そば湯」を楽しみました。
同店のそば湯はそば粉を足しているそうで、普通のそば湯と比べて風味豊かでとろとろとしていていました。
そば屋ならではの楽しみ方を満喫した筆者。心も体もほっこりの心地いい時間でした。お昼の時間帯にはランチメニューもあり、昼呑みもできるそうです。少し落ちたかなと気になっていた食欲はすっかり回復していました!
場所
十割そばと酒肴 しおさき
(伊丹市中央5-4-35)
営業時間
[昼]11:30〜14:30(L.O.14:00)
[夜]18:00~22:00(L.O.21:00)
※おそばがなくなり次第閉店
定休日
火曜日、第一・第三水曜日