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高橋大輔&村元哉中、勝負の北京五輪シーズンへ「少しでも成長」と決意

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高橋大輔Ⓒゲッティイメージズ

GPシリーズはNHK杯エントリー

フィギュアスケートの2010年バンクーバー五輪男子銅メダリストでアイスダンスに転向した35歳のベテラン高橋大輔(関大KFSC)が勝負の北京冬季五輪シーズンに挑む。

グランプリ(GP)シリーズは第4戦のNHK杯(11月12~14日・東京)にエントリー。昨季デビューした思い入れのある大会に向け、日本スケート連盟の公式サイトで「アイスダンス2シーズン目、少しでも成長できるように頑張ります。応援宜しくお願い致します」と決意を新たにした。

「真剣にやった方が新しい世界が開ける」とシングルから飛び込んだ「氷上の社交ダンス」の舞台。新型コロナウイルス禍も重なり、試行錯誤を繰り返しながらも着実に一歩ずつ前進してきた手応えもあるようだ。

2018年平昌冬季五輪代表でカップルを組む28歳の村元哉中(関大KFSC)は「一日一日を大切に少しでもパワーアップし五輪シーズンに挑みたいと思います」とコメント。2人の世界観がどこまで氷上で高まるか、円熟味を増した演技の完成度が注目される。

デビュー戦のNHK杯で得た教訓

アイスダンスに転向してデビュー戦となった2020年11月のNHK杯は大きな教訓を得た大会でもあった。リズムダンス(RD)はコメディー映画「マスク」のアップテンポな音楽に乗せて64.15点の2位。フリーでは古代インドが舞台のバレエ曲「ラ・バヤデール」でバランスを崩して3位にとどまり、合計157.25点で3組中3位だった。

GP初制覇した結成5シーズン目の夫婦、小松原美里、小松原尊組(倉敷FSC)とは21.8点差。当時は技のつなぎで2人の靴のエッジ(刃)が当たるなど、あうんの呼吸が求められるアイスダンスゆえの難しさにも直面した。

2020年12月の全日本選手権では2位に入ったが、3連覇した小松原組とは23.37点差。中盤のリフトでバランスを崩して氷上に手をついたのが転倒扱いとなり、ステップやツイズルでもよろめいた反省もあり、フィジカル強化と食事療法で「肉体改造」を図る高橋はパートナー村元を持ち上げるリフトを課題に挙げる。

スピード感あふれる滑りでNHK杯に比べ、2人同時に連続でターンするツイズルなどほとんどの要素で得点を上積みしたものの、「新米コンビ」は動きの同調性でも改善点を模索している。

自身4度目五輪へ、趣味は「スケート」

北京冬季五輪シーズンのプログラムはリズムダンス(RD)が「マスク」から変更して和をテーマにした「ソーラン節」、フリーはバレエ「ラ・バヤデール」を継続。既に新しいスピンやリフトにも挑戦しているという。

日本スケート連盟強化指定選手のサイトに記された高橋の趣味は「スケート」。一度は引退して外から競技を見たことで、一段とフィギュアスケートへの情熱と向上心を取り戻した。「今、本当にアイスダンサーを尊敬している」とも表現する。

世界一のステップと評されたスケーティング技術を持つ高橋、豊富な経験と華やかさが魅力の村元が2シーズン目で北京五輪シーズンにどんな化学反応を起こせるか―。「少しでも成長」と誓った飽くなき向上心の先に自身4度目となる五輪への道がつながっている。

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記事:田村崇仁

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