<職場の後輩にイライラ!>彼女は不思議ちゃん系「嫌いとかじゃないんだけど……」困る【まんが】
私はサツキ。30代の会社員です。私の部署はみんな親切だし、いつも和気あいあいとした雰囲気。働いていて楽しくなる職場です。さて少し前に、私たちの部署にホノカちゃんという後輩が異動してきました。とても仕事熱心で可愛らしい人なのですが、ひとつだけ気にかかることが。実は……スピリチュアルや不思議な体験の話題に、ものすごく熱心なのです。今のところ仕事に支障はありませんが、ときどきまわりが見えなくなることもあるようで……。
今日の私たちは、女子社員5人(サツキ、シオリ、ホノカ、女性社員2人)で連れ立ってランチへ向かいます。旅行の話題でホノカちゃんがズイ、と体を寄せてきました。その様子に、私とシオリはつい「出た!」と目くばせしてしまいます。
ホノカちゃんには決して悪気はないのでしょう。きっと「飛行機」というワードに反応して「自分の不思議な体験」を話したくなってしまった、それだけなのです。
しかし一方的に不思議な体験を聞かされている身としては、あまり面白いものでもありません。たまにならばまだしも、これが毎日のようにとなると、うんざりしてしまいます。少なくとも私個人としては、最近では「またスピリチュアル系の話か……」とイライラしてしまうところがあるのです。私は仕事帰りにシオリに声をかけて、カフェに立ち寄りました。カフェにてシオリに本音を話しました「あのさ……」
話の腰を折ってまで、不思議な体験の話やスピリチュアルな話をしようとするホノカちゃん。純粋に「自分が興味のある話題をみんなで共有したい!」という気持ちなのだと思います。しかし空気的に……みんな不思議な体験には興味が薄いのです。話を途中で遮られてしまった側としては、たまったものではありません。最初は話を合わせて膨らませたりもしていたのですが、毎日不思議系の話題を続けられると……さすがに疲れてしまいます。私自身がイライラしてしまうのも大きいのですが、このままではホノカちゃんが周囲から避けられてしまうのではないか……という心配も出てきました。みなさんの周りにもホノカちゃんのような人はいますか?
運気アゲ!困った彼女の対処法は?「話は最後までよく聞く」
嬉々として話し始めたホノカちゃんを前に、私はついシオリの方を見ました。シオリの目は「任せて」とでも言いたげです。「ホノカちゃん知ってる? 良いことの兆しは他の人に言ったら効果がなくなるって聞いたりしない?」「そ、そうなんですか!?」オロオロするホノカちゃん。さすが根が素直なだけあります。そこへシオリが畳みかけるように続けました。「大丈夫! ホノカちゃんにとっておきの秘法を教えてあげるよ」 シオリはすらすらと用意していた答えをホノカちゃんに話しました。私はその内容に「なるほど……」と感心したのでした。
その後、会社帰りにまたシオリを呼び出しました。今日のランチでのことを聞いてみたいと思ったからです。「今日の話って、どこまで本当……?」「え? 私の中では全部本当よ」どういうことでしょうか……?
シオリは今日の話をかみ砕いて教えてくれました。祖母が商売人として成功していて「縁起がいい夢は人に話すな」と言っていたこと、さらには「占いが得意な叔母」のことも。
シオリの口から飛び出した秘法。「良い兆しだと思えることはあまり人に話さない」「人の話は最後まで聞く」など簡単なことばかりでしたが、どうやらホノカちゃんの心にはしっかりと響いたようです。シオリの言葉を受けて、ホノカちゃんの行動がガラリと変わったのが、なによりの証拠でしょう。誰の気持ちを傷つけることもなく、みんなにいい雰囲気をもたらしてくれたシオリ、そして持ち前の素直さを存分に発揮したホノカちゃん。どちらのことも見習いたいと思ったできごとでした。