マサラティーとは?チャイとの違いやマサラティーの作り方も伝授!
マサラティーとは?
「マサラティー」とは紅茶とスパイスを煮出し、牛乳と砂糖を加えて作るスパイシーなミルクティーのことで、「マサラチャイ」とも呼ばれています。
「マサラ」とはヒンディー語でスパイスを混ぜ合わせたものという意味。チャイは「お茶」のことで、英語でChaiと書きます。これは中国語の「茶 Cha」に由来しているんですよ。
マサラティーとチャイの違いは?
「チャイ」は煮出して作る濃厚なミルクティーのこと。日本で「ロイヤルミルクティー」とも呼ばれています。「チャイ」というと、スパイス香るミルクティーが出てくることが多いのですが、正確には「マサラティー」です。
かつてイギリスの植民地として支配されていたインドでは、良質な紅茶はイギリスに提供されていました。苦みが強く質の悪い紅茶をおいしく楽しむために考えられたのが、煮出して牛乳と砂糖をたっぷり加える「チャイ」。
さらにチャイにスパイスを加えてみたところ相性バツグンであったことから、「マサラティー」がインドなどで日常的に楽しまれるようになりました。
マサラティーに使う茶葉やスパイスは?
マサラティーに使う茶葉について
マサラティーに使う紅茶産地は、アッサムがおすすめ!茶葉が細かいタイプや、CTCと呼ばれるコロコロと丸まった形状の茶葉を選ぶと、コクがありまろやかなマサラティーになりますよ。
CTCは(Crush Tear and Curl)の略で、C=Crush(つぶす)、T=Tear(引きちぎる)、C=Curl(丸める)の頭文字。その名通り、つぶして裂き丸めて製茶しているので、しっかりした味わいの紅茶です。
マサラティーに使うスパイスについて
マサラティーに使う代表的なスパイスは、カルダモン、クローブ、シナモン。ジンジャーやナツメグなどもよく使用されています。マサラティーに加えるスパイスの種類や作り方は、地域や家庭によりさまざまなんですよ。
カルダモンは発汗を促してくれる、風邪のひきはじめにもうれしいスパイスです。消化を助けてくれるクローブは、独特の強い香りと渋みが特徴的。甘い香りが魅力のシナモンは、体を温め血の巡りをよくする成分が含まれています。(※123)
カフェインは含まれているの?
マサラティーは紅茶とスパイスを煮出して煮込むミルクティー。カフェインを含む紅茶が材料であるマサラティーには、カフェインは含まれています。(※4)
マサラティーの淹れ方
材料
(2人分)
・紅茶(アッサム)……6g
・水……150cc
・牛乳……150cc
・砂糖…… 好みで適量
・カルダモン(ホール)……5粒
・クローブ (ホール)……5粒
・シナモン(スティック)……1/2本
作り方
1. カルダモンはさやから黒い種子を取り出し(さやも入れるので取っておく)、クローブはそのまま加え、シナモンは手でふたつに折る
2. 手鍋に1で用意したスパイスを入れ、水150ccを加え火にかける。沸騰したら弱火にして、スパイスを1分間煮出す
3. 火を止めて茶葉を入れ、蓋をして3分間蒸らす
4. 牛乳を加えて再び火にかけ、焦げ付かないようにかき混ぜながら沸騰直前まで煮込む
5. 火を止めたらマサラティーをポットに移し替え、カップに注ぐ。お好みで砂糖をいれる
作り方のポイント
ホールタイプのスパイスを使用することで、香り深いマサラティーになります。清涼感を楽しみたいときはカルダモンを多くしたり、シナモンを多めに入れてほのかな甘さを楽しんだりなど、気分や好みによってスパイスの分量を変えてみるのもおすすめですよ。
牛乳を入れて煮込むと沸騰直前で一気に吹き出すので、鍋から目を離さないように注意しましょう。大きめの手鍋を使うと安心です。
おいしいマサラティーを楽しもう!
エキゾチックに香るスパイスと紅茶を牛乳で煮出して作る風味豊かなマサラティー。寒いときや心身が疲れてリフレッシュしたいときなど、さまざまなシーンにぴったりのティーです。
気軽におうちで作ることができるのもうれしいですね。お好みのスパイスで、おいしいマサラティーを楽しみましょう。
【参考文献】
(2021/12/26参照)