「うぬぼれ」と「自信」は紙一重。スコアを崩壊させるゴルファーが勘違いしている決定的な違いと成長を促す“正しいマインド”の持ち方
あなたのその自信、本当に「実力」ですか?
多くのゴルファーが「自信を持ってティーグラウンドに立とう」と言います。
しかし、いざコースに出ると、その自信が裏目に出て大叩きを喫した経験はないでしょうか。
ゴルフにおいて「自信」を持つことは大切ですが、一歩間違えるとそれはスコアを破壊する「うぬぼれ」にすり替わってしまいます。
漫画『ゴルフは気持ち』(いけうち誠一著)の第16話「うぬぼれは禁物」の冒頭では、「成長を一番邪魔するのは『うぬぼれ』。また成長させるのも『うぬぼれ』。うぬぼれと自信、似て非なるもの」という重いテーマが提示されています。
アマチュアゴルファーが陥りがちな「自滅する自信(=うぬぼれ)」と「結果を出す自信」の決定的な境界線について、本作のエピソードから紐解きます。
1. 練習場の「偶発的な成功」を実力と勘違いする罠
ハンデ18のゴルファー・カンちゃんがロイヤルCCでのコンペを控えていたとき、練習場でドライバーを15発打って「すべて真っ直ぐ飛ぶ」という最高の体験をしました。
アイアンのダフりやトップもほとんどなく、パターの距離感も完璧。彼は「実力は明らかに上がっている、今日は80台間違いなしだ」と自信満々でティーグラウンドに立ちました。
しかし、スタートしてみればトリプルボギー、ダブルボギーの連続。 ここで発生したのが「うぬぼれ」による認知不協和です。
「こんなはずがない!」とあせり、気持ちが荒れて強引に攻めた結果、状況はさらに悪い方へと転がっていきました。
練習場という「平坦で、プレッシャーのない環境」での一時的な好調を、コースでも再現できて当然の実力だと思い込むこと――これこそが自滅を招く「うぬぼれ」の正体です。
2. 「自分はヘタである」と想定したときに生まれる“本物の自信”
一方で、カンちゃんがシングルの腕前を持つ上級者2人とラウンドした玉造CCでは、全く逆の現象が起きました。
シングルの高い技術と、ゴルフを真面目に、無駄口も叩かずに真剣にプレーする姿を目の当たりにしたカンちゃんは、「オレなんかと比べものにならない、オレはヘタなんだ」と謙虚にひらき直ります。
「へたなんだからミスしてもしょうがない。一生懸命やるしかない」
気負うことなく素直に「自分はヘタである」と想定して、目の前の1打に黙々と集中した結果、なんと去年で2番目に良い「88」という好スコアをマークしたのです。
本当の自信とは、「自分はミスをしない(完璧だ)」と思い込むことではありません。
「自分はミスをする存在(ヘタ)だからこそ、今できる安全なショットを丁寧に積み重ねるだけだ」という、自己客観化に基づいた覚悟こそが、結果を出すための「正しいマインド」なのです。
まとめ:一歩一歩少しずつしか上手くならない
ゴルフは一寸先が闇のスポーツです。
たまにナイスショットが出たり、うまくピンに寄ったりすると、その快感から「自分は上手い」とうぬぼれたくなりますが、その瞬間が落とし穴の始まりです。
「ゴルフは一歩一歩少しずつしか上手くならない、決してやさしいものではない」。
常に自分を戒め、自分の実力を等身大に受け入れること。
それこそが、不安定なスコアから脱却するための唯一の処方箋です。