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加藤拓也が脚本・演出を務める劇団た組 お茶屋に集う人々の欲望と葛藤を描く『景色のよい観光地』を26年に上演

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た組『景色のよい観光地』

2026年1~2月、東京・札幌・大阪にて、た組『景色のよい観光地』が上演されることが決定した。

『ドードーが落下する』で第67回岸田國士戯曲賞受賞、2022年には『もはやしずか』『ザ・ウェルキン』で読売演劇大賞演出賞を受賞、同時に鶴屋南北戯曲賞にもノミネートされるなど、その才能を多岐にわたって開花させてきた加藤拓也。2024年にはイギリスにて、書き下ろし戯曲『One Small Step』を現地のキャスト・スタッフとともに上演するなど活躍の場を国内に留まらず広げており、国内外で注目を集めている。

そんな加藤拓也が率いる劇団た組。2年ぶりの劇団書き下ろしとなる本作『景色のよい観光地』では、性愛・友情・同僚といった既存の枠組みに収まりきらない関係性の危うさを描き出す。

温泉街のはずれにある現代的な茶屋を舞台に、かつて鍼灸師だった男とそのパートナー、そしてそこに加わる女性との三者関係は、日常の中に潜む欲望や不安をあぶり出し、やがて外からの来訪者によって一層揺らいでいく。

鍼灸師の資格を持ちながら茶屋の経営を支える隆治役には、確かな存在感を放ち加藤作品では欠かせない平原テツ。そのパートナーで調理を担当する健介役には、舞台・映像問わず幅広く活躍を続ける田村健太郎。茶屋に通う常連客で近隣の旅館で働く前野を演じるのは、子役時代から活躍し年齢とともに深化する演技力と存在感で、常に観客を魅了し続けている安達祐実。隆治の鍼灸院時代からの客であり、オーガニックレストランの経営者でもある宮口には、舞台・映像の双方で躍進を続ける宮﨑秋人が挑む。そして台湾からやってくる大学生楊を演じるのは、台湾を拠点に映画・舞台と国際的に活躍する呉静依。

実力派から新鋭まで世代も国境も超えて集まった俳優たちが、お茶屋に集う人々の欲望と葛藤を鮮やかに描く。観光地という穏やかな日常に潜む「毒」の世界に期待しよう。

【あらすじ】
山中の観光地にある現代的なお茶屋。健介と隆治は一緒に生活をしながら共同で店を経営している。健介は主にお茶やお菓子を担当し、隆治は経営や運営の全般を管理していた。隆治は「毒のある物を調理する」という健介の趣味に惚れ込んでいる。
お茶屋が開店して丁度一年が経ったある日の閉店後、近くの旅館で働く前野とオーガニックレストランを経営する宮口が店を訪れ、隆治が惚れ込む健介の趣味の存在を知る。三人はこの密やかな趣味をたくさんの人に共有するよう説得を始める。

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