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「仕事、洗濯、ご飯つくって寝かしつけして……もう限界!」共働き家庭で“絶対やってはいけないこと”とは

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ワンオペは命取り

こんにちは、日本唯一の家事シェア研究家の三木智有です。 普段は模様替えコンサルをしたりしています。 仕事の関係上、色々なご家庭に伺い、様々な家庭を見ている中で驚くのが「ワンオペ」の多さ! だいたい、夫側の帰宅が遅いために、「夫婦で家事を分担」を諦めてしまっていることが多いのです。

負のスパイラルにハマってませんか

夫婦共働きの家庭が過半数を超えた今でも、家事や育児の主担当が女性になっている家庭は多いのではないでしょうか。家事や育児をシェアしようと思っても、そもそもパートナーの帰りが遅いとなると「どうせ無理」とあきらめてしまう夫婦が多いのです。

しかし、子育ては予期せぬことの連続。子どものお迎えのために、ただでさえ短時間で仕事を終わらせようと気を張ってめいっぱい頑張って、くたくたになって帰ってきたのに、家事も育児も……となると本当に白目をむいて倒れたくなるものですよね。

「自分ひとりじゃ、もうどうにもこうにも手が回らない」

その切迫感はママを追い詰め、パパに帰ってきて欲しいと願いながらも、たまに早く帰ってきてもモタモタしているパパへのイラつきは拍車がかかり、言うことを聞かない子どもへの八つ当たりも増えてしまう……なんて悲劇につながります。

そのうえ責任感の強い女性はさらに自己嫌悪にも陥るのです。「わたしは、なんでこんなに家事育児すらもできないんだろう」と。

こうなってくると、もうアリジゴクのような負のスパイラルです。一見普通の生活を送っていても、小さなことで「こんなに頑張っているのに!」と爆発しそうになるのは、なにもホルモンだとか、性格の問題だからではありません。

夫が家にいればいいのか?

では、男性側の帰宅時間が早くなれば問題ないのでしょうか。

最近では新型コロナウイルスの影響でテレワークになったり、早めに帰ることができるようになった人もいると聞きます。でも、ワンオペ状態は解消したかというと、「多少解消した」くらいにとどまっていませんか?

僕はワンオペの原因はなんと言っても「パパの帰宅が遅いこと!」だとだれしも思いがちですが、本当の原因はもう一段深いところにあると考えています。

それは「独りで家事育児を担っていること」です。じつは、パパの不在とワンオペは決してイコールではありません。
パパは不在だろうが在宅だろうが、主担当として「家事育児を担っている」のが1人、という状況を変えないと根本解決にならないのです。
本当にママを追い詰めるのはパパの不在ではなくて、「ワンオペ」の方です。

家事育児は絶対にチームで回せ!

家事育児そして仕事。すべてを独りでこなそうと思えば、それは誰だってすぐ限界が訪れます。子どもが熱を出した、たったそれだけで奇跡的なバランスの上になりたっていた日々の生活は崩壊します。

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そう、日本の共働き家庭の多くは「ギリギリでバッファなし、奇跡的にジャストフィット(のように見える)スケジュール」でなんとか回している。これは少しの番狂わせ(電車の遅延や忘れ物1つなど本当に小さなことでも)があると脆くも崩れ、どこかにひずみが生まれます。

大切なのは「余裕」です。夫婦や家族で、この家事育児を回すための「チーム」になり、余剰の人員、フォロー体制がないと絶対に誰かがつらくなるのです。でも、パパが基本的には不在だったり、あまりにも家事育児スキルが低くて頼れない、そして実家は遠方、近くても親は高齢……とフォローに回れる人がいないのが現状ですよね。

とにかくパートナーや家族の力が家事育児に使えないことがわかった時点で、絶対にやらなくてはいけないこと。それが、家事育児を熟すためのパーティ集めです。

そう、チームは別に「親族で」組成しなくてもいいのです!

・家事代行

・ベビーシッター

・病児保育

・ファミリーサポート

・地域の子育て施設

・パパ・ママ友

・便利家電の活用

これらをいつでもフル活用できる準備を必ず整えてください。

情報を集めるんじゃありません。「すぐに」「いつでも」使えるように、会員登録しておく、面談をしておく、一度見学に行くなどは必須です。

「家事代行なんて贅沢」「ベビーシッターって結構お金かかる」そう思って躊躇することもあるかもしれません。さすがに借金をしてまで活用する必要はないかもしれませんが、基本的には迷わず活用の一択です。

先にも述べたように、ワンオペが続くことで「日々のすべてが絶望的な気持ちになる」からです。SNSなどでキラキラしている風に見えるスーパーママのことは見ないようにして、とにかく自分の心と体を健やかに過ごすために使えるものは絶対に使う。これは鉄則です!

家にいないパートナーを「あて」にするのはさっさと諦める

家事シェア研究家の言葉とは思えないかもしれませんが、仕事などで帰りが遅い人の帰りを心待ちにしていても家庭はまわりません。「あて」にするのはさっさと諦めましょう。

パパとシェアする方法を模索するよりも、外部サポートを有効活用するための方法を模索する方に切り替えます。

でも、これはパートナーとの「関係」を諦めるということではありません。

絶対に諦めちゃいけないパートナーとの「関係」

矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、パートナーとの関係は絶対にあきらめてはダメです。家事育児を回すための「人手」としては、パートナーをあてにするのを諦めたとしても、パートナーとの信頼関係まで手放してはいけません。

家事育児を回すためのチームから、パートナーを除外しないようにしましょう。外部サポートを使いながら、パートナーとの関係性を育むために必要なことをご紹介します。

家事育児はひとりで回せるものじゃなく、チームで回す必要があることだということ

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「あなたもチームの一員です」このことを必ず夫婦で共有しておきましょう。

「家事育児はひとりでは回せない」数多くのママたちの嘆きが、それを証明してくれています。無理である、ということを徹底して共有することで外部サポートをつかうことへの抵抗感を夫婦ともになくしていくのです。

「あなたは黙ってて」でも「夫に内緒で」でもないのです。

家計の中からどのくらいを「チーム」に回せるかを共有する

家事代行を頼むのも、便利家電を揃えるのも、すべてお金がかかります。

中にはそうした予算を「ママがひとりで請け負っている」なんてご家庭もありますが、それは絶対NGです。そつなくこなしているように見えてしまって、大変さが伝わりにくくなります。ワンオペを強いることが「どれほどのコストに繋がるか」ということは絶対に夫婦で共有しておくべきです。

 「時間」は夫婦の共有財産です。結婚して子どもが生まれれば、残業をしたり遊びに行ったりと自分の時間を自分のためにつかうことは、相手に負担を負わせている上で成り立つこと。その負担を軽減させるために、何かしらのコストがかかることは当然なんです。

そのことをちゃんと認識しあえなければ、家族は「チーム」になっていくことができません。

よくありがちな「パパ」 VS「 ママ&子」という対立構造をつくらない

 家庭の中に対立構造をつくってしまうと、ますますパパは家に帰ってきづらくなってしまいます。

パパの手がなくても、家事育児が回るような仕組みを整えることと、パパを不要な存在にすることは全く意味が違うのです。大切なのは、忙しい中でもなるべく時間をつくって、子どものことなどを話しすること。

パパがいないところで、パパの悪口を子どもに言う、なども絶対にダメです。チームメンバーの陰口をチーム内でたたけば、チームが崩壊するのは火を見るより明らか。チームを作れずに、本当に独りだけですべてを担っていると、悪口だってついつい出てしまいます。

とにかく自分の気持と身体にゆとりを持てるように。躊躇せずに、活用できるものは活用するようにしましょう。

三木智有/家事シェア研究家

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