トロッコ電車で日本一深いV字峡へ【2026黒部峡谷鉄道】宇奈月温泉の源泉露天風呂や全国で唯一“猫”がつく「猫又駅」へ
日本一深くて険しいV字峡の黒部峡谷。
その谷間を縫うように走り抜けるトロッコ電車の2026年シーズンの運行がスタート!
沿線には、湖に浮かぶ古城をイメージした発電所や猫にまつわるフォトスポット、河原に隣接する大露天風呂など見どころ満載。新緑のV字峡とあわせて楽しみたい名所をまとめて紹介します。
黒部峡谷トロッコ電車
電源開発のために整備された鉄道
トロッコ電車でおなじみの黒部峡谷鉄道は、元は黒部川の電源開発のために整備されたものでした。
当初は発電設備を建設するための資材や作業員を輸送する専用鉄道でしたが、登山や観光用に利用したいという強い要望を受け、1953(昭和28)年から営業運転を開始。現在は、長い間人を寄せ付けなかった大自然の険しくも美しい景観を楽しめる観光列車として親しまれています。
宇奈月駅から欅平駅まで20.1km 片道約1時間20分のトロッコ旅
通常の営業時は宇奈月駅から欅平駅まで20.1km、片道約1時間20分の旅を楽しむことができますが、2024年の能登半島地震で黒部川にかかる鐘釣橋が損傷。現在は復旧工事を行っていて、運行区間を短縮して営業しています。
2026年9月末までは「宇奈月駅から猫又駅まで」の折り返し運行
2026年9月末までは、全運行区間のおおよそ中間地点に位置する「猫又(ねこまた)駅」までの折り返し運行となります。10月以降の運行区間は未定で、7月上旬までに決定する予定です。
運 賃:宇奈月駅~猫又駅(往復)大人2820円、子供1420円
時刻表:黒部峡谷トロッコ電車 時刻表
沿線で楽しみたい! 露天風呂&フォトスポット
【黒薙駅】河原に隣接した野趣あふれる大露天風呂「黒薙温泉」
宇奈月駅を出発して約25分の黒薙(くろなぎ)駅は、秘湯・黒薙温泉への玄関口。
山に囲まれ地下水が豊富な富山には数多くの天然温泉がありますが、県内随一の温泉街として知られるのが黒部市の宇奈月温泉。透明度の高い泉質と豊富な湯量で知られていて、
大型ホテルに老舗旅館、地元の人が通う日帰り温泉などが数多く軒を連ねます。
そのすべての湯をまかなうのが、約7km上流にある源泉の黒薙温泉です。
大自然に包まれる癒しのひととき。野趣あふれる秘湯の醍醐味を感じることができる大露天風呂の「源泉(いずみ)」は、黒薙川の河原に隣接し、広さは28畳敷に相当します。
温泉のまわりや浴底には黒部川の天然石が敷き詰められています。ゴツゴツした岩と透き通ったブルーの湯、迫りくるような険しい山々とまぶしいほどの新緑…黒部峡谷の雄大さを全身で満喫できること間違いなし。
2026年の営業は5月1日からの予定。詳細は公式ホームページで確認を。
【猫又駅】人気のフォトスポットが2026年も登場
宇奈月駅を出発して約45分。猫好きの間でちょっとした話題となっている「猫又駅」に到着です。
意外にも、“猫”が駅名に入るのは、全国9000を超える駅の中で、この猫又駅だけなのです。
猫に追われたネズミがどうしても岸壁を登れずに引き返したことから名づけられた「ネズミ返しの岩壁」が近くにあり、さらにそのネズミを追ってきた猫もまた同じように引き返したため、「猫又」と呼ばれるようになったんだそう(※諸説あります)。
実はこの「猫又駅」、工事関係者が利用するための駅で、これまで一般の乗客が乗り降りすることはできなかったんです。
そのため、旅客用のホームはありませんでしたが、鐘釣橋の復旧までの間も多くの人に楽しんでもらいたいとホームが新設され、2024年10月から乗降可能になりました。
駅の標高は358m。設置された展望台からは、黒部川の対岸に迫る山々の豊かな緑や眼下を流れる川の響きを楽しむことができます。
好評のフォトスポットは2026年も設置されています。駅の名前にちなみ、猫とネズミが追っかけっこする某アニメのようなかわいい写真を撮ることができますよ。
黒部峡谷の雄大な自然の中へトロッコ電車でGO!GO!
黒部峡谷鉄道は、2026年に創立55周年を迎えます。
周年ロゴのデザインは「GO!GO!」。黒部峡谷の雄大な自然の中を駆け抜けるトロッコ電車の力強い走りと、胸が高鳴る旅の高揚感を「ゴーゴー」というリズムに込めているんだそう。
キャッチフレーズは「感謝を胸に、未来へ。」
55周年シーズンの新たな企画も予定されているそうで、今後の展開にも注目です。
【黒部峡谷トロッコ電車】
住所 富山県黒部市黒部峡谷口11番地