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四日市港ライトゲーム釣行でメバルにカサゴを好捕【三重】2024年は根魚の型が良い?

TSURINEWS

四日市港のライトゲームで仕留めたカサゴ(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

4月も目前だというのに寒い日が続く。とはいえ、春はもう目の前。まだ不安定な日も多いが、伊勢湾奥の状況は確実に上向いてきている。雨がひと段落した3月27日の夜、メバルを狙って三重県四日市市の四日市港に出かけてみた。

四日市港でライトゲーム釣行

到着は午後8時半。この日は大潮後の中潮初日で、ちょうど下げ始めだ。雨後の風で水面が荒れてトップゲームは期待薄だが、遅くには収まる予報なのでトッププラグもバッグに忍ばせてポイントに向かった。

水は超クリア。大雨の後とは思えないが、これは強い北西風で表層の水が沖に流されたためだ。鈴鹿山脈からの雪代を心配していたが、これなら問題はないだろう。

当日のタックル(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

20cm級メバルをキャッチ

中川君と合流し、早速キャスト開始。まずは1gのジグヘッドで水面直下をゆっくりトレースするが反応はない。続いてカーブフォールに切り替えると、かなり深いレンジでヒット。カサゴかと思いながら寄せてみれば、これが本命のメバルだった。

小ぶりながら幸先のいいスタートだが、後が続かない。どれだけ探っても反応が得られない表層を見切り、深いレンジ中心に狙っていく。

潮上にキャストし、海藻が茂るエリアをテンションフォールさせながら流していくと、ようやく2匹目のメバル。ややサイズアップだが、20cmにはわずかに届かない。今シーズンは、この20cmの壁が厚そうだ。

今シーズンのメバルは20cmが壁(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

25cmのカサゴ登場

同様のパターンで探っていくと強烈な引きが伝わる。慎重に浮かせてみると 25cmを優に超えるカサゴ。深いレンジはメバルだけを選べないのが難点だが、こんな外道なら大歓迎だ。

その後もメバルに交じり、何匹かのカサゴが顔を見せた。その間にも時折は表層の様子をうかがってみるが、なかなかメバルは上ずってこない。

良型のカサゴは安定の釣果(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

34cmのタケノコメバルを手中

9時を少し回ったころ、中川君にヒット。激しいドラグ音を響かせながらファイトするが、なかなか浮いてはこない。本人はシーバスだと思っていたようだが、ようやく水面に姿を見せたのは巨大なタケノコメバル。サイズは34cmで、先ほどのカサゴなど足元にも及ばない迫力だ。

9時半ごろになると、わずかに風が収まってきた。沖からは散発ながらライズ音も聞こえる。そこでルアーをレッドペッパー・ナノに替え、小刻みなドッグウオークで誘うと音もなくヒット。これも20cmに満たないが、うれしい1匹だ。

中川さんが仕留めたタケノコメバル34cm(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

最終釣果

その後は再び風が強くなり、ライズも消えてしまった。午後10時を回ると潮位もかなり低くなってきたので、今回はここで終了。トップでのメバルは19cmが1匹だけだったが、ワームも含めれば8匹の釣果。他にもカサゴが5匹とムラソイ1匹、合わせて14匹の魚が楽しませてくれた。

ムラソイも顔を見せた(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

メバルのレンジが深かったのは、雨による水温低下が原因だろう。この時期はわずかな要因ですぐ状況が一転するため、ワンパターンな釣りは通用しない。ゲーム性という点ではそれもまた面白いが、今後はイージーな展開を期待したい。

今シーズンは例年以上に、良型の根魚が目立つ。これは私の推測だが、冬場の不調でアングラーが激減した結果、抜かれていない魚が多く残っているのだろう。この推測が正しければ、チャンスは今しかない。

水温が上昇すれば、いよいよ春本番。メバルや根魚は最盛期を迎え、姿を消していたアジも5月ごろには戻ってくるはずだ。

トップで獲った1匹(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

<週刊つりニュース中部版APC・浅井達志/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年4月12日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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