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【若者29組が情熱のプレゼン】ビジネスアイデア大会「Open Gate NIIGATA 2025」開催 応募数は過去最多111組

にいがた経済新聞

「Open Gate NIIGATA 2025」発表会(ALL新潟大会)記念撮影の様子、開志専門職大学紫竹山キャンパス(新潟市中央区)

「Open Gate NIIGATA 2025」発表会、全29組の高校生や大学生らがビジネスプランを発表

新潟の高校生や大学生らが地域の課題をテーマに事業アイデアを競う「Open Gate NIIGATA 2025」発表会が11月15日、開志専門職大学紫竹山キャンパス(新潟市中央区)で開かれた。予選参加と本選への一般応募を合わせたエントリー数は111組で、過去最多。予選を勝ち抜いた30組のうち、当日は高校生のレインボーゲート部門13組、大学生らのブレイブゲート部門16組の計29組が登壇し、熱のこもったビジネスプランを発表した。

大会は、若者の起業や事業承継(アトツギ)育成を目的とするもので、今年で3回目。予選は新潟大学や長岡技術科学大学、開志専門職大学に加え、今年から燕三条ラウンドが新設され計4会場に拡大した。

開会のあいさつをする高橋秀明実行委員長(事業創造キャピタル株式会社代表取締役社長)

来場者全員での「オー」という発声から発表会がスタートした

冒頭であいさつした高橋秀明実行委員長(事業創造キャピタル株式会社代表取締役社長)は「自分がやりたいこと、実現したいことを発表できる場はそう多くない。これまで準備してきた力を信じ、堂々と臨んでほしい」と呼び掛けた。会場には関係者や保護者、出場校の教員らが多数来場し、発表のたびに大きな拍手が起こった。

発表者はジェスチャーや小道具を使うなど工夫を凝らし、地域課題への思いや将来像を力強く伝えた。審査員からは「実際に行動していることが素晴らしい」「聞いていてワクワクした。ぜひ本気で続けてほしい」といった評価が相次ぎ、若者の挑戦を後押しする空気が会場全体に広がった。

レインボーゲート部門の最優秀賞には、聖学院高校の「Bedless Adventure」が選ばれた。病院で治療を受ける子どもたちが感じる孤独や不安を少しでも和らげようと、体験型のツールやコミュニケーションの工夫を考案した取り組みだ。チームは1月から約10カ月間準備を続けてきたといい、代表で発表した寺田蒼立さんは「見えないところで寂しさを抱えている子がいることを知ってほしい。言うだけで終わらせず、形にして届けたい」と語った。メンバーからは「長い準備だったが、みんなで力を合わせて乗り越えた」「参加に迷ったが、挑戦してよかった」と前向きな声が上がった。

レインボーゲート部門の最優秀賞に輝いた聖学院高校「Bedless Adventure」

ブレイブゲート部門最優秀賞には長岡技術科学大学「新規農家を支える生成AIアプリ」が受賞

参加者への講評を述べる山本太郎審査委員長(ハードオフコーポレーション代表取締役社長)

ブレイブゲート部門の最優秀賞は、長岡技術科学大学の「新規農家を支える生成AIアプリ」が受賞した。米作を中心とした農作業の手順や判断を、生成AIや大学の技術でサポートする仕組みで、農業初心者の参入を後押しする狙いがある。北川斐湧さんは「毎日のように2人で開発してきた努力が実った。他の発表もレベルが高く、受賞は意外だった」と話した。チームメートのチンパリーナンタポンさんは「新潟の農家の方々と一緒に、技術で課題を解決していきたい。来年には起業する予定だ」と意欲を示した。審査員からも「大人のピッチイベントでも上位に入るレベル」「社会課題への真っすぐな挑戦」と高く評価された。

講評で山本太郎審査委員長(ハードオフコーポレーション代表取締役社長)は「どの発表も素晴らしく、審査は接戦だった。アイデアで終わらせず、実際に動いてほしい。困ったことがあれば遠慮なく相談してほしい」とエールを送った。

大会にはスポンサー企業や大学、金融機関、自治体などが幅広く参画。地域全体で若者の挑戦を支える体制が回を重ねるごとに広がっている「Open Gate NIIGATA 2025」。高橋実行委員長は「新潟県全域で展開する大会に育てたい。将来は全国からも注目される場に」と展望を語る。

過去最多となる111組が挑んだ今大会。会場には一般の来場者も多く、発表に熱心に耳を傾けていた。新潟市中央区の男性(47)は「身近な課題を見つけ、それに対して驚くようなアイデアが提案されていて素晴らしい。プレゼン力も本当に素晴らしく、情熱が伝わってきた。こうした大会がますます広がっていってほしい」と話していた。

「Open Gate NIIGATA 2025」発表会(ALL新潟大会)記念撮影の様子、開志専門職大学紫竹山キャンパス(新潟市中央区)

今年で3回目の「Open Gate NIIGATA 2025」、さらなる広がりが期待される

(文・撮影 中林憲司)

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