パジャマで眠りが変わる!?「着替えるだけ」で快眠モードに入る理由【1週間で勝手にぐっすり眠れる体になるすごい方法】
清潔なパジャマを着るだけで睡眠の質はすごく上がる
寝るときの服装は、昭和の時代はパジャマが主流。ところが、2000年代に入ると部屋着も兼ねたTシャツやスウェットを着て寝る人が増え始めます。わざわざパジャマを買わなくてもいいので効率的。おまけに、着替えなくてもそのまま近くのコンビニまで行けるという便利さ。ならば、パジャマは必要ないものなのでしょうか。
実はパジャマには、睡眠のために必要な多くの機能が備わっています。夏用のパジャマは熱がこもらないよう通気性が良く、冬用は保温性が高い生地が使われています。また、睡眠中はコップ1~2杯もの汗をかくので吸水性も考慮され、体を締めつけず、ゆったりとしたデザインでつくられています。また、寝る際は清潔が一番なので、洗濯がしやすいこともパジャマのメリットです。
もうひとつの良い点は「パジャマに着替える」という行為。着替えることで心身が睡眠モードに切り替わり、フッと体の力が抜けてリラックスします。つまり、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズになるのです。
最近では、パジャマよりもさらに機能が高い「リカバリーウェア」が話題です。リカバリーウェアとは、鉱物が編み込まれた特殊な生地が使われている機能性パジャマ。睡眠中に着ると血行が促進され、疲労回復に役立ちます。普通のパジャマと比べて高額ですが、働き盛りの世代を中心に人気が高いとか。健康を求めて睡眠に投資する人が、増えている証拠といえるでしょう。
快適に眠れるパジャマの選び方
夏
・綿(コットン)[敏感肌さん]:通気性・吸湿性が高くて肌にやさしい。
・リネン(麻)[暑がりさん]:放熱性・吸湿性が高く汗ばむ夏に最適。注意/チクチク感が気になる人もいる。
・レーヨン:吸湿性と冷感があってなめらかな肌触り。
・シルク:通気性・吸湿性・放湿性にすぐれていて、自然な冷感がある。デリケートな素材なので洗濯の際に注意が必要。
・クール系素材[暑がりさん]:(接触冷感)触れたときにひんやり感じるものも増えている。
冬
・綿(フランネル・ ネル)[冷え性さん]:起毛加工された綿素材。ソフトなものや、着る毛布のようにふわふわしたものもあり保温性にすぐれている。静電気が起きにくいのが魅力。
・綿(三重ガーゼ)[寝汗さん][敏感肌さん]:暖かく、通気性も抜群。ふんわりやさしい肌触り。
・綿(コットンワッフル)[寝汗さん]:通気性と保温性にすぐれている。
・フリース(ポリエステル):保温性が高く、手入れが楽。注意/静電気が起こりやすい。
・ボア・もこもこ素材[冷え性さん]:ふわふわな肌触りが気持ち良く、保温性にもすぐれている。
注意/寝汗をかきやすい人は注意。
・ウール混[冷え性さん]:すぐれた保温力。吸湿性も高く、蒸れずに快適。注意/高機能なので高価。
今話題の「リカバリーウェア」って何?
特殊な繊維や素材を使用した疲労回復パジャマなども登場しています。体から出る熱を吸収し、それを遠赤外線として体に戻すことで血行が促され、筋肉の緊張が和らぎ、疲労回復につながるというもの。こういった寝具にお金をかけてみるのもおすすめです。
【出典】『1週間で勝手にぐっすり眠れる体になるすごい方法』著:石川泰弘/監修:新見正則